運転していると、オイル点検やバッテリーの状態確認などでボンネットを開ける機会が出てきます。
しかし、ボンネットの開け閉めの方法を知らないと、不安になったり、場合によってはボンネットを壊してしまうことも。ここでは、車のボンネットの開け方・閉め方を詳しく解説します。
ボンネットの開け方
ボンネットは走行中に不用意に開かないように、しっかりとロックされています。
開けるにはまず、運転席足元付近にあるレバー(ボンネットオープナー)を探しましょう。多くの場合、ボンネットのアイコンがついているのでわかりやすいです。
レバーを引くと、レバーに繋がるワイヤーが動き、ボンネットのロックが解除されます。
ロックが解除されると、ボンネットが少しだけ浮き上がるのが一般的です。もし浮かなければ、両手でボンネットの縁をつかみ、ゆっくりと持ち上げるようにして押し上げてください。
ボンネットの中央部分にはセカンダリーロックと呼ばれるレバーが付いています。
これを上げる・下げる・引くなど、車種によって操作が異なりますが、動かすことで完全にロックを解除できます。
ボンネットを開けた後は、必ず支持棒(ボンネットステー)を所定の位置に立てましょう。支持棒には、車両側についているタイプと、ボンネット側についているタイプがあります。
最近の車両には、ガスダンパー式のボンネットダンパーが装備されているものもあり、ダンパーだけでボンネットを支えられる場合もあります。
車種によって開け方に若干の違いがあるため、車両の取扱説明書を一度読んでおくと安心です。
ボンネットの閉め方
ボンネットを閉める際には、手で押さえつけるとボンネットがへこんでしまうことがあります。
正しい閉め方は、ボンネットを中途半端な高さまで持ち上げ、そこから手を放して自然に落とすように閉めることです。
閉まらない場合は、再度少し高い位置から手を離すか、軽くスピードをつけて「投げ降ろす」イメージで閉めると良いでしょう。これにより、ロックがしっかりと噛み合い、安全に閉められます。
ボンネットが小さい車や、ボンネットダンパーが付いていて手を放しても下がらない場合も同様です。軽く勢いをつけて閉めることで、しっかりロックできます。
ボンネット開閉の注意点とコツ
- 開閉時は指や手を挟まないように注意しましょう。 ロックが完全に掛かっていないと、走行中にボンネットが浮く危険があります。
- 閉めた後にボンネットを軽く押して、しっかりロックされたか確認しましょう。
- 車種によっては開閉のコツが異なる場合がありますので、取扱説明書を必ず確認しましょう。
定期的にエンジンルームの点検をすることは、愛車の寿命を延ばすことに繋がります。正しいボンネットの開け方・閉め方をマスターして、安心・安全なカーライフを楽しみましょう!
(ライター:自動車整備士 SkyLight)
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