Google Mapは着実に進化するらしいので、近い将来カーナビは本当に過去の遺物になるかも知れない?

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

Googleから2022年の4月5日に、今後のGoogle Mapのアップデートの方向性に関する発表がありました。

■ Google 公式発表

今回の発表された追加機能

今回発表されている追加機能は、主に次の3つです。

・提案されたルートの有料道路の料金を表示
・地図に表示される項目の追加
・起動方法の利便性の向上

有料道路の料金を表示

こちらは日本では4月に実装との報道も見かけましたが、4月27日時点では手元のiPhone、Androidスマホでは実装が確認出来ていません。

市販ナビでは当たり前の機能ですので、これは良アプデですね。

地図に表示される項目の追加

今回の発表では、ルートに沿った信号機や標識類、建物の輪郭も表示されるようになる、とも書かれており、これは各国で随時実装との情報も見受けられます。

ただし、信号機や建物の輪郭は現バージョンでも既に表示されていますし、どのような改善が加えられるのかは実際に使ってみないと分からない部分が多そうですね。

以下の表記から、車線の案内や一つ先の交差点の案内などが実装される事も期待出来ますね。(されないかも知れないけど)

また、一部の都市では、中央線や島など、道路の形状や幅など、さらに詳細な情報が表示されます。現在地をよりよく理解し、土壇場で車線を変更する可能性を減らすことができます。ターンがありません。

近い将来にGoogle Mapが市場を独占か?

Google Mapは日本のナビメーカーのソフトに比べると、案内が雑過ぎて敬遠しているユーザーも多く、私自身も所有する全ての車で「ナビはGoogle Map1本でOK!」とは考えていません。

そして私は今まで「海外のユーザーも、Googleも今のGoogle Mapの仕様について問題と捉えていない」と考えていたのですが…

しかしながら、今回の発表を見る限りでは、Googleは今のGoogle Mapのナビゲーション能力の脆弱さを認識しており、海外のユーザー達も現状には満足していない事が読み取れます。

そしてGoogle Mapのナビゲーション能力を向上させて行こうとするGoogleの意思も感じられました。

今回の発表で予定されている追加機能は、短期的にはそれほど魅力的なものではなく、既存のナビメーカー、有料ナビアプリメーカーの脅威となるものではありませんが、Googleがこのような意志を持っている事が分かりましたので、長期的にはGoogleが市場を独占してしまう可能性も否定できません。

ユーザー目線ではGoogle Mapが進化する事を望む

最近の私は、車によって使うナビソフトを変えており、サイバーナビ・彩速ナビ・Google Mapを使い分けているのですが、ドライブに行く際の目的地を決める段階ではGoogle Mapを使います。

走る道路はストリートビュー、立ち寄るお店やポイントはGoogle Mapのレビューを参考にして決めていますで、サイバーナビ・彩速ナビを使う場合には、目的を探索し直す必要がある上、ナビソフトに登録されていないケースも結構あります。

これが地味にメンドクサイ…。

そして、先日本当にあった事例として、彩速ナビでは目的地に設定した蕎麦屋の目の前まで案内してくれずに通り過ぎてしまい、再度スマホのGoogle Mapで位置を確認しなければならなかった、という体験をしました。

彩速ナビではこのロケーションで「間もなく目的地周辺です」と案内があり、地図上でお店は道路の左側に張り付いている事になっていたのですが

蕎麦屋はないです(笑)

本当はここの鳥居を左折しなければならなかったのですが、彩速ナビだとお店が道に面している事になっているんですね。

Google Mapでは、ちゃんと左折した後に右側にお店がある事になってます。

既に探索の時点で彩速ナビの方は店舗の位置を誤ってしまっているのですが、Google Mapではビジネスの提供者などからの報告が可能である事から、このような誤りは修正されやすくなっているように見受けられます。

私は1ユーザーとして、カーナビメーカーに対する要望も公開しており、カーナビメーカーによる案内重視のナビアプリにも期待しています。

そもそも…ですが、スマホアプリで車載ナビと同等の表示や案内機能、精度を備えたものは作れないんですかね?(有料でもOK)

そのアプリがCarPlayとAndroid Autoに対応しているのが一番良い気がするのですが。

しかしながら、今回のGoogleの発表を見る限り、案内精度が高いナビメーカーがアプリを開発するよりも、Google Mapの案内精度が高まる可能性の方が高いようにも思います。

Google Mapの案内精度が、現行のカーナビ並みに改善された時には、従来型のカーナビは過去の遺物になるかも知れませんね。

Google Mapを使いたいかどうかはライフスタイルの違いです

現時点では従来型のナビソフト、Google Mapのどちらにも一長一短があり、私も時と場合に合わせて両者を併用、または使い分けを行っていますが、Google Mapのクラウド機能やレビュー機能を使わない方にはGoogle Mapの魅力は伝わらないと思います。

これは私が無理におすすめするようなものでもありませんし、普段からGoogle Mapで調べ物をする方は、ナビとしてもGoogle Mapを使えば良いですし、従来型のナビソフトに不満を感じていない方にはGoogle Mapは必要ないでしょう。

しかしながら、Google Mapのシェアは不可逆的に増え続けて行く事が予測されますので、従来型のナビの販売台数は下がり続け、メーカーの提案力も落ちて行くでしょう。

通信面の環境や、これに対する世の中全体の価値観も、これから10年くらい経てば今とは全く変わったものになっているかも知れませんし、少なくとも10年以上前には、私は今のスマホの普及率を予測していませんでした。

なので「10年先の事なんて分かりゃしないよっ」てのが本音ではありますが(笑)

コメント

  1. HCR32 より:

    Googleマップは変化の反映は速いですが、ナビとしての使い勝手は今一つかなと感じています。
    最近はあまり無くなりましたが以前は検索されたルートを手動で直すと、余計なところを経由されてしまうことがよくありました。(単に変更が下手なだけ?)
    また、私がアナログ人間のせいか、検索スピードこそ早いもののメニューがあまり表示されないのが使い勝手く感じる理由かもしれません。
    いまだにストリートビューから地図に戻らず、改めて検索し直すこともあります。

    ちょうどパソコンのOSがMS-DOSの階層ごとにメニューで選ぶのから、Windowsに変わった際にどこを選択していいのかわからない状況と似ていると感じでしょうか。

    カーナビは私のような人間ともども駆逐されていくのですかね(笑)

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