ここ数年間使い続けて来たAVGの無料ウィルス対策、セキュリティソフトですが、2015版からは完全無料ではなく30日の期限付きの試用版を使ってきました。
期限がそろそろ切れそうになったので無料版に移行しようと考えていたのですが、最近頻繁にネットで買い物をするようになった事や、昨年は何やら覚えの無いところでアカウントの不正アクセスに遭ったこともあり、無料版に落とすにはセキュリティー面で不安を感じるようになってきました。
先に結論から申し上げますと、価格や信頼度、知名度のバランスを考えて迷った挙句に購入にセキュリティソフトの踏み切ったのですが、導入後にウィルススキャンを行ったところ、ウィルスが22個も検出されました・・・。
実はウィルス対策、セキュリティソフトを買った事がない
生涯で初めてパソコンを買ったのが1998年のWindows98搭載モデルで、PC使用歴は17年になりますが実は私はウィルス対策、セキュリティソフトにお金を使った事がありません。
当時は自分が若かった事もあり、収入も少なくアンチウィルスソフトも1~2万円台と高額な時代で、Windows98マシンの時代にはパソコンに付属するソフトを使い、今では考えられませんがキーの更新期限が切れてもまさかの放置プレイでした。
その甲斐あってか何度かマシンがウィルスに感染し、OSを再インストールした事もあります。
当時はまだインターネットの黎明期でしたので、ネット上に今のように膨大な情報が出回っている事もなく、苦労しながら修復した覚えがあります。
元々パソコンをいじるのは嫌いな方では無かったので、お陰で自作のパソコンを作れるなどそれなりにパソコンに詳しくはなりましたが・・・。
10年ちょっと前くらいからAvastやAVGなどの無料のソフトを使い始めて、今まで特に問題はありませんでしたが今まで使ってきた試用版のAVGから無料版にダウングレードさせると、ファイアウォールやオンラインシールド、データセーフ(個人情報の保護)などの機能が無くなります。
そろそろ長年慣れ親しんできたアンチウィルスソフト無料生活にオサラバしようと思い、AVGの有料版をポチりそうになりましたが、いやちょっとマテ!どうせ金を払うなら他のも調べてみよう、と思った訳です。
そもそも分かりにくいウィルス対策、セキュリティソフトの性能
さて、パソコンやIT大好きな私ですらアンチウィルスソフトの選び方となると、何だか複雑で分かりにくい世界ですので、あまりパソコンに興味がない人にはもっと分かりにくいと思います。
比較の項目としてはウィルスやスパイウェアに対するブロック率や、ファイアウォール、フィッシング詐欺対策などの精度の面と価格面などの項目が挙げられます。
日本国内でのシェアを考えれば上位3社は、Trend Micro、Symantec、McAfeeの3社になります。
この3社はパソコンにインストールされていたものを更新、またはAdobeなどの大手の無料ソフトに一緒に無料版がくっついてくるパターンなどが多いように思います。
ほとんどの消費者は良く分からないのでそのままポチっているようですね。
気持ちは痛いほど分かります。
分かりにくいものを分かり易く!という事で、アメリカの「OPSWAT社」やイギリスのテスト機関「Dennis Technology Labs」、による調査結果と参考価格をまとめてみました。
ソフト | Kaspersky Internet Security 2015 | Norton Security | ESETセキュリティ |
---|---|---|---|
ブロックスコア | 100% | 100% | 98% |
以下は実験と若干異なるバージョンのソフトも含みます | |||
ソフト | カスペルスキーマルチプットフォームセキュリティ | ノートンセキュリティ | ESETセキュリティソフト |
ファイアウォール | ○ | ○ | ○ |
フィッシング対策 | ○ | ○ | ○ |
参考価格 | |||
1台1年 | 3,345円 | 3,980円 | 3,456円 |
1台3年 | 7,336円 | 4,980円 | 6,100円 |
3台1年 | - | 5,063円 | - |
3台3年 | - | 10,499円 | - |
5台1年 | 4,490円 | 8,217円 | - |
5台3年 | 9,900円 | - | 6,980円 |
体験版 | 30日 | 30日 | 30日 |
ソフト | Trebd Micro Titanium Internet Security | McAfee Internet Security | avast!(無料版) | AVG(無料版) |
---|---|---|---|---|
ブロックスコア | 98% | 96% | 93% | 84% |
以下は実験と若干異なるバージョンのソフトも含みます | ||||
ソフト | ウイルスバスタークラウド | マカフィー オールアクセス | ||
ファイアウォール | ○ | ○ | ○ | ○ |
フィッシング対策 | ○ | ○ | ○ | ○ |
参考価格 | ||||
1台1年 | 3,980円 | - | 5,980円 | 3,743円 |
1台3年 | - | - | 10,780円 | - |
3台1年 | 4,407円 | - | 8,480円 | 4,536円 |
3台3年 | 9,830円 | 8,245円 | 10,780円 | - |
5台1年 | - | - | 10,980円 | 7,745円 |
5台3年 | - | - | 10,780円 | - |
体験版 | 30日 | 30日 | 30日 | 30日 |
まず、100種類のウィルスの検出率から見ていくとカスペルスキー、ノートンが100%、次いでESETとウィルスバスターが98%、マカフィーは若干下がって96%になっています。
信頼性ではカスペルスキーとノートンと言ったところですが、価格面ではESETセキュリティーがダントツの安さを誇っています。
1年用も一番安いですが、3年5台用のライセンスが現在キャンペーン中の為、破格の安さになっています。
日本ではあまり知名度がない会社で大丈夫なのか?と思いもしましたが、実はウィルス対策、セキュリティソフトの世界でのベンダーシェアは1位:Microsoft 23%、2位:Avast 15.9%、3位:AVG 9.0%、4位:ESET 8.1%、5位:Symantec 8.0%とノートン先生やマカフィー様よりもずっと上な訳です。
余談ですが、無料ウィルス対策、セキュリティソフトのAVGとAvast!のシェアのうち、2割程度は有料版となっているようですから、あのバカ高い値段で流れに任せてポチっている人がかなり多いということになります。
因みにESETってスロバキアの会社なんですが、世界的にはかなり有名な企業なんですね。
という訳で、私の場合はパソコンを4台保有しているので5台分3年版を購入しました。
ESETのレビュー
ソフトをのインストールを行うと、先にAVGを削除してからインストールしろとのメッセージが出ますので、スタートボタン⇒コントロールパネル⇒プログラムと機能⇒AVGを右クリックしてアンインストールします。
インストールを行い、メールで送られてきたアクティベートキーとパスワードを入力して完了です。
とりあえず再起動をかけてウィルススキャンを試してみました。
結果は…
チーン!
何てこったい、今までこんなにウィルスに感染していたのか・・・AVGの有料版の試用版でもまったく検出されなかったのですが…。
因みに今メインで使っているマシンは、5年前に自作した当時で言えばハイスペックマシンですので、グラフィックボードを交換したり、地デジのチューナーを後付したりいじくってはいますが、今でも全く古さを感じさせない快適なスペックを維持しています。
但し、最近は起動時にかなり時間が掛かるようになって来たのが気になるところでした。
AVGの無料版を使用していた時にはやや不安があった為、別途無料のスパイウェア検出ソフトも常駐させていました。
ESETにはスパイウェア検出機能も備わっていますので、今回AVGと合わせてスパイウェア検出ソフトをアンインストール、検出した22個のウィルスの恐れがあるファイルを削除した事も理由の一つではあると思いますが、とにかく起動が早くなりました。
この値段でこの安定感は、現時点では間違いなく最高のコストパフォーマンスを誇る有料ウィルス対策、セキュリティソフトと言えるでしょう。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント