ドライブレコーダーの寿命は概ね3年程度を目安に考えているというメーカーさんが多いようですが、3年くらい前にドライブレコーダーを購入された方はそろそろ買い替えの時期が近づいている事かと思います。
ドライブレコーダーを取り付ける時はあまり気にしない事なのですが、実は取り外しの方が意外と手間が掛かります…と今まで50回くらいドライブレコーダーの取り外しをしてきた私が断言します!
おそらくこのページに検索から来られた方は、強烈に固着したフロントガラスの両面テープの後に困っている、もしくはその前の段階で引っ張っても外れないこのマウントはどうすれば良いんじゃ!とほとほと困り果てている事かと思います。
私も何度かその経験をしましたので(流石に何度か痛い目を見て最近は純正の両面テープは使用していない)今回はドライブレコーダーの取り外し方について説明します。
無理に引っ張るとマウントが壊れる
ドライブレコーダーを取り外す時に、おそらく誰しもが試してみる事は「手でマウントを引っ張ってみる」という方法だと思います。
もちろん、そんな方法ではドライブレコーダーのマウントは剥がれません。
事故の際の衝撃で外れてしまうようだと不良品扱いされてしまいますから、ドライブレコーダーのマウントの両面テープは過剰とも思えるほどの粘着力で強固に固定されています。
ではどうしたら良いのか?と言いますと、非常に原始的な方法で取り外します。
一発で綺麗になんか剥がれません!
テープやシールなどを剥がすときにはドライヤーなどで熱を加えてから剥がし始めると嘘のように剥がれる事がありますね。
だた、あの強力な両面テープはそれくらいではビクともしません。
従って綺麗に剥がすこ考えるよりも、テープ跡がフロントガラスに盛大に残っても良いので強引にやっちまう方が結果的には早く終わると思います。
ぶっちゃけ物凄い原始的な方法ですが、内張り剥がしを使います(笑)
結局は粘着テープの接着面ではなく、その間の厚みの部分を引き裂く事になりますので、なるべくヘラの先っぽが薄いものを使用するのがおすすめです。
本当はもう少し先端が平べったいものの方が良いのですが、私は毎回上の写真の物を使用しています。
ただ、おそらくそれよりもこのようなシールカッター専用の物の方が作業性は上がると思います。
なるべくガラス面に近いところを狙う
両面テープが硬化しているとなかなかヘラが入らないかも知れませんし、都合よくガラス面を狙えない事もあります。
そんな場合には先の尖ったヘラで、とにかくマウントとフロントガラスの間にヘラを割り込ませます。
「コノヤロー!」と叫びながらグイグイぶっ刺す感じで良いかと(笑)
かなり地道に同じ作業を場所を変えながら繰り返していくと、何とか手でマウントを引っ張ると部分的に浮いてくるところが出来ると思います。
そうなればしめたもの、今度は浮いた部分を重点的に攻めながら浮かせられる範囲を広げていきます。
基本的にはこの繰り返しでマウントは外れると思います…大量の両面テープ跡を残しつつ(笑)
この写真だと残り方が甘っちょろいですね。(これはマウントの接着面が小さいものの純正テープの跡です)
ヘラ付のシール剥がしを使用する
豪快に両面テープ跡が残っている状態だと、これは一体元通りになるのだろうか…と不安になってしまうかも知れません。
でも大丈夫です。
まずはこのようなテープを溶かす、薬剤の両面テープ剥がしを用意します。
この薬剤を両面テープ部分に垂れない程度に吹き付けてから、あまり時間をおいても垂れてしまうので、すぐに付属のヘラで残った両面テープの表面を削り取ります。
一気には削れませんので、凸凹している表面を平らにするイメージでこの作業を繰り返します。
最後までこの方法で剥がせる場合もありますが、最後に薄皮のようにテープ跡が残ってしまう場合もあります。
最後までヘラで剥がせない時はガラス用コンパウンドを使う
ヘラで剥がせない薄皮が残ってしまった時にはガラスコンパウンドで磨くと、今までの苦労が嘘のように両面テープが綺麗に剥がれます。
ドライブレコーダーの取り外しでお困りの方は、一度試してみてはいかがでしょうか?
なお、フロントガラスにフィルムなどが貼ってあったり、特殊な加工がしてあるような場合はこの方法はやらない方が良いと思いますが、そんなフィルムや加工があるのかどうかは分かりません。(不安ならディーラーなどに確認しましょう)
ドライブレコーダーの取付におすすめの両面テープ(検証は甘いが)
ドライブレコーダーの取付の際に後々の機種変更の事を考えて吸盤タイプにするか、両面テープを純正以外のものにするか迷っている方もいらっしゃるようですので、最近私がドライブレコーダーの取付に使用している両面テープをご紹介します。
機種に応じて2種類の物を使用していますが一つは取り外しの簡易さ、もう一つは耐久性を重視しています。
取り外しの簡易さを重視した両面テープ
耐久性はそれほどないので、脱脂をしっかりやらなかったり大振りのドライブレコーダーを設置すると脱落するおそれがあるので主にコンパクトタイプのドライブレコーダーの設置の際に使用しています。
ただ、私の場合には頻繁な機種の入れ替えを前提にしていますので、耐久性はあまり重視していません。
この両面テープの場合には剥がしやすいですが、事故などがあるとドラレコが吹っ飛ぶ可能性は否定できません(笑)
耐久性はかなりあるが、純正の物ほど跡が残りにくい両面テープ
この両面テープは透明なのでしっかり幅を合わせて張り付けると外からの見栄えも良いです。
こいつはかなり強力で、凹凸のあるダッシュボードに対する粘着力も半端ないです。
剥がす際には千切れてフロントガラスに残る部分もありますが、純正の両面テープよりは千切れにくいので剥がし易さは全然マシです。
なお、このテープを使用した際には長くても一ヶ月程度で剥がしていますので、2年位貼りっぱなしだと固着する可能性も否定は出来ませんが、純正の物を一ヶ月程度張り付けて剥がした場合と比べてもこちらの方が断然剥がしやすいのは間違いないでしょう。
※このタイプの物でも時間を掛けずに綺麗に剥がそうと思うと、上で紹介したテープ剥がしは必要です。(コンパウンドは要りません)
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント
跡を残したくないので吸盤が良いが、耐久性で考えるとテープ…悩み所です。。
>(流石に何度か痛い目を見て最近は純正の両面テープは使用していない)
とありますので市販品を使っている事と思いますが、どちらの商品を使っているのでしょうか?
それを使うと、ここまで酷い残り方はしなくなったという事ですか?
カスタム様
写真の両面テープはマウントが小振りのユピテル「DRY-ST7000c」の物です。
普段使用している両面テープについては、当記事の最後に追記しましたのでそちらをご参照下さい。
ドラレコの両面テープを純正以外でさがしています。ユピテルのSN-TW80dの前後ドラレコの再設置です。耐久性やその後のメンテナンスの利便性を考えると市販品テープでは、どちらの商品を使用するのがベストでしょうか。よろしければ、商品名などを教えてください。
ma-i様
私はずっとこちらを使っています。
https://amzn.to/38Zcnoi
いつも的確なアドバイスありがとうございます。また何かありましたら、いろいろと教えてください。よろしくお願いします。
ma-i様
今後も何かあればご質問下さい。
初めまして。このサイトでSMDR-B001を知り購入。キャンピングカーに悪戦苦闘しつつ取り付けているところです。
さて、両面テープ剥がしですが、私は釣り糸(ナイロンテグス)を使っています。同じ仕組みのものでエーモンからエンブレムはがしとして売られていますが、糸で一巻き買えば一生使えるくらい手に入ります。あまり細いとすぐ切れるので10号かそれより太いくらいがいいようです。
軍手をして両手に2周ずつくらい巻いて、角から隙間に入れて糸鋸の要領で往復させテープを切っていきます。半分〜2/3くらい進めば浮いてくるので内装剥がし等ではがせます。最後まで糸でやると落っこちるので要注意。あと力を入れすぎて糸が切れると周りのものをぶん殴る感じになるのでこれも要注意です。
ひろちゃん様
お知らせありがとうございます。
SMDR-B001はキレイに取り付けようと思うとかなり大変ですね。
確かにテグスも両面テープ剥がしには有効ですよね。
今度試してみようと思います。