こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
最近はトヨタの純正ドライブレコーダーも一部車種において取扱モデルが増えた事で選択の幅が広がっていますが、今回はライズの純正ドライブレコーダーについて特徴を解説します。
ライズの購入を検討中で、ドラレコの選択について迷っている方の参考になれば幸いです。
ライズの純正ドライブレコーダーは8機種
2021年2月現在のライズで指定されている純正ドライブレコーダーは8機種ですが、全てトヨタ車向けに設計された専用品となり、他の車種に設定されているカーメイト・コムテックの指定店(トヨタモビリティパーツ扱い)モデルはありません。
このうち通常の1カメラモデルは需要が少ないと考えられますので、ここではこの8機種のうち2カメラタイプの2機種に絞ってご紹介します。
・DRD-H68:2カメラモデル(3ピースセパレート/WiFi)
・DRD-C68:2カメラモデル(3ピースセパレート/ナビ連動))
セパレートモデル「DRD-H68」「DRD-C68」
このうち、本体部分とカメラ部分が独立したセパレートタイプとなっている「DRD-H68」「DRD-C68」については、本体とフロントカメラの仕様がほぼ共通する液晶なしのWiFiモデル/カーナビ連動モデルで型番が分かれています。
デザインはケンウッドなどに見られるカーナビ連動モデルに近い、薄型の本体と小型セパレートカメラの組み合わせです。
「DRD-H68」「DRD-C68」の主な仕様はこちらの通り。
・前カメラ録画視野角:水平112°
・サブカメラ録画解像度:1920×1080/27fps
・サブカメラ録画視野角:水平122°
・microSDカード付属:8GB
・microSDカードフォーマット不要
・GPS内蔵
・WiFi対応、またはカーナビ連動のいずれか
・駐車監視:常時録画+衝撃検知(30分/1時間)/自動起動
「DRD-H68」「DRD-C68」のいずれも、2つ目のカメラの設置位置が車種によって異なる形となり、ライズの場合にはこのようにダッシュボード上に後方向けに設置します。
このサブカメラの撮影映像は他車種の事例の流用で、車種によってはこのようにダッシュボード手前が障害になり視野が狭くなる事があります。
購入するなら実車の見え方を事前確認する事をおすすめします。
スマホ連動タイプの「DRD-H68」については、ライブビューと動画の再生はスマホのWiFiアプリで行う形になりますが、こちらの画像を見た感じでは動画のサムネイルが表示されるなど、使い勝手は悪くはなさそうです。
一方でカーナビ連動タイプの「DRD-C68」の方は、一連の操作・動画の視聴をカーナビの液晶タッチパネルで行いますので、こちらの方がユーザーを選ばない操作性と言えるでしょう。
駐車監視については、2機種とも説明書を見る限りではこちらの2つの方式となっています。
・衝撃検知後の録画(長時間)
常時録画+衝撃検知については、常時録画と衝撃録画を合わせて行い、衝撃を検知した前後10秒程度の映像をイベント録画として保存しますので、当て逃げの際には衝突の前後の映像が確保出来る仕様です。
ただし、駆動時間が最大で1時間と短いのが難点です。
一方で衝撃検知後の録画の方は、衝撃検知から3秒後に起動して録画を行う方式ですが、省電力性に優れている為にバッテリーの残量が少なくなって供給電圧が一定値以下に下がるまで、延々と待機を行います。
長期間の監視に優れた録画方式と言えますが、衝突から3秒後からの録画開始になりますので衝突の瞬間は映りません。
まとめ
以上、ライズの純正ドライブレコーダーについて解説しました。
1カメラのWiFiモデル「DRD-H68S」についてはバランスは悪くはなさそうですが、やはり今から新車にドラレコを付けるなら2カメラ以上にしたいところです。
ただし、2カメラの「DRD-H68」になってくると、サブカメラの設置位置の関係で視野が微妙な事になってしまいます。
従ってライズの場合には社外品のドラレコを選んだ方が良いでしょう。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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