激安?人柱?【GLM】グローバル商事の激安ノートパソコンを買ってみた!

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

突然ですが今回は激安パソコンとしてamazonで注目を集めている【GLM】グローバル商事の激安ノートを購入しました(笑)

怪しさ全開の価格設定になってますが、果たして問題なく使う事が出来るのか?はたまた人柱になってしまうのでしょうか?

スペックを考えると激安!

今回購入したのは15.6型の製品なのですが、スペックはこちらのように表記されています。

型番は「GLM-15-256-P」となっています。

・OS~Windows 10 Pro 64Bit

・CPU~Celeron N3450 4コア

・メモリ~8GB

・SSD256GB

・WiFi/Bluetooth

・ミニHDMI/USB3.0

・液晶15.6型/1920×1080

・Microsoft Office 2019 Home and Bussiness 正規版搭載 ライセンスキー付属

これで税込み4.5万円くらいです。

似たようなスペックの製品をマウスコンピュータで探してみると税込みで7.2万円程度ですが、こちらはOfficeが付属しません。

Office Personal 2019付きモデルが税込み9.4万円程度になります。

 

「GLM」の方はマウスの半値以下の激安です…怪しいですね。(笑)

因みに私は【GLM】のこの製品と似たようなスペックのマウスコンピュータの限定品で、当時はかなりお買い得と言われていた「MB-B507E」という製品を2019年2月に娘用として購入しているのですが、こちらはOfficeなしで実売価格6.4万円でした。

どこからどう見ても「GLM」の価格設定は異常です。

【GLM】グローバル商事ってどこのブランド?

グローバル商事は東京都板橋区にある会社で会社概要には「オリジナルパソコンGM-JAPANの製造販売」と記載されています。

設立は2010年9月とありますが、国税庁のサイトで調べてみると2015年10月5日に法人登記されている事が分かりますので、グローバル商事株式会社の設立が2010年9月というのは正しくありません。

2010年から業務は行っていたが、登記は2015年という事でしょうか?

この製品、実は「Amazon’s Choice」に指定されており、文字通りAmazonのAIによってコスパと評価が高いと推奨されていますので「人柱」などという表現は失礼に当たるのかも知れませんが、個別のレビューを見ていると「やっぱりこれはやばいかもしれん!」と感じるような内容もあったりします。(笑)

レビューをすれば無線マウスがもらえるとのビラが同封されて来ます。
最近この手のおまけで釣ってレビューをかかせる手口多いですね。
つまりこういう事をしている商品、出品者の高評価レビューはまったく当てにならないということです。
こういったレビュー操作のような事をする出品者は商品の性能云々以前に評価1です。
レビュー操作をする無名メーカーの初期セットアップ済のPCを買う勇気のある方はどうぞ購入して見てください。

因みにレビューを書かせる手口云々はamazonでの規約違反ではあるものの、私の基準では致命的なマイナスポイントではありません。

それよりも一番気になるのは「初期セットアップ済のPC」というところですね。セットアップ後に何か怪しいソフトを入れられてもこれでは分かりません。

逆に他のほとんどの購入者がここに触れずに高評価を付けているのが凄いですね。

今回はこの製品についてWindowsの再セットアップを前提として以下のポイントについて確認してみました。

・Windows 10のライセンスに問題はなさそうか

・Office 2019に問題はなさそうか

因みにamazonではこんな風に書いて低評価を付けている方がいます。

記載内容「Microsoft Office 2019 (Office 365 Pro) 正規永久版搭載」Microsoft Officeだけでも3万以上しますからね。

ですがOfficeに関しては正規品ではないでしょう。

そもそもOffice365に永久版ってないでしょ?その時点で永久的に無料で使える保証はない。

そう考えると記載は偽りで景品表示法に引っかかる恐れがある。

[補足]

いつのまにか記載内容がMicrosoft Office 2019 (Office 365 Pro) からMicrosoft Office 2019 Home and Bussinessに変更されてますね。物は一緒だと思うけどね。

~中略~

Officeが入っているから普通に安いと思い買ったけど、Office無かったら絶対買わないよね。

Officeは非正規かもしれんが、購入者からしたらちゃんと使えればなんでもいい。

私が購入した2020年8月の時点では永久ライセンスタイプの「Microsoft Office 2019 Home and Bussiness」と表記されていました。

という感じですので、私も怪しいと感じたライセンス関係を中心にチェックしてみる事にしました。

セット内容について

「Amazon’s Choice」に指定されいるだけあって、深夜にポチった商品が翌日の夕方には届きました。

セット内容は本体と電源ケーブル、Officeのインストーラーが入ったUSBメモリのみです。

冊子類についてはこちらが同梱されていました。

・取扱説明書

・レビューして無線マウスが貰えるという案内

・サポート窓口案内

・外付けドライブには電力が供給出来ない旨の注意書き

・Office 2019 Home and Bussinessのライセンスキー

・KINGSOFTのセキュリティソフト無期限盤のライセンスキー

軽量薄型、見た目はシンプルでカッコ良いです

私は外で作業する機会がそれほど多くないのでデスクトップ派です。

今までは2010年モデルのAcerの戦車みたいなノートパソコンの部品を換装しながら使ってきましたが(まだ現役)…

それに比べるとMacBookみたいでカッコ良いですね。

ポート類は左側にDC電源、USB3.0、ミニHDMI

右側にはUSB3.0、イヤホンジャック、microSDスロットが装備されています。

やっぱり初期セットアップ済みでした

amazonのレビューにあったように初回の起動時にはセットアップ画面を飛ばしてローカルユーザーで自動的にログインが行われました。

OSにデフォルトで付いてくるものを除いたインストール済みソフトは、OffiiceとKINGSOFTのセキュリティ、Chromeくらいかと思います。

初期セットアップ済みの状態でこのまま使うのは気持ちが悪いですし、クリーンインストールを行えばWindows 10とOfficeのライセンスに問題があった場合には認証で弾かれる事もあるでしょう。

Windows 10のクリーンインストール

今回はマイクロソフトのこちらのページからUSBメディア(microSD+カードリーダー)にインストールメディアをダウンロードしました。

 

事前にOSをクリーンインストールする際に必要なドライバ類はどこにあるのか、グローバル商事さんに問い合わせて見たところ、自動でWEBダウンロードするので必要ないとの回答を貰いました。

インストールメディアから起動するとこのような画面が表示されます。

Windows 10のプロダクトキーは、一度認証されていれば再インストールの際には入力不要なのでここは「プロダクトキーがありません」を選びます。

OSの種類は Windows 10 Proを選択します。

既存の設定、アプリを引き継がない方を選びます。

OSがインストールされていたプライマリパーティションを削除します。

削除したパーティションをOSのインストール先に選びます。

この状態でしばらく待つと再起動が掛かります。

再起動すると通常は次の手順に進みますが、最初のこの画面に戻りますので…

USBメディアを取り外してウィンドウを×で閉じます。

するとUSBメディアがない状態で立ち上がり、初期セットアップの画面になります。

あとは画面の指示に従って進めましょう。

なお、途中でWiFi接続の設定画面になります。

ここでWiFiの設定を行ってしまうとマイクロソフトアカウントでのログイン、またはアカウント新規作成を強要されますが、Officeのダウンロードの際にはどの道マイクロソフトアカウントでのログインが必要になるので、ログインしてしまっても良いと思います。

数分待つとログイン完了。

余分なアプリは全て消えています。

セキュリティソフトも消えたのでインストール

もともとセキュリティソフトはKINGSOFTの無期限版が入っていましたが、私はこのブランドにあまり良いイメージを持っていないのでキャノンが販売しているESET(イーセット)を使います。(ライセンスに1台分空きがあるので)

複数台、複数年のこの価格は安いですし、もう6年くらい使っています。

■ ESET インターネット セキュリティ(最新)|5台3年|オンラインコード版

お金を掛けたくない方はKINGSOFTを使っても良いと思います。

Windows 10のライセンス認証

Windows 10のライセンス認証は一度オンライン実施したものについてはハードウェア構成が変わらない限りプロダクトキーの入力を要求されませんが、WiFi接続を行ってから設定画面を開くとオンライン認証を求められます。

ライセンス認証を行おうとするとこの様に「デバイスにプロダクトキーが見つからなかったことがWindowsによって報告されました」とエラーコード「0xC004F213」が出ました。

やっぱり怪しいライセンスだったのかと思いきや、たまにこう言ったエラーが出る事があるそうで「トラブルシューティング」から解決が可能です。(エラーが出ない事もある)

Windowsのエディションをアップグレートをクリックすると無事に認証に成功しました。

Office 2019のインストール

次にクリーンインストールで消したOfficeの再インストールです。

Officeに関しては付属の冊子に再インストール手順が書かれていおり、同梱のUSBメモリ内のインストーラーを使えとの事でしたが…

ファイルのバージョンが古いのか、開いても何も起きませんでした(笑)

私はOffice 365を使用している為、PCはOffice 2019のライセンスのテストの為にローカルユーザーで使おうと思っていたのですが、Officeをダウンロードするにはマイクロソフトのアカウントが必要なので新規で作成しました。

アカウントを作成したら、こちらのページからOfficeをダウンロードします。

■ プレインストールされた Office をセットアップする

「Officeを再インストールする」から…

プロダクトキー入力画面に進みます。

無事に認証とインストール完了です。

しかし、このままでは終わらないというオチが…

とりあえずOSとOffice、セキュリティソフトと必要最低限のソフトウェアをインストールし、メールソフトやDropBoxなどのクラウドアプリをインストールしようとしたところで不具合が発覚しました(笑)

キーボードのCがかなり強めに押さないと反応しないという救いトラブルです。

他のキーならまだ許せるかも知れませんが、私はCtr+Cのコピーショートカットを多用するので流石にこれは使ってられません…。

…ということでメールでサポートに動画付きで問い合わせたところ、翻訳機に掛けたような日本語で製品をサポートセンターに送ってくれと即返信が来ました。

グーグルアカウントでもログインしてしまったので、折角インストールしたOSを再びクリーンインストール、指定の送り先に着払いで送付しました。

サポートの対応は迅速です

サポートの日本語は少し怪しいところもありましたが、夕方に佐川の営業所に直接持ち込んだところ、翌々日には商品が戻ってきました。

サポート対応は非常に良いと感じます。

またOSをクリーンインストール、Office、セキュリティソフトのインストールをする羽目になりましたが、今回は全キーボードとも問題なく入力可能です。

まだ使い込んでないのでバッテリーの持ちなどは分かりませんが、WiFi速度は他のデスクトップPCと同程度の100Mbps弱を確認しました。

まとめ

【GLM】のノートパソコンは国内のBTOメーカーの半値程度の価格で販売されており、ライセンスに問題があるかも知れないと感じていましたが、クリーンインストールしてみた限りではWindowsとOfficeのライセンスには今のところ問題はなさそうです。

激安なのでパーツ類に安い物が使われていたり、しょうもない故障のリスクは高いかも知れませんが、サポートの対応はしっかりしているという印象です。

ローカルユーザーのまま使うのは不安ですし、クリーンインストールが前提になりますが、こいう言った作業が苦にならない程度にパソコンに詳しい、または情報リテラシーが高い方にとっては超安い買い物だと思います。

逆にパソコンに詳しくない人にはおすすめしません。

リンゴのステッカーを貼れば偽MacBookプロというネタも使えます。

【GLM】が気になるけど怪しいと感じている人の参考になれば幸いです。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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