ケンウッドの彩速ナビは2月中に全グレードの新モデルが発表されたとの認識だったのですが、何故か3月になって大画面9型モデルの機能をそのまま7型液晶に落とし込んだモデルが発表されています。
型番的には「MDV-M906HD」「MDV-M906HDW」の1系統の本体ワイド違いとなりますが、先日発表されていた100万画素のHDRバックカメラはこいつらの伏線だったのかも知れませんね。流石に対応カーナビが9インチの一つだけというのは寂しいですから…。
「MDV-M906HD」「MDV-M906HDW」のスペック
「MDV-M906HD」「MDV-M906HDW」のスペックは先行発表されていた「MDV-M906HDL」の7インチ版ですので、液晶以外の部分については全く同じです。
ケンウッド MDV-M906HDL/HDW/HD |
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19.03発売 |
9.0型液晶 100万画素 |
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ETC2.0対応車載機 |
フルセグ/CD録音/DVD/SD/USB/Bluetooth/ハイレゾ再生/SMART USEN |
HDMI OUT×1 |
Bluetoothデザリング |
NaviCon |
連携ドラレコ |
対応バックカメラ |
フロントカメラ |
オービスデータ |
地図更新1年無料 3,600円/年/5年まで |
取付・取扱説明書 |
車種別適合表 |
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基本的には2018年モデルのMDV-Z900系の後継モデルという位置付けになるのですが、何やら個人的には改悪?とも取れそうな変更点もあったりなかったりします。
「MDV-M906HD」「MDV-M906HDW」での変更ポイント
「MDV-M906HD」「MDV-M906HDW」での主な変更ポイントは以下の通りとなります。
①液晶解像度が30万画素から100万画素にアップ
②100万画素のリアカメラ「CMOS-C740HD」に対応
③ハイレゾMQAに対応
④HDMI出力ポートが追加
⑤HDMI入力ポートが削除
⑥CarPlayとAndroid Autoが削除
まず、大きな変更ポイントとしての解像度100万画素化ですが、確かに7インチタブレットの解像度は200万画素だったりするのでカーナビの30万画素の画像は粗いと言えば粗いのかも知れません。
9インチモデルだと30万画素のままでは粗さが目立つようになりますが、私は2015年モデルの7インチの彩速ナビを使用していて粗さを感じた事は一度たりともなかったりします。(笑)
おそらく地図の方は30万画素用に描画されたものを100万画素で出力するのではないかと予測していますが、だとすると100万画素化はバックカメラの永続を綺麗に見易く出力させる為だけのものである可能性がありますね。
おそらく地デジなどは多少綺麗に映るとは思いますが、7インチだと画面が小さいですからね…。
また細かい変更点としてはHDMI出力ポートが搭載された事で、リアモニターへのデジタル出力が可能となった点が挙げられます。
9型モデルの発売と合わせて、ミニバンのファミリー層狙いなのかと思うんですけど、アルパイン・パイオニア・パナソニックなど、各社で少ないパイを取り合っている気がするので、このカテゴリーで遅れていたケンウッドには分が悪いような気がしますね。
CarPlayとAndroid Autoは数年前に話題になってから、売れているという話を聞いた事がないので当然の流れかと思ったりはしますけど、HDMIの入力側を外してしまったのは残念ですね。
今ユーザーに求められているのはスマホとの親和性なので、カーナビにミラーリングしてスマホの動画アプリなどを使いたいユーザーも少なからず存在する筈なんですが、ここを完全に切り捨てちゃってますね。
出来ればエントリーモデルでHDMI入力ポートを搭載して欲しいところなんですけど…これはつまるところ、カーナビなしのオーディオユニットでも良いって事になっちゃいますね、安ければ。
来年の今頃には100万画素化の結果が出るでしょう
いやぁ、完全に外野の評論家目線ですけど、個人的には100万画素化は不要だと思っているので、そこまで高い金払って最上位のモデルを付けるユーザーがどれくらいいるかって話なんですが、2019年モデルのケンウッドのカーナビはグレード数が減ったお陰で一つ下のZ700系が劣化バージョンのS700系になってしまっている影響もあり、上も下も売れなくなる危険性があります。
逆にグレードを減らした効果で上も下も売れちゃった!なんて事も考えられますけど、どうなることやら…ってとこですかね。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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