知っている方もいるかも知れませんが、エンジンの洗浄能力の特化を謳っていたハイオクガソリンであるエネオスの「ヴィーゴ」が、2018年9月末日を以って販売終了しています。
その代わりに「ENEOS ハイオクガソリン」という銘柄に切り替わりました。
エネオス展開元の「JXTGエネルギー」の公式サイトよると、「ヴィーゴ」販売終了の理由としては「物流環境の悪化により、安定した供給体制の維持が出来ない事」が挙げられています。
■ JXTGエネルギー「ENEOSヴィーゴの販売終了について(2018年9月10日)
しかしながら、昨今の物流環境は大きく変化しており、現状の体制でENEOSヴィーゴの安定供給を継続することは困難であると判断し、今般、販売終了を決定いたしました。
2018年10月1日より、ENEOSのSSでは「ENEOSハイオクガソリン」を販売いたします。「ENEOSヴィーゴ」同様にご愛顧くださいますよう、お願い申し上げます。
因みに恥ずかしながら、私はENEOSをメインに給油を行っているのですが、今の今まで全くこの事実に気が付いていませんでした。(笑)
なお、新しくエネオスで販売される「ENEOS ハイオクガソリン」とは、エンジンの洗浄効果ではなく防汚効果を謳っている普通のハイオクガソリンです…というか中身は「JXTGエネルギー」傘下の「エッソ」、「モービル」、「ゼネラル」で展開されている「シナジーF1」でしょう。(笑)
ガソリンスタンドの4割強がエネオスになっちゃうよ!
エネオスのブランドを保持する「JXTGエネルギー」は「安定供給の継続が困難である事」のみを「ヴィーゴ」廃止の理由として挙げていますが、これは「ヴィーゴ」が売れ過ぎちゃって困るぜ!って事じゃないです…当たり前ですが…。
では何故に供給が安定出来なくなる恐れがあるのかというと、単純にエネオスのブランドのスタンドが増えるからです。
…、とこれも今の今まで知らなかったのですが、既に業界再編で「JXTGエネルギー」の傘下に収まっている「エッソ」、「モービル」、「ゼネラル」の3つのブランドが、全て「エネオス」に2019年7月までに統合されるんだそうです。(合計で13,000店舗になる)
全体で4割強のガソリンスタンドが「エネオス」になりますので、イメージ的にはそこいらのスタンドはほとんどエネオスになっちゃう感じでしょうか?
新しく「EneJet」というブランドを増やしていくらしい
「JXTGエネルギー」は、今後「エネオス」の中でも「EneJet」というブランドでセブンイレブンやドトールコーヒー併設店舗である「EneJet」というスタンドを増やしていくとの事です。
まぁ、既に以前から「JXTGエネルギー」の一部ブランドの「Express」店舗ではこう言った併設店舗を展開してましたので、併設型の店舗は「EneJet」に、それ以外の店舗は「エネオス」、または「EneJet」に看板を変えるという事でしょう。
我々ユーザーにとっては、いくつかのブランドが消滅してしまいますので寂しさを感じる部分はあるものの、より便利に変わっていくという事なので嬉しい部分もありますね。
一方でスタンドのオーナーさんたちは「ブランド」での差別化が難しくなりますし、価格での差別化もなかなか難しい部分があると思いますから、各種サービスで勝負するしかなくなる訳です。
…、という訳で既存のスタンドのサービスレベルも向上するかも知れません。
決済方法はどう変わる?
決済方法については以下のページに案内がありますが、ENEOSカード、シナジーカード、スピードパスプラスは2018年」10月の時点から相互利用が可能となっています。
その他の電子マネーやポイントカードについては、ENEOS Tカード、Tカード、スピードパスプラスnanacoなどが2019年7月からの相互利用開始となります。
詳しくはこちらをご参照下さい。
「ヴィーゴ」販売終了についてのまとめ
「ヴィーゴ」の販売終了は、私のような車好きの変態マニアには残念な部分もありますが、大多数の一般ユーザーにとっては自分が使用したい決済方法がどのスタンドでも使用できるようになるなど、歓迎すべき点が多いように感じますね。
なお、最寄りの「EneJet」店舗は以下のサービスステーションから検索出来ます。
気が付いたら私の家の周囲はエネオスだらけになっていた訳ですが…。
店舗の形態や決済方法の確認については、指定の店舗をクリックする事で確認出来ます。
最新の「EneJet」店舗を体験したい方は近隣の店舗を検索してみては如何でしょうか?
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント