こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
8月に入り関東も梅雨明けを迎えこれから夏真っ盛りの暑さになりそうですが、私は少々の暑さではエアコンを消して窓を全開にして走りたい変態です。
今年は春先からコロナ禍の影響もあって忙しい中でわざわざ時間を作ってドライブに出かける機会がなく、レーダー探知機のテストで大阪遠征を行った以外ではほぼ初ドライブになるのですが、今回はコペン号で私が住んでいる埼玉県久喜市から身近な北関東方面を開拓してみました。
埼玉県北も北関東だという説もありますが(笑)
栃木県道32号から15号を目指す
久喜市から足尾方面を目指す場合、通常は国道122号線でわたらせ渓谷鐵道と並走するルートを通ります…大体こんな感じで。
このルートは過去に何度か走った事がありますが、国道らしく道幅が広くタイトなコーナーも少ないのでコペン向きではなく、かと言ってランエボでここを楽しく走ろうとすると余裕で免許がなくなるスピードになってしまいます。(笑)
なので今回はコペンで走って一番楽しい林道(酷道かも)を通って東側から足尾方面を目指すことにしました。
こんな感じで栃木市から県道32号経由で15号に入るルートです。
鹿沼市に入り県道15号線へ
栃木市内の県道32号線で鹿沼市の西部に向かいますが、途中から良い感じの田舎の風景に癒やされます。
ほどなくして目的の県道15号線に突き当たり
田舎の田園風景が続きます。
途中でセンターラインがなくなる区間もありますが、道幅は広いので普通車でも走り易いでしょう。
昼食には鹿沼そばを
実は今回のドライブを企画するまで私は鹿沼市に立ち寄った事が無かったのですが、栃木県は令和元年の蕎麦の収穫量が全国で三位でその栃木県内でも鹿沼市はトップクラスの収穫量を誇るのだそうです。
現在の鹿沼そばには鹿沼エリアで生産された広義の「鹿沼そば」と、鹿沼市が主体となり定めた認証条件をクリアしたものだけを指す狭義の「鹿沼そば」が存在します。
(「鹿沼そば」認定条件)
・他産地のそば粉を混ぜず、鹿沼産そば粉100%のそばを提供する。
・そば粉含有率70%(七三そば)以上で、手打ちそばを提供する。
この認証をクリアした事業者を「鹿沼そば取扱事業者」と定め、これらの事業者とJAによって組織された「鹿沼そば振興会」に加入している事業者が取り扱うそばが狭義の「鹿沼そば」なのだそうです。
JAが主体になっているので、色々としがらみや利権が絡んでそうですね。
なお、この「鹿沼そば振興会」に加入しているお店は、どちらかというと市街地にあるところが多く、今回「なるべく山に近いお店を!」という条件で選んだ「さか家」というお店は「鹿沼そば振興会」には加入していませんが、GoogleMapでも好意的な評価が多いお店です。
トラックの荷台で県外で生産されたフルーツやはちみつが売られていたり…
年季の入った中古車やトラクターまでもが販売されているような、一見すると何屋だか分からない佇まいです。(笑)
店内の棚にはマタタビやらセンブリ、赤松の葉と言った見慣れない生薬類がズラリと並んでいます。
優しそうなおばちゃんが一人で切り盛りしているようで、メニューはそれほど多くはありませんがGoogleMapのレビューでは山菜の天ぷらが好評でした。
という事なので、今回はもりそばと山菜の天ぷら二人前がセットになった「山の幸セット」を頼んでみました。
蕎麦の方は麺の太さが不揃いで如何にも手打ちらしいのですが、どうも不揃いな蕎麦というのは同じ茹で時間だと硬さが均一にならない事から蕎麦通には敬遠される模様です。
私は蕎麦通でも何でもなく蕎麦の食べ比べなどもした事がありませんので、コシがある手打ちらしい食感をたのしみつつ美味しく頂きました。
ただ、最後に短く切れた麺が残りましたので、不揃いで千切れやすい麺という事を考えると蕎麦専門店の麺とは違う、昔ながらの郷土料理の名残を残した蕎麦と言えそうです。
山の幸、山菜の天ぷらも正に郷土料理そのものと言った感じですが、コロモはサクサク、中はしっとりもっちりとしていて素材の旨味がしっかり詰まっている感じでこちらは特に美味しかったです。
蕎麦通向けの鹿沼蕎麦ではなく、昔からこの地方で食べられてきた郷土料理としての本来の鹿沼蕎麦はこちらに近いのかも知れませんね。
鹿沼蕎麦を食べる事が第一の目的であれば、鹿沼市街にかつて皇室に献上された歴史がある鹿沼地区「上南摩産の八幡そば」を使用してる事を売りにしている「みっちゃん蕎麦」というお店もありますので、そちらを訪れてみても良いでしょう。
15号線で林道峠越え
食欲も満たされたところでいよいよ今回の最大の目的である林道ドライブです…と意気込んでいたらさっきまで晴れていたのに急に雲行きが怪しくなってきました。
コペンは走行中であればルーフを開けていても多少の雨ならフロントガラスに当たって車内には入らないのですが、雨脚が強くなってきたのでオープンでの走行は一時中断…これからクライマックスを迎えようとしていたのに非常に残念なタイミングです。
林道の序盤は最近の豪雨の影響か、泥や落ち葉、木の枝などが道路に流れ出た痕跡はあるものの、道幅もまあまあ広く走り易い状態でした。
幸い峠を登りきった辺りで雨が止みましたので、再びルーフを開放。ここからは日光市に入ります。
この地点の標高は1500mくらいありますので、夏場はひんやりと涼しく良い感じです。
下りも道幅が狭い区間は少ないので走りやすいのですが、路肩から押し出されている泥や落ち葉は気になりますね。
峠を抜けると足尾市街までこのようなよく整備された走り易い道が続きます。
復路は草木湖経由で群馬県道334号線へ
足尾方面を訪れた事がない方には足尾銅山に立ち寄る事をおすすめしますが
今回は走るだけが目的のドライブなので足尾銅山はスルーし、草木ダムを経由して群馬県道334号線で再び峠越えです。
実は私は林道を走る前にGoogleMapのストリートビューで下調べをしてから景色が綺麗で走り易そうな道を選ぶ事が多いのですが、この334号線は通行止めになっていた2012年8月から更新されておらず、ストリートビューの画像がありませんでした。
なので現在通行止めになっていない事だけを確認してのぶっつけ本番での走行です。
別の意味で思ったより酷道でした
コペンの良いところは普通車では進入を躊躇うような道幅の狭い険道・酷道でも、ルーフ全開でスイスイ入って行けるところですが、車高が低いので路面に石や木の枝などが散乱しているような悪路は苦手です。
また、ルーフを開放しているので熊に遭遇した場合、瞬殺される可能性があります。
昨年からの台風や集中豪雨で群馬県内でも通行止めになっている箇所も残っていますし、通行量がそこそこ多い奥秩父から群馬に抜ける主要道路の復旧でこちらまで手が回っていないのでしょう。
この落石の多さを見ると、熊ではなく落石によって一撃であの世に逝ってしまいそうです。
景色が綺麗なので道が整備されていればまた走りたいと思いますが、昨今の異常気象を考えると今後はこのような険道・酷道の走行はそれなりのリスクと背中合わせになりそうですね。
峠を下りきると市街地までこのようなゆったり流せる広い道が続きます。
ジャパンスネークセンターに立ち寄っただけ
最後に時間があればちょこっと寄って行こうと思っていたのが群馬県太田市にある「ジャパンスネークセンター」なのですが
センターの運営母体である「日本蛇族学術研究所」…凄い名前です。
昭和の匂いがプンプンしますね。到着したのがほぼ閉園時間でしたので、今回はここでお終いです。
ジャパンスネークセンターは最近YouTubeを始めたようですので、この動画を見て面白そうだと感じた方は是非とも現地に足を運んでみて下さい。
以上、北関東林道ドライブ第一弾でした。
マイナールートですが森林浴したい方は是非!
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