こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
今回は神父村氏によるikeepのドラレコ駐車監視用バッテリー「EN6000」の読者レビューです。
※このレビューはみんカラに分割掲載している内容をまとめたものです。
—-以下レビュー本文—
こんにちは!神父村です。
今回はモニター商品のレビューなので、最初に自己紹介をさせて頂きます。
(公正を心掛けますが、嗜好が解ればバイアスを判断頂けるかと)
当方、駐車監視はUPS300やモバイルバッテリーで常時録画をしてきたので、
各社のタイムラプス録画には詳しくありません。
最近、MDR-A001Aの駐車監視の手軽さと録画時間に魅了され、
タイムラプスにも興味が出てきたところです。
駐車監視の方式を分けるなら
①車両常時電源で、アクセサリ信号により自動で駐車監視(タイムラプス等)
②外部電源からアクセサリ入力に給電し、手動切替で駐車監視(常時録画)
③外部電源から常時電源入力に給電し、自動で駐車監視(タイムラプス等)
と思いますが、本製品は車両バッテリに優しい③になるかと思います。
安全性が高いリン酸鉄リチウムで充電速度が速いのが長所と思いますが、許容できる大きさや価格、必要容量(録画時間)は各人で違いますので、その点を考慮しながら整備手帳にて検証し、総評したいと思います。
製品詳細や取付は、LaBoon!!さんで丁寧にレビューされているので、そちらを参照して頂くのが最善と思います。
特に駆動時間の製品別表は必見です!
デザインとセット内容
本体を手に取った第一印象は、「格好良い!」「高級!」でした。
アルミ筐体の作りは良く、放熱にも期待出来そう♪
重さが高級感を醸し出していますが、取付に制約が出るかもしれませんね。
電圧計の他に電流計があるのは、動作確認に便利!
走行中見れれば面白いですが、そういった位置に設置は難しそうですね(^-^;
入力ケーブルは柔軟で高級そうな線材で、カプラも脱落防止のネジ付き。
滑りは良くないので、スパイラルチューブを巻く際の取り回しは…(^-^;
アース&ACCは端子後端~端子後端で1990mm、常時電源はスマートセンサの分長いです。
ACCは信号線(小電流)なので色々なところから分岐できそうですが、
本体設置位置によっては、常時電源線の延長が必要かもしれませんね。
常時電源ケーブル端のスマートセンサ-は、温度計測用との事。
それにより充電量をコントロールするそうで、好感が持てます♪
ただ、配線取出しが車両中央の場合は、発熱部から離すよう要注意!
ヒータ-(ダクト&パイプ)や、FR車センタートンネルは注意が必要かと。
アース端は、M8用の穴が大きな端子(車体側はM6しか見たこと無いです)。
マイナスアース車なら多くのボルトはアースと導通はしていますが、
純正アース位置はボルトも専用品なので、そこに落とすのが理想と思います。
出力ケーブル長は、端子後端から約1950mm。
端子位置(ケーブル長)をずらすと嵩張らず、ハーネスを細く出来ます。
ここにヒューズを介す考えもありますが、本体を信用して無しで^_^
取り付け状況について
常時電源は、ヒューズを介さず車両バッテリに繋ぐ図示に。
本体内部に電流の異常を検知して遮断する機能はあるそうですが…
スマートセンサ-の役割についても、明記して頂きたいですね。
重量があるので、床上設置が無難かと。
40年前なら、ロンサムカーボーイと重ねて置きたいところですが^_^
厚さが40mmあるので、アイのシート下は無理でした。
シート下面がスライドで下がる車種があるので、養生して試すなど要確認!
DVR-D022B&専用電源ケーブル(3芯)を使い、車両バッテリと比較。
◆車両バッテリの状態
・カオス60B19:19年9月購入、一度始動不可までバッテリあがり
・Eng稼働中バッテリ端子電圧:14.3V
◆EN6000による駐車監視
・電源ケーブル遮断電圧:11.9V
・常時・衝撃録画①:12時間01分録画録音 外気温:1℃前後
・常時・衝撃録画②:11時間42分録画録音 外気温:-2~5℃
◆車両バッテリによる駐車監視
・電源ケーブル遮断電圧:11.9V 遮断後端子電圧:12.1V
・常時・衝撃録画:7時間33分録画録音 外気温:3℃前後
使用したケーブルは11.9V以下遮断されますが、直結との差は少なそうで、リン酸鉄リチウムは11.8Vと11.0Vで10%しか残量差が無い様です。(放電震度は12.5~11.8Vで80%、11.8~11.0Vで90%との実験結果あり)
◆車両バッテリ充電状態による録画時間(タイムラプス)のバラつき
・駐車監視後20分走行(Engオフ60分後:12.39V ):138分
・駐車監視後60分走行(Engオフ60分後:12.79V ):490分
車両バッテリ電圧は、走行(充電)時間によって差がつき、Engオフ直後は大差ないですが、1時間程して落ち着くと差が出ます。
言い換えれば駐車監視と駐車監視の間の走行時間により録画時間が変わります。
車両バッテリ保護は元より、録画時間安定にも本製品は有用ですね♪
EN6000の総評
第一印象は「充電は速いが高価」でしたが、良い意味で裏切られました。
昇圧が不要でロスが少ない為か、実際に使える容量が他のバッテリより多い!
又、リチウムイオンバッテリーの発火を懸念されている方は是非、「リチウムポリマー」と「リン酸鉄リチウム」をググってみてください。
調べる事で「リン酸鉄リチウム」がマストになる方が少なくないかと。
充電時間の短さも、各種バッテリを何度も充電して有難みを痛感しました!
ただ、ドラレコ補助バッテリに3万円以上は、妻子持ちには厳しいと思います。
「災害時にモバイルバッテリでは力不足だけど、これなら湯を沸かせる!」
と奥方に言えれば、シガープラグがあれば、財布の紐も緩むのでは?
同様の理由で、汎用ソーラーパネルをプラグインで繋げられると買い易いです。
災害時の車外での使用の他、普段動かさない車両での駐車監視に便利かと。
サンバイザー代わりのソーラーで充電しながらドラレコも稼働出来れば最高!
同社のiCELLでも長期間監視できますが、「災害用」と言えないと嫁の許可が…
iKeepさん、次期モデルでのご検討、程宜しくお願い致します<(_ _)>
「総評をシンプルに」と尋ねられたなら、
『リン酸鉄リチウムイオン、スゲぇー』と答えます(^_-)-☆
(ライター:神父村)
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