こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
iCELLの「B6A」「B12A」は発売当初から拡張電池パックの追加展開が予告されていましたが、ようやく「B12A-EP」の販売が開始されましたので仕様や使い方などについて解説します。
※本製品はikeep直販サイトのみでの販売になります。
「B12A-EP」のスペック
「B12A-EP」のスペックはこちらの表の通りです。
型番 | iCELL B12A-EP |
---|---|
容量 | 153Wh |
電池タイプ | LiFeP04 リン酸鉄リチウム |
充電時間 | 約100分 |
連続使用時間 | 【2.2W機】約70時間 【3W機】約50時間 【4W機】約38時間 |
入力 | 12V 8A(実質12V 4A) ※24V車は非対応 |
出力 | 12V |
製品寸法 | 155 × 240 × 43mm |
製品重量 | 約1.9kg |
付属品 | 本体/取扱説明書/接続ケーブル(5m) |
保証期間 | 2年間 |
電池としてのスペックは「B12A」と全く同じで、153Whの大容量、4Wの2カメラドライブレコーダーであれば、およそ38時間の駆動が可能となる計算です。
「B12A-EP」のセット内容とデザイン
「B12A-EP」のセット内容は至ってシンプルでこちらの通りです。
・連結ケーブル(5m)
・マジックテープ
・取扱説明書
見た目は「B12A」とほぼ同じですが、正面の端子が入力ポートと拡張バッテリーへの出力ポートの2つしかありません。
「B12A」にあるインフォメーションディスプレイもありません。
「B12A-EP」の使い方
この拡張パックは「B6A」「B12A」とケーブル1本で繋ぐだけで使えます。
接続ケーブルは5mありますので、トランクやラゲッジスペースなどに設置するのが良さそうです。
「B12A-EP」の放電傾向
今回は手元にあった「B6A」と合わせて使ってみました。
駐車監視中にはまず「B6A」からドラレコに給電されますが、「B6A」の電圧が少し下がると拡張パックからの電力が使用され、概ね同じ電圧を維持しながら両方の電力がバランスよく使われていき、最後はほとんど同時に両方が空になります。
「B12A-EP」の充電傾向
一旦両方のバッテリーを空にしてからの充電チェックでは、電池は2つ同時に充電されました。
「B6A」の入力は最大96Wh程度となっていますので、どちらも半分の48Wh程度で充電されており、最初の50分間では「B6A」が50%程度まで充電されていました。
次の50分で「B6A」が満充電になり、その後に100分掛けて拡張パックが満充電になりました。
「B6A」への入力は96Wh程度が最高値ですが、「B6A」からの出力が48Wh程度に制限されますので、このような充電時間となります。
実は、「B6A」+拡張パックと「B12A」+拡張パックの組みあわせを比較すると、充電時間は以下のように200分と全く同じになります。
B6A+B12A-EP | B12A+B12A-EP | |
---|---|---|
最初の100分 | B6Aが満充電 | B12Aは50%まで充電 |
B12A-EPは50%まで充電 | ||
次の100分 | - | B12Aが満充電 |
B12A-EPが満充電 |
何でか不思議に思いますか?
「B6A」と組み合わせても、「B12A」と組み合わせても、拡張パックに供給される電力は最大48Wh程度です。
そして組み合わされた「B6A」「B12A」の電池の残量が多かろうが少なかろうが、拡張パックには最大48Wh程度の電力が供給されます。
「B6A」の方が「B12A」よりも先に満タンになりますが、拡張パックの方がボトルネックになって充電には200分の時間が掛るという塩梅です。
なので、「B6A」「B12A」のどちらと組み合わせても、トータルの充電時間は「B12A」の2倍の200分という事になります。
なので充電効率を考えると「B12A」への追加がベストという事になりますね。
この充電・放電のイメージを分かり易く図にすると、このようになります。
因みに同じiCELLでも「B40A」は電池の種類が違うので連結出来ません。
初めから大容量化が前提であれば「B40A」の方が断然コスパ良しです。
そもそも「B40A」は旗艦モデルの為、利益度外視で展開している製品なので(笑)
既に「B6A」「B12A」をお使いの方で、容量が足りない、と感じている方におすすめなのが「B12A-EP」という事になりますね。
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