※2025年8月29日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
セルスターは国内生産による3年保証をセールスポイントにしているレーダー探知機・ドライブレコーダーメーカーです。
ドラレコ・レーダー探知機に関しては、トヨタ系列の部品会社に製品をOEM供給している関係もあり、コムテック・ユピテルなどと比べるとハードウェアの性能・機能よりも、年配のユーザーを意識してか、操作性や運用の利便性を重視した作りになっているモデルが多いのが特徴となっています。
おすすめは2カメラ以上、360°タイプが最も安心
これからドラレコを初導入、または機種変更でセルスター製品を選ばれる方を前提にご説明しますが、1カメラのドラレコは前方の限られた範囲しか撮影出来ず、後方からの衝突や煽り運転に対しては力を発揮出来ません。
また、このような理由から現在主流になっている2カメラドラレコも、側方からの衝突や幅寄せが録画範囲から外れてしまうケースもあります。
そのようなケースは割り切って捨てる心づもりであれば2カメラモデルで問題ありませんが、特に条件なしの場合には360°対応モデルが安心です。
従ってこの記事では同社のドライブレコーダーのうち、2025年時点での同社の主力モデルについて以下の順にご紹介します。
360°型の2カメラモデル
セルスターの360°現行モデルは、以下2モデルとなります。
CS-361FHT
CS-361FHTは、2021年に発売された360°タイプのドラレコです。
本機はフロント筐体の前後に水平180°の録画視野角をカバーするカメラを搭載、さらに後方録画専用にリアガラスに貼り付けるタイプのセパレート型のリアカメラが付属します。
画質面では夜間の明るさを重視しており、2025年時点で販売されている各社の360°モデルの中でも最も明るくなっています。
一方でデメリットとしては、録画解像度が3カメラともフルハイビジョンと、360°モデルとしては低い為、ナンバーの認識が苦手である点が挙げられます。
昼間はノーズの短い車で先行車にぶつかりそうなくらい近づけばナンバーはどうにか認識出来ますが…
夜間のヘッドライトが反射した状態のナンバーは白飛びが強く読み取れません。
従ってドラレコにナンバー認識能力を求めず、事故の際の状況の証拠がしっかり残せれば良いとお考えの方におすすめの製品と言えるでしょう。

CS-364FH
CS-364FHは、セルスターとしては最新の2025年モデルの360°ドラレコです。
この製品は型番としては前述のCS-361FHTの後継に当たるシリーズですが、末尾にTが付かないフロント筐体のみの構成のモデルとなります。
画質面での特徴としては、CS-361FHTと比較すると昼夜ともに明るさが絞られており、白飛びを防止する方向性が感じられましたが、それでもVANTRUEの「E360」などと比べると白飛びが強く出ています。
ナンバー認識精度もCS-361FHTと同等で昼間はノーズの短い車で先行車にぶつかりそうなくらい近づけばナンバーはどうにか認識出来ますが…
夜間のヘッドライトが反射した状態のナンバー読み取り精度は、絶望的に低いレベルでした。
従って本製品もCS-361FHTと同様に従ってドラレコにナンバー認識能力を求めず、事故の際の状況の証拠がしっかり残せれば良いとお考えの方におすすめの製品と言えるでしょう。

スタンダードな2カメラドラレコ
セルスターの箱型2カメラドライブレコーダーは、他社と差別化できるようなスタンダードグレード以上の製品がしばらくモデル更新されておらず、現行モデルとしては以下の機種が主要モデルとなっています。
- CS-92WQH:前後2.5Kの高解像度モデル
CS-92WQH
CS-92WQHは2021年に発売されたセルスターの2カメラドラレコのフラッグシップモデルです。
前後にSONYの500万画素の夜間特化型STARVISセンサーを搭載して、2カメラで「2560×1440」の高解像度録画を行う事で、スタンダードなフルハイビジョンモデルよりも一格上のナンバー認識精度となっています。
夜間の明るさについては、2021年のデビュー当時には非常に明るい部類となっていましたが…
2025年時点では、2.5K~4Kの更に高解像度のモデルでもこれ以上の明るさの製品も多く、それほど目立った明るさではなくなっています。
ただし、基本性能はしっかりしており、画質のバランスも良い仕上がりとなっていますので、タッチパネルの分かり易い操作を希望するユーザーにおすすめの製品と言えます。

スマートミラー型ドラレコ
最後に純然たるドラレコではありませんが、デジタルミラー型の2カメラドラレコについても触れておきます。
セルスターの現行モデルはCS-2000SMの1機種のみです。
CS-2000SM
デジタルミラー型ドラレコは、ドラレコの機能面よりもデジタルミラーとしての見え方で選ぶ方が多いと思いますし、私もそうしています。
CS-2000SMはセルスターのデジタルミラー型ドラレコとしては第二世代の機種で、デビューは2025年4月です。
デジタルミラーとしての画質面では、現時点で市販されている国産モデルの中では夜間の明るさ・ヘッドライトの防眩能力のクオリティが高く、国産モデルのベンチマーク基準として私も一部車種にて使用しています。
ドラレコ機能に関しては最近のSTARVIS 2センサーモデルと比べると見劣りする部分はありますが、駐車監視等も含めて全体的にはバランスの取れた構成となっています。
ただし、デジタルミラー型ドラレコとしてはタッチパネル操作に対応しないなど、使い勝手の悪い面も見られますので、快適性はやや難アリと言えるでしょう。

本製品と同等の画質でタッチパネル操作に対応している国産メーカー製品としては、ケンウッドのDRV-EM4800が挙げられます。
ただし、保証期間はCS-2000SMが3年に対して、DRV-EM4800は1年です。
まとめ
セルスターのドライブレコーダーは、国内生産と3年保証という安心感を武器に、操作性や利便性を重視したモデル展開が特徴です。
ナンバー認識性能では他社に一歩譲る面もありますが、「事故やトラブルの状況を確実に残す」という本来の役割には十分対応できる製品が揃っています。
初めての導入や買い替えを検討している方は、360°+リアカメラので死角を最小限にできるCS-361FHTを選べば安心感が高まりますし、操作性重視ならスタンダードな2カメラモデル、リアの視認性や快適性を重視する方にはデジタルミラー型も候補となるでしょう。
ご自身のカーライフや重視したいポイントに合わせて、最適な1台を選んでみてください。
コメント
ドラレコ選定にあたり、大変参考にさせていただいております。
セルスターCS-93FHの評価記事を作っていただけると嬉しいです。
コムテックZDR045と購入を迷っているため
宮崎 嘉文様
CS-93Fは91FHと中身は同じですのでテストしません。
ZDR045の方が万人向けですよ。
そうなんですね!
貴重なアドバイスありがとうございます!
LaBoon!!さんのYouTube動画も見させていただきました!
素晴らしいサイトだと思います!これからも頑張ってください
ありがとうございます。また何かございましたらご相談下さい。
TZ-D205Wの液晶のタッチパネルや、動画撮影がフロントのみできなくなってしまいました。OEMのCSD-790FHGをつければ、使用できるのでしょうか?
保証期間切れでしょうか?
互換性に関しては我々の取り扱い製品ではない為、責任が持てません。
メーカーに問いあわせた方が確実ですよ。