アルファードハイブリッドの補器バッテリー交換の巻

※2022年7月9日更新:チェッカーで要交換の表示となった為、ACデルコのバッテリーに交換しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

今回は新車から5年が経った30系アルファードハイブリッドの2回目の車検前にヘタり気味の補器バッテリーを交換しておく事にしました。

4年目の点検の時からディーラーからそろそろ交換を検討されては?…と提案されて続けていたのですが、バッテリーの電圧は常にCTEKのBattery Senseで監視しながら12Vを切る前に充電していますし、ジャンプスターターも常備しているので本当にヤバくなって来てからで良いや、と考えていました。

ただ、やはりそろそろ5年を迎えるという事で最近は充電間隔が短くなって来ていますし、夏場はまだ良いのですがこのまま行くと今年の冬は2~3週に一度の充電が必要になりそうな状況でしたので、車検でまた同じ事でを言われる前に自分で交換しちゃおうという事で適合するバッテリーについて調べてみました。

アルファードハイブリッドのバッテリーはEN規格

最近のトヨタ車は部品共有化を進める為にJIS規格ではなくEN規格のバッテリーを搭載している車が多いっぽいのですが、うちのアルファードハイブリッドもEN規格です。

実はうちには個人と法人所有を含めて4台の車がありますが、私は原則としては新車は買わない主義(買えないとも言う)なのでそこそこご高齢の車が多く、JIS規格以外のバッテリーを積んだ車はアルファードが初めてです。

…という訳で、折角覚えたJIS規格の知識が使えないのが残念ですが、端子の太さや+-の位置関係など、一見すると訳の分からんJIS規格の記号の羅列よりも、EN規格の方が単純な表記になっています。

アルファードハイブリッドの場合にはGSユアサの「355LN2」がデフォルトで装着されていました。

この記号は…

・355(性能)
・LN2(サイズ)

の組み合わせで非常に単純です。

■ 古河電池 ECHNO

最近の各社のバッテリーの品揃えを見る限り、「LN2」サイズの製品は「355」ではなく「375」となっていますので、同じサイズでも容量が大きいものが純正採用されているのかと推察されます。

なお、同じ「375」でもメーカーによって容量に多少の誤差はありますが、サイズはほとんど誤差はないようです。(1~2mmくらい)

デフォルトはGSユアサのバッテリーが積まれていたが?

これは年式によっても異なる可能性はありますが、うちのアルファード(2016年式)にはGSユアサの「355LN2」が積まれていました。

駐車監視は外部バッテリーを使いますし、補機バッテリーについては特にこだわりもないので最初から積んであったものと同じ物でも良いのですが、現在は「355LN2」規格の製品が見当たらないので1ランク上の性能の「375LN2」に換装する事になりそうです。

素直にGSユアサの製品を選んでも良いのですが、折角なので他のメーカーの製品にどのような価格帯でどのようなものがあるのかを調べてみました。

メーカー型番容量長さ高さ重量
GSユアサENJ-375LN260Ah24217519014.0kg
古河電池375LN2-IS61Ah24217519017.1Kg
AC Delco360LN260Ah242175190
365LN260Ah242175190
LN265Ah24517519016.0kg
BOSHENTX-LN262Ah242175190??

このうち、最も価格が安かったのが最近はトヨタでも純正採用されている韓国のバッテリーメーカー、AC Delcoの65Ah「LN2」でした。(他は1万円を余裕で超えます)

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AC Delcoには同クラスに「360LN2」「365LN2」という型番の製品もあるのですが、ネットでは売られていないようなので純正パーツとして供給されている型番なのかも知れません。

きちんと現況を把握してから交換する方向に変更

…という訳でAC Delcoの「LN2」をポチろうと思ったのですが、以前と比べると特に冬場は要充電となる間隔が明らかに短くなっている上、一般的にバッテリーが寿命を迎えると言われている最大年数の5年が経過し、1年前からディーラーに交換を促されている状況ではあるものの、自分でバッテリーの劣化具合をテストした訳ではないので、参考までにCCAテスターを購入して状況を確認した上で、バッテリー復活剤などを使用して些細な抵抗を試みてみる事にしました。

今回購入したのはこちらのテスターです。

自分でテストした限りではまだまだ使えそう

このテスターの計測精度がどの程度のものなのかは分かりませんが、バッテリーを満充電にした後に車から降ろして端子直でCCAをチェックしてみました。

結果はバッテリーの健康状態はまだまだ良好、交換の必要なし…というものでした。

※CCA:Cold Cranking Ampere、コールドクランキングアンペアの略。摂氏-18度+-1度の低温下で、このアンペア数を30秒間流し続けた後に7.2V以上の電圧が保てる、というバッテリーの性能の指標

今回テストしたGSユアサの「355LN2」の新品時のCCAは380Aと記載されています。

これに対しておよそ5年使用後のCCAは345A、つまり345A÷380A=90.7%となる筈ですが、テスターにはバッテリーの健康度を表すSOHは82%と出ています。(SOCは充電状況)

テスターを使う際に充電前なのか、充電後なのかを設定する手順が有ったのでこの選択具合で補正が掛かる仕様なのかも知れません。

ダメもとでバッテリー復活剤、スーパーKを投入してみた

次の車検が7月半ばとおよそ3週間先となっていますので、直前でCCAを自分で再計測、直後にディーラーで再計測してテスターの誤差を見る予定です。

ついでに…2年以上前のテストでは期待していた結果が体感できなかったバッテリー復活剤「スーパーK」が余っていたので、このバッテリーにぶち込んでおきました(笑)

水位はほとんど下がっていなかったので補水はしていません。

アルファードのバッテリー交換手順

今回はまだバッテリーの交換はしていないのですが、脱着作業は行いましたので手順を解説します。

まずはラゲッジスペースの向かって左側のカバーを外します。

端子のボルトをマイナス→プラスの順に外します。

プラスから外そうとすると工具が車内の金属部分に当たってショートさせてしまう可能性がありますので、必ずマイナス端子から外しましょう。

バッテリーはなぜマイナスから外すべきなのか?
...

端子が外れたらこちらの固定バーのナットを緩めて、バーの下側のフックを外します。

ここまでの3か所を外すとバッテリーが手前に引き出せますが、その前に水素排出パイプを抜いておきます。

こちらの金属カバーでバッテリーを上から押さえつけて固定する形になっていますが…

バーのナットを緩めてフック部分を外してこのカバーを持ち上げるとバッテリーが手前に引き出せます。

当初、このカバーはこのような形で後ろにフックされていました。

後は外した逆の手順でバッテリーを戻せば交換は終了です。

本当にバッテリーを交換するかどうかは、7月の車検時のバッテリーの劣化具合で判断する予定です。

バッテリーはまだ使えそう

車検当日の朝はバッテリーを満充電にした状態で手元のテスターでCCAを計測してみました。

結果は前回から変化なしの345Aです。(相変わらずスーパーKの効果が体感できない)

この中華テスターの計測精度も充分怪しいように感じますが、ディーラーのテスターで計測して貰った結果は291Aでした。(全然違う!)

アルファードは新車の時からCTEK「BATTERY SENSE」で充電状況をモニタリングしているのですが、私の体感ではこのディーラーでの計測結果の方が近いです。

夏はまだ良いですが、気温が下がると要充電のサイクルが目に見えて短くなって来てますので。

あと2年位は問題なく使えそうですが、記事ネタの為に秋口に交換するかも知れません。

あれから1年後に要交換となり、ACデルコの製品に交換

秋に交換するかもと言いつつ、いつの間にか夏になっていました(笑)

結局、2022年7月にバッテリーを交換しました。(新車から6年)

見事に要交換の表示が出ていますが、実はこの表示を確認してから交換したのではなく、他に廃バッテリーを必要とする事情があったため、交換してから計測したら、要交換だったと言う流れになります。

※500W超の電動の草刈機を電源のない場所で長時間駆動させなければならない為、廃バッテリーが欲しかった。

選んだのはこちらです。

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サイズはもともと付いていたユアサの製品と全く同じです。

もともと付いていたバッテリーと比べると51Ah→65Ahと容量アップ、CCAは仕様上は570ですが、このテスターでは675Aと出ました。(精度は怪しい)

大幅パワーアップですね。

バッテリー添加剤「電撃丸」の効果を検証
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