「ぬりぬりガラコデカ丸」は数あるガラコの中でも最もスタンダードなシリコン系のガラコです。
実はこの製品、3~4年前に何度か使用した事があるのですが、毎回必ずと言って良い程、拭き取り時の問題で不具合が出ていたので使い切る前にお蔵入りとなっていました。
二度と使う事はないだろうと思いつつも、敢えて処分はせずに保管しておいたのですが、最近はガラコを中心にフロントガラスのコーティング剤の比較テストを始めた事もあり、やはり最もスタンダードなベンチマーク基準としては「ぬりぬりガラコデカ丸」は外せないと考え、数年振りに倉庫の奥から引っ張り出してきました。
「ぬりぬりガラコデカ丸」の過去に感じた問題点
「ぬりぬりガラコデカ丸」は施工時の手順に、液剤を塗布してから数分間乾燥させるというものがあります。
また、注意点としては液剤を出し過ぎると水玉状に弾かれてしまい、本来の性能が発揮出来ないとの注意事項が記載されているのですが、過去に私が施工した限りではどうやっても液が出過ぎてしまい、綺麗に塗る事が出来ませんでした。
「ぬりぬりガラコデカ丸」を細心の注意を払って施工
今回は左側1/3におそらくフッ素系?の「ウィンドウピカピカレイン」をしてある車の残りの2/3に以下の2つのコーティング剤を施工して効果を比較する事にしました。
なお、「超ガラコ」と「ぬりぬりガラコデカ丸」の施工手順はほぼ同様で、①液剤の塗布、②10分程度乾燥、③拭き取りとなります。
フッ素系の「超ガラコ」の方は拭き取った後の12時間は水に濡らしてはならない為、拭き取りも乾拭き、「ぬりぬりガラコデカ丸」の方は水拭きとなります。
もちろん、下地処理はキイロビンにて実施しているのですが、やはり「ぬりぬりガラコデカ丸」の方は細心の注意を払っても液が出過ぎて、部分的に水玉状に弾かれてしまいます。
容器を圧迫するような事は全くしていませんので、これは個体として外れなのか、そもそもこれが普通なのかは分かりませんが、何度塗り直しても水玉はゼロにはなりませんでしたので、諦めてこのまま乾燥させる事にしました。
まぁ、これをやると後で不具合が出るのは分かっていますが、今回は敢えて比較の為にスルーです。
すると…見事に水玉の部分がカピカピに固まって拭き取り不能になりました。(笑)
この状態だとワイパーゴムが引っ掛かって拭きムラになり、視界が悪化します。
このような液の出過ぎ→水玉状に硬化→ワイパーの拭きムラ、の悪循環に陥る可能性がある為、「ぬりぬりガラコデカ丸」はお蔵入りさせていた次第です。
水弾きと油膜防止の状況については、以下の記事で定期的に報告を行っています。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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