ケンウッド彩速ナビ 2024~2025年モデルの違いとおすすめモデル

※2025年3月20日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

ケンウッドの彩速ナビは、他社製品と比べると全体的に価格と地図の更新費用の安さが魅力の製品ですが、先月までに2024~2025年向けの全てのグレードが発表されていますので、この記事では2025年向けに最新の彩速ナビの特徴について解説します。

最近のカーナビ業界と彩速ナビの流れ

私は2015年以降のアフターパーツカーナビ業界の動向を外野からウォッチしていますが、大きな流れはこちらの3つの要因による一貫した市場の縮小です。

・スマホアプリの普及
・CarPlay・Android Autoの普及
・自動車メーカーのナビシステム一体化

これらは単独で普及しているのではなく、スマホを使ったCarPlay・Android Autoの機能を車両のシステムに組み込む形が今後の主流になりつつあります。

この10年程度の間に、ディスプレイの大型化・フローティング化・高精細化・車種専用対応・地図更新費用の値下げなど、カーナビメーカーによって様々な施策が講じられ、ある程度の売上を確保して来たように見受けられますが、これもそろそろ限界なのかな?と個人的に感じています。

このような流れを受けて、最近ではディスプレイオーディオとCarPlay・Android Autoの認知度の向上に合わせて、市販のカーナビでもCarPlay・Android Autoをサポートする傾向が強くなって来ています。(数年前は受け入れられず)

2024~2025年モデルでの更新のポイント

彩速ナビ2024~2025年モデルでは、従来通りL/S/Mシリーズの3つのグレードとなっています。

エントリーのLシリーズ

エントリーのLシリーズは、従来は30万画素と100万画素のモデルが混在していましたが、2025年モデルからは30万画素モデルのみの展開となりました。

グレードとしては「MDR-L612」「MDR-L612W」の1ラインのみになります。

※Lシリーズは2025年2月に発表されたばかりですので、まだ実勢価格が高値で推移しています。

主な特徴としては、従来モデルからCD/DVDなどの光学ドライブを外した構成で、10年くらい前のハイエンドモデルと同様に以下機能をサポートしています。

・フルセグ
・ハイレゾ
・Bluetooth/USB/SD
・VICS WIDE
・HDMI入力
・地図更新1年無料

以前、私が使用していた10年前のハイエンドモデルである「MDV-Z702」が、これに光学ドライブを付け足したような構成で、当時の実勢価格は95,000円でしたので、それを考慮すると妥当な価格帯なのかも知れませんが、最近は安価なディスプレイオーディオが主流となりつつありますので、やや割高な感はあります。

個人的にはこの機能+CarPlay・Android Auto対応で6万くらいまでが、購入を検討しても良い価格帯だと感じます。

※私にはもうカーナビソフトは不要なので、安くても買わないですが…。

Sシリーズ

Sシリーズは、最近ではアフターパーツのナビ業界ではスタンダードになっている、100万画素の高解像度ディスプレイを採用した、従来でいうところのアッパーミドルグレードの製品です。

・7型:「MDV-S711HD」「MDV-S711HDW」
・8型:「MDV-S811HDL」
・8型フローティング:「MDV-S811HDF」

機能構成としては、従来型のナビとしては全部アリ+ハイレゾとHDMI入力対応と言った形になります。

・CD/DVD
・フルセグ
・ハイレゾ
・Bluetooth/USB/SD
・VICS WIDE
・HDMI入力
・地図更新1年無料

AV機能に関してはフルメディア対応ですが、上位のMシリーズとは異なり、ハイレゾのBluetooth再生で音質を劣化させないLDACには非対応、HDMI出力ポートもありません。

前年モデルからの更新点は見当たらず、地図のバージョンアップモデルと言えそうです。

Mシリーズ

Mシリーズは彩速ナビの最上位グレードの9型モデルです。

・9型インダッシュ:「MDV-M911HDL」
・9型フローティング:「MDV-M911HDF」

機能構成はいわゆる全部アリにCarPlay/Androido Auto(いずれもワイヤレス)を追加した以下構成となります。

・CarPlay(ワイヤレス)
・Androido Auto(ワイヤレス)
・CD/DVD
・フルセグ
・ハイレゾ
・Bluetooth/USB/SD
・LDAC(ハイレゾのBluetooth再生で音質を劣化させない)
・VICS WIDE
・HDMI入力
・地図更新1年無料

最近はメーカー純正システムはCarPlay/Androido Autoに対応し、更にナビソフトはオプションとなっている車種が増えて来ましたので、この構成に倣った提案なのかとも思いますが、この価格帯ではちょっと手が出しずらいですね。

まとめ

以上、彩速ナビ2024~2025年モデルの特徴について解説しました。

カーナビを作る側にとっては、なかなか難しい時代になって来ましたね(笑)

コメント

  1. MDV-D209BT発売待ちの人 より:

    5月にMシリーズ(6月発売)、Lシリーズ(7月発売)が発表されていますね。

    それと、まだ発表はない様ですが、近いうちに特定販路向けDシリーズの下位モデル(D409、D309、D209)も来そうです。
    (連携アプリのVOIPUT(https://www.kenwood.com/jp/car/apps/products/voiput/)の対応機種の所に、「MDV-D409BTW、MDV-D409BT、MDV-D309BTW、MDV-D309BT、MDV-L309W、MDV-L309、MDV-D209BTW、MDV-D209BT」の文字が・・・(笑))

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

      MDV-D209BT発売待ちの人様
      そうですね。こっちを更新してから発表されたので入れてませんでした。
      https://car-accessory-news.com/mdv-l309/
      https://car-accessory-news.com/mdv-m909hdf/

      儲からなくてもやるんですかね(笑)

      • zonealarm より:

        Mシリーズの8インチと9インチは公式サイトに載ってましたが、7インチが載ってませんでした。
        2023年モデルのMシリーズ7インチモデルは廃止でしょうか?それともあとから出ますかね?

        時代の流れですかね?古いクルマは大型ナビだと、飛び出していて
        後付感が嫌いだったので、あえて7インチのままでしたが…残念です。

        • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 より:

          zonealarm様
          基本的にはハイエンドモデルは大型化してるので、7型は切り捨てらたようですね。

  2. 黒澤智宏 より:

    すみません、先程送信したコメントに訂正があります。
    Mシリーズは8インチも、ありませんでしたね。
    間違えてました申し訳無いです。

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