FLシビックの前後2カメラドライブレコーダー取り付け方法を解説

こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

今回はLaBoon!!の読者さんの寄稿により、FLシビックでのスマートミラーとしては最も評価が高いMAXWIN「MDR-A002」の取り付け方法について説明します。

ご自身でFLシビックに2カメラドライブレコーダーの取り付けをやってみようと検討されている方の参考になると思います。

※必要な部材等は、記事最後にまとめて記述しています。

—以下本文—

全体の作業工程

今回の取付における全体の工程は以下のような形となります。

ミラー筐体用のブラケットは、発売日未定の車種専用のサンプル品を使用しました。

◆車両前方エリア
・センサーリッドの取り外し
・センサーカバーの取り外し
・ミラーの取り外し
・デジタルミラーの装着
・フロントカメラの装着
・配線処理 / 取り外し部品の装着
◆車両中央エリア
・Aピラーカバーの取り外し
・インパネロアカバーの取り外し
・電源の取り出し
・配線処理
◆車両後方エリア
・テールゲート内装の取り外し
・リアカメラの装着
・配線処理 / 取り外し部品の装着
◆装着確認 / レコーダーの設定

センサーリッドの取り外し

①前方からリッドを押し、中心部のツメを外します。

②ミカンを剥くイメージで親指で手前側を左右に開き、手前側のツメを外す

③ガラス側を左右に開き、残りのツメを外す

もしカバーのツメを破損した場合は、下記部番を購入してください。

・右側:76413-T20-A01ZB
・左側:76414-T20-A01ZB

センサーカバーの取り外し

①ハンディーリムーバーを隙間に差し込み、まっすぐ下に力を掛けてツメを外します。

②カバーを手前側に引っ張ります。(ツメはなく、差し込んでいるだけです)

もしカバーのツメを破損した場合は、下記部番で購入できます。

・センサーカバー 76412-T20-A01ZB

ミラーの取り外し

①ミラーを半時計周りに回転します。

②マウントスプリングを再利用する場合は、T15トルクスネジを外し、マウントスプリングを取り外します。

※ホンダの整備マニュアルによると、マウントスプリングは再利用不可のため、新品に交換します。

デジタルミラーの装着

①デジタルミラーに車種専用ブラケット(正式発売日未定)を固定します。

②マウントスプリングをプラスドライバーを使ってプラスネジで固定します。

③「ミラーの取り外し」の逆の手順で、デジタルミラーを車体に装着します。

フロントカメラの装着

①脱脂剤を不織布に吹き付け、窓ガラスをよく脱脂します。

②フロントカメラの取付位置の目安を分かり易くするため、窓ガラスの外側から中心位置にタコ糸を貼りつけます。

③センサーリッドの下部にフロントカメラを両面テープで貼り付けます。

※乗車位置からカメラが見えるのは好みではないため、ミラーに遮へいされる前面ガラスの範囲内にカメラを装着しました。(道路運送車両の保安基準の細目を定める告示 第39条 3 三 ロに合致しており、この取付位置で法規上問題ありません)

配線処理 / 取り外し部品の装着

①デジタルミラーの配線にハーネス布テープを巻きます。(目的は、配線を束ねることと異音防止です)

②車両に元々設置されている配線にデジタルミラーの配線をハーネス布テープを用いて固定します。

※ADASカメラの部品は非常に高温になるため、追加した配線やハーネス布テープが接触していないことを確認します。

③デジタルミラーの配線をルーフライニングに押し込み、運転席側Aピラーへ通します。(一定の間隔で配線にエプトシーラーを巻くことで、異音防止に効果があります)

④センサーカバー、センサーリッドの順で装着し、元に戻します。

Aピラーカバーの取り外し

①ルーフライニングとの隙間に手を引っ掛けて、Aピラーカバーを車内側へ引っ張り、クリップを外します。(おおよそ5センチほど浮かせます)

②ツイーターのカプラーを外した後、AピラーカバーをAピラーに沿って引き抜きます。

③車体側に残ったクリップを取り外します。

黒いクリップ(ピラーガーニッシュクリップ)の取り外し方は、

a.パチっと音が鳴るまでクリップを押し込みます。
b.クリップの上下のツメをハンディリムーバー等で押しながらクリップを引き抜きます。

④デジタルミラーの配線を車体のハーネスにハーネス布テープで固定します。

※危険防止のため、カーテンエアバッグの車室内側に配線を通さないようにします。

⑤GPSをAピラー内に設置します。

⑥Aピラーカバーにクリップを装着し、カバーを車体へ取り付けます。

※ホンダの整備マニュアルによると、ピラーガーニッシュクリップは再利用不可のため、新品に交換します。

インパネロアカバーの取り外し

①インパネロアカバーを手で手前に引き、クリップの位置を意識しながら取り外します。

※ETC等の配線があるので、引っ張り過ぎないように注意します。

②ETC等の配線のカプラーを外し、インパネロアカバーを取り外します。

電源の取り出し

①ヒューズボックスの45番と49番のヒューズを抜き取り、デジタルミラーのACCヒューズを45番に、BATヒューズを49番に差し込みます。

②インパネロアカバー下部のドア側のボルトを緩め、デジタルミラーのアース線をボルトに共締めします。

③デジタルミラーの配線を車体の配線にハーネス布テープで固定します。

④ETC等の配線のカプラーを差し、インパネロアカバーを元に戻します。

配線処理

FL型シビックはカーテンエアバッグが装着されているため、フロントからリアへの配線は天井ではなくフロア側から通しました。

また、内装材は無理に取り外さずに、内装材の隙間にハンディーリムーバーを使って配線を押し込みました。

※配線は異音が出ないようにハーネス布テープを巻き、一定の間隔(おおよそ10cm)でエプトシーラーも巻き付けています。

テールゲート内装の取り外し

①トノカバーを引っ張り、取り外します。

②持ち手部分にあるネジをプラスドライバーで外します。(左右2本)

③ハンディーリムーバーを用いてトノカバー固定フックを持ち上げて、その中にあるネジをプラスドライバーで外します。(左右2本)

④内装を端部から徐々に引っ張り、クリップを外します。

クリップが外れたらラッチ周辺にあるツメを外しながら、内装部品を取り外します。

リアカメラの装着

①脱脂剤を不織布に吹き付け、窓ガラスをよく脱脂します。

②リアカメラの取付目安を分かり易くするため、窓ガラスの外側から中心位置にタコ糸を貼りつけます。

③ハンディーリムーバーを用いてウォッシャーメンテナンスリッドを取り外し、 配線が通せるようにウォッシャーメンテナンスリッドをヤスリで削ります。

④リアワイパーの払拭範囲内にリアカメラを装着するために、熱線の3本目と4本目の間にリアカメラを取り付けます。

※両面テープが熱線の上に掛からないように注意します。

⑤リアカメラの配線を配線モールで覆います。(配線モールは配線を保護し、隠す効果があります)

配線処理 / 取り外し部品の装着

①デジタルミラーの配線にハーネス布テープを巻きます。

また、一定の間隔で配線にエプトシーラーも巻きます。(目的は配線を束ねることと異音防止です)

②配線ガイドを用いて、テールゲート内に配線を通していきます。

配線を通す順番は以下の通りです。

a.ウォッシャーメンテナンスリッドから助手席側テールライト方向

b.テールゲート蛇腹開口部から助手席側テールライト方向

c.蛇腹(蛇腹は引っ張りますだけで取り外し可能です)

d.蛇腹からウォッシャー取り入れ方向

e.ウォッシャー取り入れ部分から車室内方向

◆配線通しのコツ

・1に配線ガイドを通すときは、ガラスの曲線に沿って配線ガイドを予め曲げておきます。曲げた配線ガイドは、配線を通す時に再度曲げないように注意します。

・3に配線ガイドを通す時は、蛇腹内にシリコンスプレーを吹くと通し易くなります。
・余った配線は、テールライトの配線に固定します。

③テールゲート内装、トノカバーを元に戻します。

装着確認 / レコーダーの設定

① イグニッションONでデジタルミラーが起動することを確認します。

② GPSにより時刻が受信出来ていることを確認します。

② フロントカメラとリアカメラの表示範囲を調整します。

③ ADAS、BSMの設定を行う。

④ 駐車監視機能を設定します。

⑤ 異音の発生有無を確認し、配線から異音が発生しているのであれば ハーネス布テープやエプトシーラーを巻き付けます。

装着した感想

写真は雨の日の夕方に撮影しました。

後方車両のライトにより見えなくなることもなく、また、映像が大型リアウィングに遮られることもありません。

後方確認がし易くなりました。

リアカメラのフレームレートは60fpsで、後方映像は非常に滑らかです。

ADAS、BSDは誤反応を起こすことなく精度よくアラートを表示してくれるので、安全運転に貢献してくれると思います。

駐車監視時はミラー下部が赤く点滅するので防犯効果も期待できます。

とても良いデジタルミラーなので、知人にも薦めたいと思います。

【必要なもの】
・車種専用ブラケット(KIT-**)
・ハンディリムーバーセット
・配線ガイド
・脱脂剤
・シリコンスプレー
・不織布
・養生テープ
・プラスドライバー
・ヤスリ
・ホンダ純正部品:マウントスプリング 76405-TGV-A01
※再利用不可のため、交換部品が必要です
・ホンダ純正部品:ピラーガーニッシュクリップ 91561-T20-A01
※再利用不可のため、交換部品が必要です
【有ると良いもの】
・ハーネス布テープ (配線の異音対策に使用します)
・エプトシーラー(配線の異音対策に使用します)
・タイラップ(配線の固定に使用します)
・タコ糸(カメラ取付位置の目安線に使用します)
・配線モール(配線を保護し、隠すために使用します)

コメント

  1. おすば より:

    シビック fl4を納車予定です。
    この記事を参考に自分でドラレコを設置しようと考えています。

    「必要なもの」の中にある、
    マウントスプリングとピラーガーニッシュクリップは、必ず交換部品が必要で、再利用できないものなのでしょうか?
    ホンダの整備マニュアルの中で、部品交換を推奨しているだけで、実際は自己責任で再利用することも可能ですか?

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 より:

      おすば様
      本記事はユーザー様による寄稿記事ですので、このようなご質問にお答えする事は出来ません。
      自己判断にてお願いします。

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