フッ素系のガラコ!「超ガラコ」の使い方

「超ガラコ」は数少ないフッ素系の溶剤を使用したガラコのフラッグシップとも言うべきガラスのコーティング剤です。

フロントガラスのコーティング剤には、①シリコン系、②フッ素系の2種類がありますが、一般的には後者のフッ素系の方が耐久性や油膜の防止効果の面で優れていると言われています。

その分、価格は高めになり、撥水性ではシリコン系には及ばないというデメリットも指摘されていますが、コーティング施行の際には面倒な下地の処理も伴う事を考えると、洗車の時間が充分取れないであるとか、面倒くさがりの方には耐久性の高いフッ素系のコーティングがおすすめです。

また、車種によっては、例えばミニバンなどのフロントガラスの位置が高く、面積も広い車の場合、コーティング施工前の下地処理からコーティング剤の塗り込み、拭き取りまでの行程で足場などを使用する必要もあり、車高が高い車ほど耐久性が高いフッ素系のコーティング剤を使用するメリットが大きいとも言えるでしょう。

※こう言った作業が趣味で大好きだという方は、価格が安いシリコン系でも良いかと思いますが。

今回は納車前にフッ素系のフロントガラスのコーティングをして貰ってから、2年以上ガラスのメンテナンスをしていないアルファードに「超ガラコ」を施工してみました。

新車時のコーティングはかなり頑張った

そもそも2年間もガラスのメンテナンスをしなかった理由は、納車前に施工して貰っていたフッ素系のコーティングがかなり頑張ってくれたからです。(笑)

また、ワイパーゴムの交換は1年が推奨されていますが、半年に1回のディーラーでの点検時に毎回実施しており、ウォッシャー液の油膜落としの効果もあって1年ちょいはワイパーの拭き取り範囲にはウロコや油膜の出現は見られませんでした。

もちろん、ワイパーの拭き取り範囲を外れる部分に関しては油膜とウロコでガビガビだったのですが、見た目はともかく実用上の問題はないと感じていましたし、なかなか調子のよい既存のコーティングを剥がすのも気が引けたので、ある程度汚れるまで塗り替えは止めようと考えていました。

…が、納車から2年が経過した今年の夏の洗車時にちょっとやらかしてしまいました。

というのは、夏の暑い日には洗車時に少し気を抜くと、フロントガラスの水道水の水滴がすぐに蒸発してしまいます。

ミネラル成分が含まれた水道水の水滴がフロントガラスに残った状態で蒸発すると、リカバリーが困難な強固なウロコが出来上がってしまう訳ですね。

アルファードの場合には車高が高く、足場を使わないとルーフやフロントガラスの水滴の拭き取りが出来ない為、諸々の作業に気を取られている間に簡単にはリカバリー出来ないウロコがワイパーの拭き取り範囲内に出来上がってしまいました。(笑)

替えのコーティング剤も用意してませんでしたし、どうようかな~と考えながらもしばらく様子を見る事にしたのですが、一度付着してしまったミネラル成分のウロコはワイパーの拭き取りを繰り返す程度では落ちませんし、そこに油膜も重なるようになってしまたので、ようやく重い腰を上げてフッ素系の「超ガラコ」を施工する事にしました。

「超ガラコ」を施工する前にキイロビンで下地処理

コーティングが施されてないガラス面にミネラル成分を主体としたウロコが出来て、これを何年も放っておくとキイロビンやガラス用のコンパウンドを使用しても容易には落ちてくれません。

ただし、今回は下地にコーティングがしてあった事と、そこまで長い間放置した訳では無いので、手擦るのみで意外と簡単に落ちてくれました。

しつこいフロントガラスの油膜取り おすすめの油膜の落とし方
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「超ガラコ」はミラーやサイドガラスにも施工可能

「超ガラコ」はサイドミラーやサイド・リアガラスにも施工可能です。

ただし、作業工程を考えると①フロントガラスの下地処理、②洗車、③ボディのコーティング、④フロントガラスのコーティングという4工程になりますので、サイドガラスやリアガラスまでは時間的に手が回らず、次回以降に実施する事にしました。

フロントガラスの下地処理が絡むと、その他の工程の組み合わせも考える必要があるので意外と大変です。

※ミラーに撥水コーティングは油膜や汚れの防止には有効だが、視界は悪くなる可能性がある

「超ガラコ」の施工手順

下地処理が終わってしまえば後はお楽しみの時間だけです。(笑)

「超ガラコ」の施工手順は以下の通りとなります。

①液体をフロントガラスに塗り込んた後に5~10分乾燥させる

②乾いたクロスで拭き上げる

③12時間乾燥させる

 

キャップを外すとフェルト面が出てきますので、フェルト面を下に向けて軽く本体に圧力を掛けてぬりぬりするだけです。

フロントガラス全面に塗り終わったら、液剤が白く乾燥するまで5~10分程度放置します。

最後に綺麗な乾いたクロスで拭き上げて終了です。

撥水や油膜防止の効果については今後検証の予定ですが、一つ気になる点があります。

それは「ウォッシャー液については油膜除去成分が入っているものは使っちゃダメ」との注意書きがある点です。

水か撥水タイプのウォッシャー液を使えって事ですね。

アルファードのウォッシャー液はディーラーの純正品なのですが、どのタイプのものが入っているかは不明です…。

ただ、油膜除去剤が入ってないウォッシャー液だとワイパーゴムの方に油脂成分が付着しまくる気がするんですがどうなんでしょう。

なお、超ガラコの撥水効果については以下の記事で定期的に状況を報告しています。

シリコン系、フッ素系のガラコの違いと効果を比較!!
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ガラコの使い方とおすすめの種類
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(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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