ランエボ10オーナーによる評価

※2024年5月10日更新:2014年9月に書いたものに加筆しました。

こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

私がランエボ10に乗り始めたのは2013年8月ですので、今年で所有歴が11年目、その間に7万キロ弱の距離を走行しています。

元々LaBoon!!はランエボ10に取り付けたガジェット類をレビューする個人ブログでしたので、この車を当時のタイミングで購入してなければ、LaBoon!!は存在しなかったでしょう。

購入から11年近くが経過して、その間にコペンやNCロードスター、124スパイダー、ボクスター(981)などのスポーツカーを所有する機会に恵まれ、昨年からランエボ10でサーキットも走るようになりましたが、この車だけは手放す気になれません。

エボ10も他のスポーツカーと同様に最近は中古車価格が値上がりしていますが、ノーマルのままでも走るステージによっては、その何倍も高く売られている輸入車よりも安全で扱い易く、速いシーンもありますので、走行性能を考慮すれば非常にコスパが高い車である事は間違いありません。

※走行距離が伸びてる個体が多いですが、MT車を選んでおけば一発でそこまで大きな出費はないと思われます。

この記事では、これからランエボ10の購入を考えている人向けにエボ10に11年近く乗った段階での再評価を行います。

ランエボ10の良いところ

現段階で私がエボ10の良いところ、と感じる部分は以下の通りです。

  • 走行性能が同クラスの輸入車と比べると価格が安い
  • ローギヤードで中低速のトルクが太い為、日本の峠では超絶快適
  • 電子制御でがっちり固められた四駆なので、コーナーの立ち上がりでガンガン踏める
  • 普通に走っていると燃費は8~10km/ℓとそれほど悪くない
  • 大人4人が無理なく乗れる居住スペースの広さなので、家族車としても使える

総括すると他のスポーツカーよりも日常使用の利便性が優れている上、峠やショートサーキットではやたらと速い、といった感じなのかと思います。

加速感について

ランエボ10はローギヤードでトルクも太い為、公道では時速40~90kmくらいまでは暴力的な加速と感じます。(サーキットに出るともっと加速したいと感じますが)

ギア比の関係で90キロ台前半で3速に入り、3速からはそれほどの加速感は感じませんが、峠を走る分には無敵!とは言いませんが、相当速い車の部類に入るでしょう。

低速コーナーが多い峠ではローギヤードな車の方が走り易く、パワーではエボ10よりも上で、0-100kmタイムも同等のハイギヤードなボクスターGTSよりも、エボ10の方がよっぽど扱い易いと感じます。

コーナリング性能について

一般道におけるコーナリングは、四輪電子制御の恩恵でステアリングを切った分だけ曲がる、と言った印象で、アンダーステアもオーバーステアも感じられません。

これはコーナリング中に加速しても同様で、この車の挙動を乱すにはサーキットなどのクローズドなコースに持ち込むしかないでしょう。

最近の車は安全装備が充実していますので大抵の車は公道で挙動は乱れにくいですが、リア駆動の車はタイヤが温まっていない状態では簡単にリアが滑って横滑り防止機能が介入します。

四駆のエボ10の場合には、公道では意図的に挙動を乱そうとして踏まない限り、横滑り防止機能すら介入しません。(ウェットの場合を除く)

ただし、そこそこ車重もありますのでコーナリングの限界値が飛び抜けて高いとは言えないようで、サーキットなどのクローズドなコースでは前後の荷重移動を意識して旋回姿勢を作らないとアンダーステアが強く出ます。

※横滑り防止の電子制御を切った状態では、路面のコンディション、タイヤやサスペンションのバランスや設定次第で、簡単にスピンモードに入る事もあります。

ランエボ10の悪いところ

ランエボ10の悪いところは、内装がチープな点が挙げられますが、年式を考えるとそろそろ旧車の部類に入りつつありますし、そういう車なんだと割り切ってあまり気にしないようにしましょう(笑)

それ以外の維持費の面では、サーキットを走らなければ普通の同年代の国産スポーツカーと大して変わりません。

街乗りしかしない場合にはアジアンタイヤでも全く問題ないですし、普通に乗る分には大きな出費はないでしょう。(SST車はトランスミッションが壊れると最低でも修理に70~80万は掛かるそう)

年式や走行距離次第では足回りやブッシュ類の交換も必要になりますが、それは他の国産スポーツカーでも同様です。

欲しい方は買って後悔はしない車だとは思います。

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