新型ホンダ・プレリュード登場!価格617万円の実力とスープラ・Zとの徹底比較

こんにちは!自動車系ライターの駆流斎です。

ホンダが2025年9月5日に新型プレリュードを発売しました。

かつて四代目プレリュードSi VTECに乗っていた私にとって、このニュースは懐かしさを伴うものです。

高回転で豹変するVTECエンジンの刺激、洗練されたクーペスタイル――あの頃を知る人間にとって、「プレリュード」という車名の復活は特別な意味を持ちます。

新型プレリュードの特徴と価格

新型プレリュードは「スペシャリティクーペ」として現代に蘇りました。

  • 価格:6,179,800円(税込)~
  • オンライン限定仕様:6,480,100円(税込)

新型プレリュードのスペック

  • パワートレイン:2.0L直列4気筒+2モーターのe:HEV
  • エンジン出力:141PS/6,000rpm、182Nm/4,500rpm
  • モーター出力:184PS、315Nm
  • 駆動方式:FF(前輪駆動)、電動CVT
  • 燃費性能:WLTCモード 23.6km/L

ボディサイズ

  • 全長:4,915mm
  • 全幅:1,840mm
  • 全高:1,390mm
  • ホイールベース:2,750mm
  • 車両重量:1,550kg

サイズ感としては「フェアレディZやスープラよりやや長めで、幅は抑えめ」、全高も低く流麗なクーペシルエットを形成しています。

主にどこの国を意識した車か?

プレリュードは日本だけを狙った車ではありません。むしろアメリカや欧州など、購買力の高い市場を意識していると考えられます。

日本では600万円超という価格は高価に映りますが、海外の給与水準を考えると「手の届くプレミアムクーペ」として受け入れられる可能性が高いでしょう。

どんなユーザーに向いているか?

サーキット志向のスポーツカーを求める層ではなく、デザインや快適性を楽しみながら、程よい走りを求める大人に向いた1台です。

ただし、国産車でこのカテゴリーに属するモデルはほとんど存在しません。

これは裏を返せば「需要が薄いジャンル」であるとも言えます。

日本ではミニバンやSUVが主流で、スペシャリティクーペに積極的に投資するメーカーは限られています。

その中で復活させたホンダの挑戦は、ある意味で市場実験的でもあります。

スポーツカーの定義と三本柱

スポーツカーは「快適性・感性・走行性能」の三本柱のどこに重きを置くかで性格が決まります。

  • 快適性:乗り心地・実用性・燃費
  • 感性:官能性・爽快感・操る楽しさ
  • 走行性能:加速・旋回・高速安定性

この観点でプレリュード、スープラ、Zを比較すると違いがはっきりします。

プレリュード・スープラ・Zの比較

モデル 駆動・エンジン 出力 価格(税込) サイズ(全長×全幅×全高) 三本柱での方向性
ホンダ プレリュード FF/直4 2.0L+2モーターe:HEV エンジン141PS+モーター184PS 6,179,800円~ 4,915×1,840×1,390mm 快適性重視のスペシャリティ
トヨタ スープラ FR/直6 3.0Lターボ 387PS 約8,000,000円 4,380×1,865×1,295mm 走行性能+感性のピュアスポーツ
日産 フェアレディZ FR/V6 3.0Lツインターボ 405PS 5,497,800円~ 4,380×1,845×1,315mm 走行性能+感性の伝統的スポーツ
  • プレリュード:燃費・静粛性・扱いやすさを優先。走行性能では劣るが、快適性を武器にした新時代のクーペ。
  • スープラ:直6ターボとFRで「走行性能+感性」に軸足を置くピュアスポーツ。
  • フェアレディZ:V6ターボで405PSを発揮し、迫力ある走りを提供。伝統的な国産FRスポーツの系譜。

日本市場での立ち位置

日本では「裕福な層や往年のファンなら買うかもしれないが、無理をしてまで選ぶ1台ではない」というのが正直な印象です。

需要が薄いカテゴリーであることを考えれば、大衆車的なヒットを狙ったモデルではなく、ホンダがブランドイメージ強化を目的に投入した1台と見るのが自然です。

まとめ:異なる方向性の徹底比較

新型ホンダ・プレリュードは、かつてのスポーティーさを受け継ぎながらも、快適性と日常性を重視したスペシャリティカーとして生まれ変わりました。

一方、スープラやZは「走行性能と感性」を強く追求するピュアスポーツです。

  • 同じ価格帯にありながらも、目指す方向性はまったく異なる。
  • プレリュード=大人が日常的に楽しめるクーペ
  • スープラ・Z=走りを最優先する熱いスポーツカー

需要の薄い領域に挑んだプレリュードは、万人向けではないが、クルマ好きにとっては希少で価値ある存在になるでしょう。

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