寒い冬の季節が終わって温かい春や初夏が訪れると、ドライブに出かけたくなるものです。
ドライブに出かけるとなるとそのコース設定に悩むところですが、春から初夏の季節にはやはり
美しい草花や木々の緑を見に行くのがおすすめといえます。
各地域にそれぞれにおすすめのドライブコースがありますが、その中でも九州の鹿児島県には、とても美しい景色を楽しむ事が出来ます。
広大な砂浜が広がる吹上浜
鹿児島県の南部に位置する吹上浜は、とても広大な砂浜が広がり、その長さは数キロに及ぶので、あらゆる場所から海を堪能することが出来るスポットです。
松林があってその隙間から見える海も美しいですし、大きく広がる浜を見ているとその姿に圧倒されます。
この吹上浜はあまり知られていないのですが、有名な鳥取砂丘と同じように、砂丘という位置づけになります。
日本三大砂丘の一つに数えられる名所ですし、日本の渚百選にも選ばれています。
潮干がりや夕日も楽しめる
吹上浜は遠浅の海になっていて、砂浜の部分がとても広いので、潮が引いた際には、潮干狩りを楽しむ事が出来るスポットとしても知られています。
少し砂浜を掘ってみるとたくさんの貝を採ることが出来ます。
また、大きなカニなどもたくさんいるので、小さな子供さんがいる家庭の生み遊びのスポットとしてもおすすめです。
また、吹上浜は、海に沈む美しい夕日を見る事も出来ます。
広大に広がる海に沈む夕日を砂浜に座りながら眺めているととても心が癒されておすすめです。
砂の祭典もおすすめ
吹上浜では、真夏のイベントとして毎年、砂の祭典が催されています。
砂の祭典とは、吹上浜の砂浜で、砂を使った数々のオブジェクトが作られます。
歴史上の人物の姿だったり、乗り物だったりと様々な砂のアートが作り上げられますが、どれもとても砂で作ったとは思えない素晴らしい仕上がりです。
作品によっては非常に巨大なオブジェクトが作り上げられて、その精巧なつくりにはただただ感動するばかりです。
夜には作り上げられた作品がライトアップされて昼間とは異なった美しく幻想的な世界が広がります。
吹上浜から野間池へ
吹上浜から西の方へ車を走らせると、野間池とよばれる地域があります。
とても小さな集落ですが、このあたりの海はとても美しく、また、道路が海沿いを走っているのでドライブコースとしてもとてもおすすめです。
驚きなのは、この地域にはたくさんの珊瑚が生息しているところです。
泳いでいる魚も熱帯の魚をたくさん見ることが出来ます。
ダイビングスポットとしても知られていて、美しい海を堪能することが出来ます。
また、漁港があるのですが、この漁港の近くではとても新鮮な魚介類が、とてもリーズナブルなお値段で楽しむ事が出来る小さなお店があります。
坊津地域もおすすめ
野間池から更に南方向へ車を走らせると、坊津地域があります。
鹿児島県の西の端といった地域で訪れるのに若干時間がかかってしまいますが、この場所は、世界的に知られる映画「007」の撮影に使用された場所として知られています。
「007は二度死ぬ」の撮影が行われた場所には、今でも記念碑が建てられています。
記念館も建設されているので、時間があれば立ち寄ってみるのもいいと思います。
映画好きな人であればドライブコースに入れておいて、立ち寄ってみるのもおすすめです。
また、坊津の秋目浦は、奈良県の唐招提寺を開いた鑑真という僧侶が中国から日本にやってきた際に到着した場所として知られています。
歴史の教科書にも登場する有名な方にゆかりがある地域として知られていて、歴史好きな人は立ち寄ってみると面白い発見があるかもしれません。
密貿易屋敷跡
かつおぶし生産量日本一の枕崎から一路東へ、九州南端部の快走路を走ります。
枕崎市街地からさらに西へ、陸の最果てという土地柄からか怪しげな建物が残っています。
ここ坊津は日本三津と呼ばれる港の一つで、古来より遣唐使船の寄港地や倭寇や遣明船、薩摩藩の密貿易の要衝だったなど(Wikipedia)大陸への玄関口として繁栄していた港です。
現存している屋敷跡「倉浜荘」は内部が見学でき、様々なからくりや建築様式の説明を聞いていると当時の様子が目に浮かんできます。
言わずと知れた遠洋漁業の町
枕崎は全国に名を馳せる遠洋漁業の町、いたるところにマグロ料理カツオ料理の看板が掲げてあります。
枕崎駅は最南端始発駅で最南端終着駅で、薩摩半島南部の要衝でもあります。
噂のまぐろダシラーメンが気になっていたのですが、開店時間と合わずに断腸の思いで先へ進んだのでした・・・。
是非食べてみてくださいネ。
一路、国道226号線を東へ
全国屈指の銘蔵元
国道226号線を東へ進むと右手に大きな酒樽のシンボルが目に入ってきます。
「さつま白波」「神の河」など、こちらも言わずと知れた全国区の芋焼酎を産出する蔵元、薩摩酒造。
見学したいと思いましたが予約が必要とのこと・・・、是非とも予約して見学してださいね!
番所鼻自然公園
海からビミョーな距離感がある道を走るこの道。
海、どこ?、海、どこ?というモヤモヤしたドライブもしばらくの辛抱、番所鼻自然公園の看板が見えたら迷わずそちらへ向かいましょう。
伊能忠敬が「天下の絶景なり」と称賛したこの岩場、波によって浸食された地形は干潮時には池のようになり、遠くに開聞岳を望む光景は「絶景」と言わしめるに相応しいものです。
付近には「タツノオトシゴハウス」という、タツノオトシゴに特化したストイックな施設があります。
見学無料なので是非入ってみてください、可愛らしいタツノオトシゴが出迎えてくれますよ^^。
せびら自然公園
ある意味、番所鼻自然公園でネタバレしてしまいましたが、このドライブコースのハイライトはドッカーンと目の前に現れる開聞岳。
せびら自然公園は最も開聞岳が映える場所の一つ、ドライブの際には必ず立ち寄りましょう。
西大山駅
JR日本最南端の駅として有名で、開聞岳をバックに大きな「日本最南端の駅」の看板との記念撮影は順番待ちが出来るほどの人気!
かいもん市場久太郎(買い物と掛けてる???)、メニュー中でひときわ目を引く「かいもんカレー」がオススメです。
大隅半島最南端、長崎鼻
開聞岳を眺めるならここでしょう!、美しく弧を描く砂浜の先に鎮座する秀峰は素晴らしく整った山容で、指宿の象徴とも言える光景です。
この岬は、浦島太郎がここから竜宮城へ向かったという言い伝えから「竜宮鼻」とも呼ばれ、乙姫様を祭った竜宮神社があります。
条件が良ければ遥か彼方の屋久島も望めるとのこと。
付近には指宿フラワーパークなどの施設など、楽しみが盛りだくさんな風光明媚な場所です。
そうそうこの付近、おくら生産量日本一という小ネタもはさんでおきましょう(笑)。
砂蒸し温泉の郷、指宿へ
道の駅山川港活お海道は是非立ち寄りたい施設、山川漁港はその地形から「鶴の港」と呼ばれていることから鶴が羽ばたくイメージから設計されています。
ここのレストランは豊富な鮮魚を駆使した料理で大変な人気を博しており、かく言う私も一度も入れたことがありません・・・(行列に並べば入れます)。
山川港は対岸の根占港とフェリーで結ばれており、上手く利用すれば効率的なドライブ計画を立てることができます。
指宿ではこれまた×2、言わずと知れた名物「砂蒸し温泉」を楽しみましょう。
砂をかけられて顔だけ出た人がズラリと並ぶ光景はなかなかユーモラスでおもしろいですよ^^。
砂蒸し温泉だけではありません
さすがは火山帯、素晴らしい温泉がたくさんあります。
中でもちょっと変わった名前の「鰻温泉」をオススメしてみます、湯煙漂う温泉場情緒たっぷりの湯が楽しめます。
常連さんによると日によって結構温度が変わるとのことで、天然温泉ならではの面白さがありますね。
九州を代表する美しい山「開聞岳」
鹿児島県は本州の最南端に位置します。
ですから、日本一の山富士山を見に行くととても時間がかかってなかなか富士山を見に行く事は出来ませんが、鹿児島には薩摩富士とよばれるとても美しい山があります。
その山が開聞岳で、本当に富士山を彷彿させる、これぞ山といったとても美しい姿が魅力的です。
開聞岳は、一年中その美しい姿を見せてくれますが、特におすすめなのが美しい草花が咲き誇る春の季節といえます。
春の季節がおすすめなのは、開聞岳を菜の花越しに見ることが出きてその姿がとても美しいからです。
マイカーを走らせて、車内から菜の花越しの開聞岳を眺めると、その美しさにとても心を癒されます。
開聞岳は、他の山が隣接していないので、開聞岳だけが雄大にそびえているので、とても見応えがあります。
開聞岳は登山も出来る
開聞岳は、離れて見る姿も美しいですが、山を登ると言った楽しみ方も出来ます。
開聞岳には登山道が整備されていて、多くの登山客でもにぎわっています。
開聞岳の標高は1000メートル弱になります。それほど険しい山道ではないので、比較的軽装備で登山を楽しんでいる人もいます。
当然、山頂からはとても美しい景色を楽しむ事が出来ます。美しい海、池田湖、周囲に咲く美しい草花を堪能することが出来ます。
開聞岳を眺めるにはベストスポットな池田湖
開聞岳は、様々な方向から見渡すことができますが、その中でも、池田湖方向から眺めてみるのがお勧めです。
池田湖周辺もたくさんの菜の花が咲き誇る事が有名で、そのたくさん咲き誇る菜の花を背景に開聞岳の姿を楽しむ事が出来ます。
少し離れた所から眺める開聞岳もまた楽しいものです。
そして、池田湖自体にもおすすめな点があるので、是非ともドライブコースに入れておきたい場所だと言えます。
池田湖がなぜオススメかというと、この湖には、とても巨大なウナギがいて、是非とも一度は見ておきたい貴重な生物だからです。
通常のウナギは30センチほどの大きさですが、この池田湖の大ウナギは2m以上、大きいものでは3メートル近くの大きさで、とてもウナギとは思えない超巨大生物です。
池田湖にはこの超巨大ウナギがたくさん生息しているというのですから驚きです。
池田湖の周囲には、このウナギを捕獲して、見ることが出来るようにしてくれている施設があるので、是非とも開聞岳を見に行く合間に立ち寄りたいところです。
また、池田湖には、イッシーという恐竜のような水生生物が生存するという伝説もあります。
確かに、巨大なウナギが生息するのですから、もっと大きな生物がいてもおかしくないと思わせるそんな湖です。
開聞岳に行くには
開聞岳は鹿児島県内でも南の方向に位置し、大隅半島と薩摩半島に鹿児島は分かれますが、薩摩半島側にあります。
鹿児島市内からであれば、薩摩半島をどんどんと南下して、国道226号または、国道225号を走行すれば、開聞岳直近まで行くことが出来ます。
開聞岳周辺は高速道路がまだ整備されていないので一般道を通っていく事になりますが、信号が無いので比較的スムーズに走ることが出来ます。
開聞岳まで到着する道のりも、けしきがとてもいいので、ドライブをするにはとてもおすすめのルートです。
(ライター:ゆう)
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