※2025年9月16日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは、ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
この記事では「ドライブレコーダー 電力不足」と検索している方向けに、電力不足が原因で起こる不具合やその解決方法をわかりやすく解説します。
「走行中にドラレコの電源が落ちる」「再起動を繰り返す」といった症状に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
※因みに走行中に画面が消えてしまうのは仕様であったり、設定項目でスクリーンセイバー機能を有効にしている事が原因なので、以下の記事を参考にしてこの機能を解除すれば解決します。

電力不足で起きるドライブレコーダーの症状
車載ドライブレコーダーは、車のバッテリーから供給される電力で動作しています。電圧が不足すると、次のような不具合が発生することがあります。
- 電源が突然落ちる
- 起動しても再起動を繰り返す
- 液晶画面がチラつく
- 「ポコポコ」「ジージー」といった異音が出る
ドラレコの不具合と勘違いされがちですが、原因は車両側の電圧不足であるケースが少なくありません。
なぜ電圧不足が起きるのか?
車のバッテリーは通常12V前後の電圧を出していますが、劣化や充電装置(オルタネーター)の不具合によって電圧が下がると、ドラレコの安定動作に支障が出ます。
考えられる主な原因は以下の通りです。
- カーバッテリーの劣化(寿命による電圧低下)
- オルタネーターの故障(発電・充電が不十分)
- アイドリングストップ再始動時の瞬間電圧低下(古いドラレコで多発)
- 電源ケーブルの断線や接触不良
- microSDカードの不具合(再起動の原因になることも)
近年のドラレコは内部にリチウムイオン電池やスーパーキャパシタを搭載しているため、アイドリングストップ再始動時でも電源が落ちにくくなっています。
ただし、激安の海外製品などはこの限りではありません。
電力不足を解決する方法
もし電力不足が疑われる場合は、以下の方法で原因を切り分けましょう。
・テスターで電圧を測定する…エンジンONの状態で12Vを下回るなら、バッテリーやオルタネーターの不良が疑われます。
・ディーラーや整備工場で点検依頼…バッテリー交換やオルタネーター修理が必要な場合があります。
ドラレコ側の確認
車から出ている電圧が12V以上であるにも関わらず、再起動を繰り返すような場合には、以下の項目をチェックしてみて下さい。
- microSDカードを抜いて症状が改善するか確認
- 電源ケーブルを動かして接触不良の有無をチェック
- ファームウェアを最新版にアップデート
それでも改善しない場合は?
上記を試しても解決しない場合は、ドラレコ本体の故障の可能性が高いです。
購入したメーカーのサポート窓口に連絡し、修理や交換を依頼しましょう。
まとめ
ドライブレコーダーが電力不足になると、電源が落ちたり再起動を繰り返すなど、正常に記録ができないリスクがあります。
原因は車両側の電圧不足からドラレコ本体の不具合まで幅広いため、まずは バッテリーやオルタネーターの状態を確認し、ドラレコ側のmicroSDカードや電源ケーブルをチェックすること が大切です。
自分で切り分けが難しい場合は、ディーラーやメーカーサポートに相談することで早期解決につながります。
安全運転のためのドラレコだからこそ、不具合が出たら放置せず確実に対応していきましょう。
- ドラレコの電源が落ちる/再起動を繰り返す → 多くは「電圧不足」が原因
- 車両側(バッテリー・オルタネーター)の不良と、ドラレコ側(SDカード・電源ケーブル・本体)の切り分けが重要
- 自分で特定できない場合は、ディーラーやメーカーに相談するのが確実
ドライブレコーダーは安全運転を守るための大切な機器です。異常を感じたら放置せず、早めの点検をおすすめします。
コメント
いつも楽しく拝読させていただいております。
私自身の失敗談で誠に恐縮ですが・・
ドラレコの電源コードの入力がUSB(タイプは様々ですが)だからといって市販(通販)の長いUSBケーブルを使用するとドラレコの動作が不安定になってしまう案件が多数発生しました!
原因は「データ転送用」のケーブルだったことです。
長いUSBケーブルは現状ほとんどが「データ転送用」のケーブルの様です。
「充電専用」のケーブルを使用しないとドラレコ側のアルゴニズムにより電源を切ろうという動作に導かれてしまう様ですね。
「充電専用」のUSBケーブルは4pinと5pinがショートされております。ほとんどのドラレコメーカーの専用USB電源ケーブルは4pinと5pinがショートされており、つまり「充電専用」のケーブルになっているみたいです。
特にリポバッテリー内蔵のドラレコは、電源切断時(エンジンオフ時)の録画中の動画のファイナライズ処理に内蔵バッテリーを使用することを踏まえ、「充電専用」のケーブルを使用していないと運用中にいきなり電源が切れたり再起動したり、はたまた運用中にバッテリーに充電されないという現象が現れました。
メーカーが謳う「必ず備え付けの電源ケーブルをご使用ください」の意味は①安定した電圧・電流の供給(→代替えはAnker製などのしっかりした電源コネクタを使うべし)②「充電専用」の4pinと5pinがショートされたUSBケーブルを使用すべし(データ転送用のケーブルを使用する場合は充電専用に変換できるコネクタ等を使用すればよい?)と解釈できるのかと個人的に思いました。
長々と書いてしまって申し訳ありません。
以上私の失敗談からの私なりの結論でした。
ドラレコマニア様
USBが不安定になるのは長さの問題かと思ってましたが、データ通信用がNGなんですね(笑)
ユピテルのドラレコはすぐ不安定になるのが多いですよね。
なので、最近は社外品のケーブルの流用は自己責任でお願いしますとやってます。
いつも興味深く拝見させて頂いております。
中華製のドラレコで、予備電源を内蔵しているかどうかですが、VENTURE N4などは予備電源を内蔵していのでしょうか?
購入検討をしているので、ご教授下さい。
shu様
N4を含めて同社製品はほとんどスーパーキャパシタ対応なので、予備電源はあります。
横槍で誠に恐縮の次第でございます。
Omi様
返信ありがとうございました。
現状、AkeeyoのX3GTLでアマゾンにて購入の充電専用への変換コネクタを使って安定動作で運用している次第です。
shu様
もし予備電源(内蔵電源)の目的が駐車監視なら、スーパーキャパシタの蓄電量の少なさから鑑みてあまり期待はできないと思います。多く見積もっても20分くらいなのではないでしょうか?キャパシタとは別名コンデンサといい簡単に言うとプラスとマイナスの極性を帯びた二つの小さな鉄板の間に少量の電気を蓄えておくという仕組みです。板が大きければ蓄電量も上がりますが、コンパクトなドラレコでは限界がありますね…。通常ドラレコの予備電源(内蔵電源)の主目的はエンジンオフ時の録画中の動画のファイナライズ処理のためではないでしょうか。本気で駐車監視をするにはやはり別の電源が必要だと思います。
私の私見で板を汚してしまい誠に申し訳ありませんでした。
ドラレコマニア様
キャパシタでは駐車監視は無理ですね。
キャパシタ自体が自然放電が早く、このジャンプスターターはかなりの速さで自然放電してました(笑)
https://car-accessory-news.com/autowit/
1. ドラレコに不何か具合が出ていて→ドラレコに何か不具合が出ていて
2. 不良である可能性が高ければはメーカーに連絡→「高ければは」は「高ければ」
3. 再起動を繰り替えす→「繰り替えす」は「繰り返す」
牽牛星様
ご指摘ありがとうございます。