私たちの生活で通勤やレジャーに欠かせないのが、自家用車ですよね。
特に地方都市では、自動車は生活の一部であり、運転免許を取得してから生涯欠かせないアイテムです。
そのため、数年に一度は代替えを行うオーナーさんもとても多くいます。
日本国内での新車、中古車のシェアはほぼ50%・50%。
やや新車保有者のほうが多いと言ったところでしょうか。
これまでに愛車を所有したことのないという人はとても珍しいと思います。
購入するときはいたってシンプルですよね。
新車ディーラーで購入するか、中古車販売店で購入するのか、大概の場合がこの二択です。
では、売却するときはどうでしょうか?意外に売却時に困ったという人、良く聞きますし、相談もされます。
例えば次に購入する車が決まっていれば、同じお店で下取りにしてもらうという選択肢もあるでしょう。
しかし、ただ愛車を手放すとなったとき、買い取り専門業者を一件ずつ回って歩くの、かなりの手間ですよね。
そこで最近需要を伸ばしているのが「中古車の一括見積り」です。
では中古車の一括見積とはどのようなものなのか、紹介します。
手間いらず?イマドキ中古車の一括見積とは?
中古車の見積もり・査定と言えば、自分から休日に自宅から近場にある自動車買い取り店へ出向いて見積もりしてもらうというイメージではありませんか?
もちろん、こうした見積もり方法はオーソドックスではありますが、ここ数年で需要を伸ばしているのがインターネットから申し込める中古車の一括見積りなのです。
■ あなたの愛車は今いくら?複数社の買取店ネットワークが回答します!!
手続きは簡単です。
インターネットの中古車一括申し込みサイトから、愛車の情報を入力するだけ!
この時、車検証など手元に用意しておくとスムーズに入力できるかもしれません。
たった一度だけ愛車情報を入力するだけで、複数の買い取り専門店へデータが渡り、電話またはメールにて査定金額を提示してくれるというものです。
ざっくりと見積金額を提示されたあとに、実際に愛車を出張査定に来てくれる買い取り業者もいます。
一見すると「営業マンがわずらわしい」「グイグイ切り込んできて嫌だな」と思うかもしれませんが、電話対応で不愉快であれば断ればいいですし、一刻も早く売却したいならば、現車を確認して買い取り金額を確定してもらうのが一番です。
というのも、インターネット上で必要事項を記入し、一番高額見積を提示してくれた業者に売却しようと契約した途端に「ここに傷があるからマイナス〇千円」「過去に修復歴があるからマイナス〇万円」というように、結局実際に手元に残った金額は見積金額から大幅に減っていた!なんて話も少なくはありません。
こうした結果にならないためにも、信頼できる!任せてみよう!と思えた業者には現車確認をして間違いない見積金額を提示してもらうことが大切です。
車を買取業者で一括見積を行う2つのメリット
ひとつ目は、なんといっても査定に出向く手間が省ける!という点です。
もちろん、売却の話を詰めるのには買い取り業者と数回のやり取りはやむをえません。
ですが、この点を除いて簡単にインターネットから複数の業者に依頼ができること、また、それぞれの業者から返信がもらえるので、自宅で売却金額の検討ができます。
電話やメールで大まかな見積金額を提示してもらえるので、複数社あった見積もりの中から、高額で買い取ってくれる業者に絞り、その後はこの業者とのみ契約までのお付き合いをしていくだけです。
そして、従来のように自分で愛車を買い取り業者に一件ずつ持ち込んで査定してもらう手間もありません。
ふたつ目のメリットは、こうした複数の買い取り業者に見積もりを依頼することを「相見積もり」といい、業者側としては後出しじゃんけんのできない“一発勝負”となるため、提示できる目いっぱいの金額で勝負してくれる事です。
買取り査定の前に車のメンテナンス等で準備しておく事は?
では、電話やメールのやりとりののち、いざ買い取り業者に見積もり査定に来てもらう場合、事前に準備しておくべきものや、買取り額アップの為に準備しておくべきことをいくつか紹介いたします。
準備しておくべきもの
1⃣車検証
2⃣リサイクル預託金券
3⃣自動車税納税証明書
4⃣自動車自賠責保険証明書
5⃣整備記録簿
査定見積りに特別なものは必要ありません。
査定士があなたの愛車の年式、車体番号、類別型式などの基本的な情報を知ることができればそれでOKです。
口頭で伝えたり、手書きのメモでも構わないのですが、査定士さんは正確な情報が知りたいので、車検証の原本を用意しておくのが間違いないでしょう。
また、買い取り業者によっては本体の買い取り価格にプラスアルファでリサイクル料金や、すでに納めてある自動車税なども上乗せして見積もりを出してくれることもあります。
ですから、リサイクル預託金券や自動車税の納付書なんかも一式用意しておくとスムーズです。
多くのユーザーさんは、こうした書類一式を車検証ケースにまとめているはずなので、車検証ケースごと査定士さんに渡してあげれば、あとはその場で確認してくれるはずです。
こうした書類一式のほか、整備記録簿と書きましたが、中古車の場合整備記録簿が引き継がれていないことも多くあります。
なければないで、大丈夫です。
初年度登録から3年以内の愛車を手放すのであれば、整備記録簿があるに越したことはないのですが、なくても問題はありません。
この整備記録簿というものも、車検証ケースに入っていることが多いので、査定士さんが確認してくれると思います。
もしも上記のものを紛失していたら?
査定見積りの依頼をして初めてこうした書類の紛失に気付く場合もあるかと思います。
でも決して慌てないで。
紛失が発覚してしまった場合の対処法を紹介いたします。
車検証を紛失してしまった
もしも紛失していたのが車検証の場合、再発行が可能です。
再発行はお住いの各陸運局にて手続きできますので、一度事前にお電話などでの問い合わせをおすすめします。
また、車検証を紛失し、車検証不備のまま自動車を走行させていることが発覚した場合、車検証不備の罰金刑にあたりますので、紛失したことが発覚した時点で早急に対応してくださいね。
リサイクル預託金券を紛失してしまった
リサイクリ預託金券はインターネット上からプリント可能です。
こちらは支払ってあることが確認できればOKな書類ですので、原本ではなくてもリサイクル金額がプリントアウトしてあるものであれば有効です。
自動車税納税証明書を紛失してしまった
自動車税納税証明書も管轄の県税事務所にて再発行が可能です。
自動車自賠責保険証明書を紛失してしまった
自賠責保険は、必ず加入しなければならない強制保険です。
車検時の更新が一般的です。
この自賠責保険証明書も、自動車の走行時には車内に常に持っていなければならない書類の一つです。
万が一紛失時には加入している保険会社で再発行手続きが可能ですので、各保険会社へ問い合わせてください。(保険会社が分からなければ、車検を受けたところに問い合わせるなど)
整備記録簿を紛失してしまった
整備記録簿とは、新車登録したときに正規ディーラーから渡されるもので、車検の記録や整備記録を行うものです。
整備記録簿にはその車体個々の車体番号やフルモデル型式と呼ばれるものが記載されており、いわゆる保証書のようなものです。
多くの場合新車登録から5年間はメーカー保証が受けられます。
もし手放す場合でも、整備記録簿は保証継承が可能ですので、売却時には車検証と一緒に譲渡してください。
購入側も、有料ではありますがメーカーより前オーナーからの保証継承することができますので、新車登録から5年以内の中古車の購入の際は整備記録簿の有無を確認しておくのもポイントです。
ですが、この整備記録簿は再発行ができません。
紛失してしまったらそれまでの書類です。
もしも新車登録より5年以上経過していればそれほど効力のある書類ではありませんので、家電製品などの保証書と同じような感覚で大丈夫かと思います。
必要書類には再発行が可能なものが多いので、紛失時には慌てず手続きをしてみてください。
準備しておくべきものの紹介は以上です。では、準備しておくべきこととはどんなことでしょうか?
中古車査定士が買取り額を決める5つのポイント
まず最初に、私たち中古車査定士が高額な買取り金額を提示するのにはいくつかの条件があります。
1⃣高年式であること
2⃣走行距離が浅いこと
3⃣グレードがいいこと
4⃣ボディカラーが人気色であること
5⃣上記に当てはまらなくても、廃盤されていて現在でも人気の車種であること
おおまかにはこの5つのポイントですが、個人的には「見た目のパリッとした車」が大好きです。
見た目がパリ(笑)?と疑問に思う方もいるかもしれません。
たとえば同じトヨタ アクアでも
【アクア G】
【アクア X-アーバン】https://toyota.jp
アクアの中でもトップグレードのG、ルーフレールの付いたX-アーバン、どちらも人気グレードですが、新車本体価格は3万円ほどしか違いません。
ですが、X-アーバンのほうが高そうに見えませんか?
それはX—アーバンにはフロントバンパー、リアバンパーにスポイラーが装着されているからです。
見た目が少し違うだけで、印象はかなり変わります。
X-アーバンは、標準装備でスポイラーが装着されていますが、ベースグレードのSにオプションでスポイラーを装着するだけでもパリッと見えます。
こうしたちょっとしたカスタムが、査定金額にも左右しています。
買取額をアップさせる為にやっておきたい3つの事
買い取り業者が来る前に付け焼き刃でカスタムしろ!なんてことは言いません。
今回は、誰にでもできる事前準備を紹介いたします。
まずは洗車をする
基本的なことですが、やはり見た目に綺麗にされた車は、買い取り金額にも査定士の心象にも反映されます。
プロのコーティングをしなくても、手で洗車してあげることが大切です。
もちろん洗車機での洗浄でもいいのですが、自分の手で手洗いをすることで、車体にある傷やへこみの確認にもつながると思うのです。
細かい買い取り業者さんだと、小さな傷一つでもチェックします。
何十万円もマイナスになることはありませんが、多少の減点にはなります。
でも、もしその小傷がコンパウンドなどで消すことのできるようなものであれば、事前に消しておきましょう。
小さなことかもしれませんが、印象は違ってきますよ。
車内を掃除する
車の評価は外装の見た目だけではありません。
内装も評価の一部です。
室内の清掃も、ぜひ事前にしておいてもらいたいことの一つです。
普段から綺麗にされているオーナーさんであれば、問題はありませんが、ゴミが乗せっぱなしだったり、シートやフロアがやたらと汚れていては、いくら外装をピカピカに洗車しても魅力半減です。
こちらも、わざわざ自動車のクリーニングに出さなくても、手持ちの掃除機やガソリンスタンドの掃除機を利用した掃除で十分ですので、実践してみてください。
以前、自動車ディーラーの営業マンに依頼を受けて20系のプリウスを買い取りさせていただきました。
オーナーさんは確か70代のおじいさまだったと思います。
当時は30系プリウスが発売されたばかりで、20系は型落ちでしたが年式も新しく、距離も浅いプリウスでした。
購入して数年のプリウスを手放す理由は、少し悲しいものでした。
オーナー様が、認知症を発症してしまい、運転がままならない、というものでした。
約束を取り付けて査定に行くと、そこには私の大好きなボディカラー、ワインレッドのプリウスが待っていました!
年式も新しく、距離も浅い、ボディカラーも人気色、少しぶつけた箇所もありましたが、許容範囲かな、なんて思いながら、ぐるっと外周を見て歩きました。
程度のいい中古車に出会うときが査定士としては俄然やる気になる瞬間です。
でも、担当営業マンが「覚悟して査定してください」と笑うのです。
アウターハンドルを握ってドアを開けた瞬間、愕然としました。
ゴミ!ゴミ!ゴミ!ゴーミー!!!!
見渡す限り、室内はゴミで溢れかえっていました。
こんな書き方をしても伝わらないかもしれませんが、フロアが見えない、運転席に座るのもやっと、普段ならばシートにタバコの焦げ跡や、ペットの毛が付いていないかなどチェックするのですが、それも不可能。
オーナー様本人がその場にいないのが救いでした。
いくらプロの査定士とはいえ、私の顔は引きつっていたと思います。
査定後、営業マンにこのプリウスのオーナー様は認知症であることを知らされました。
もう運転免許証も紛失してしまい、さらには自宅もこんな状態なのだとか。
独身で身寄りもないため、認知症だと知っている近所の知人に自動車の売却を勧められたと聞きました。
売却は確実、本当は相場よりもかなり低めの査定金額を提示したかったのですが、売ったお金は老後の貯えにしたいと聞いていた私は、低い見積金額を提示できずにいました。
そこで、外装の傷のマイナス分だけを加味した見積もりを伝えました。
返事は「よろしくお願いします」と、快くいただきました。
問題はその後でした。
どう考えてもこのままでは再販は不可能だからです。
いくら中古物件とは言え、ゴミ屋敷を購入したがる人なんていないですよね。
車においても同じです。
ディーラーから引き上げたのち、私は自ら清掃しました。
言葉通り朝から晩まで、清掃をしました。オーナーさんは認知症のおじいさまだと聞いていたので、うっかり大切なものや、金品など捨てないように、慎重に片づけました。
このお仕事をしていると、ときにドラマチックなことにも遭遇します。
それは良いことも悪いことも、この仕事の魅力の一つだと私は思っていますが、このプリウスでもそれは起こりました。
室内の掃除を慎重に進めていく中で、ある衣類用のタグを拾ったんです。
「超でか盛り C75」
・・・そうです。
女性用下着のタグでした。
もう一度言います、オーナー様は70代の独身のおじいさまです。
もしかしたら、このタグはおじいさまにとって大切なものかもしれない…と数分考えましたが、可燃ごみに捨てさせていただきました。
ゴミに埋もれていた室内は、いくつかのシミなどあったものの、意外に綺麗で、その後無事に再販することができました。
極端な例でしたが、買い取り業者によっては室内クリーニングの費用を見込んで見積金額から減額されてしまうこともあります。
軽くでいいので、査定前に清掃はおすすめします。
所有者・使用者の確認
こちらは書類の件になりますが、自動車には所有者と使用者があります。
所有者は、その自動車の所有権を持つ者のことで、使用者はその自動車を実際に使用している者のことです。
多くの場合は、所有者・使用者ともに同一人物であることがほとんどですが、場合によっては別々の人物であることも。
例えば親さんが所有者で、子供さんが使用者というケース。
または、オートローンで購入して、ローン会社やディーラーが所有者、ローンを支払っているオーナー様が使用者というケース。
この場合は、使用者の独断で自動車を売却することはできません。
自動車の売却時には、所有者の書類が必要となりますので、もしも心当たりがある場合は、査定依頼をする前に確認してみてください。
オートローンが完済している場合は、問題ありませんが、まだ支払い途中の場合はいったん完済する必要があります。
自分の愛車に今どれくらいの残債があるのかを知っておくことも大切です。
売却を希望していても、残債によっては無謀な場合もあります。
例えば残債100万円、手持ち0円、買い取り見積り70万円だとしたら、残りの30万円を工面しなければ所有権を外すことができず、売却はできません。
売却を希望している場合は、事前に残債の確認もおすすめします。
残債の確認は、ご自身がオートローンを組んでいるローン会社に電話で確認が可能です。
本人確認ができれば、すぐに回答してもらえるので、手間はかかりませんよ。
事前に準備しておくべきことはこの3点です。
簡単なことばかりだと思います。
査定士さんは、あくまでも自動車の状態をチェックします。
見た目にわかる傷は、もちろん減点の対象になりますが、実は車内の臭いやシートの状態も減点対象になっているって知っていますか?
特に減点が多いのが、ペットの毛です。
ペットの毛が付いたシートは、嫌がる買い取り業者さんも多く、かなり減点されてしまいます。
ペットの臭いや過度のタバコの臭いもしかりです。
査定前に、ペットの毛を取り除くこと、臭いを消臭することも、高く買い取ってもらうポイントです。
査定に来た際の接し方のポイント
では、いざ約束の日。買い取り業者さんが愛車の査定に来てくれた時、どのような対応をするべきなのでしょうか?
答えはシンプルですが、特にもてなす必要はありません。
私たち査定士は、あなたの態度やもてなしで査定見積り金額を増額することも、減額することもないからです。
ですから、わざわざコーヒーやお茶請けを用意する必要もありませんし、自宅に招き入れる必要もありません。
ガレージや駐車場での立ち話で十分です。
ただし、査定士さんの質問などには「正直」に答えてほしいのです。
きっとあなたの愛車についていくつかの質問をされます。
「事故をしたことはありますか?」だとか「なにか修理歴や不具合はありますか?」というような質問です。
大概の査定士さんは、ぐるっと外周をチェックすれば、その車が修復歴のあるものかどうかの判断はできますから、こうした質問には正直に答えてほしいのです。
と言っても、査定士も人間です。
ときには修復箇所の見落としや、判断ミスもありますから、愛車のオーナーさんにこのような質問をするわけです。
お恥ずかしい話ですが、私も何度かチェックミスをしたことがありました。
依頼主さんからすれば、私たちはプロですから、修復歴を言わなくても自分の目で判断するだろう、という思いの方がほとんどです。
こちらに見落としがあれば、儲けものですもんね。
ですが、中には査定見積りが終わり、お客様が金額に納得し契約をしてから「ここに修復歴があった」と言って減額を要求してくる買い取り業者がいることも事実です。
こうした事態にならないためにも、査定士が来たら、出来る限りの情報を伝えることをおすすめします。
情報を伝えるなかで、もしも外したいパーツなどがあるのでしたら、このときに直接伝えましょう。
それがカーナビなら、付けたままの場合の買い取り金額と、取り外した場合の買い取り金額を提示してもらうと参考になるかもしれません。
その他気を付けるべきポイント
インターネットからの一括査定見積りを依頼したあなた。
いよいよ最終段階です。
ここまで、一括見積り依頼→返答のあった金額上位の業者に絞る→現車の査定→最終金額までこぎつけました。
でも一番大切なのは、その最終買い取り金額です。
サクッとあなたの納得のいく買い取り金額を提示してくれれば問題ありません。
ですが、人って欲が出るもので「もしかしたら足元を見られているんじゃないか?」と疑ってしまう気持ちもどこかにあるのではないでしょうか?
そんな風に思うのならば、率直に「もう少し上がりませんか?」と交渉してみるのもいいでしょう。
正直な話、買い取り業者も多少の利益がなければ仕事にはなりません。
でもその利益が、5万円なのか、10万円なのか、20万円なのかは素人ではわからない世界です。
最初から限界の買い取り金額を提示してくる買い取り業者であれば「本当に限界の金額です」と返答してくれるでしょうし、多少提示金額に余裕があれば数千円でも1万円でも金額アップしてくれるはずです。
数年前、私の友人が某大手買い取り業者さんにレクサスGSの買い取りを依頼しました。
最初に提示された金額は140万円。
納得のいかなかった友人は買い取り金額アップの要求をしました。
すると、なんと最終的には180万円までアップ。
友人はその買い取り業者に売却しましたが、同じ買い取り業者としては「それはないわ~」と思ったのを覚えています。
だったらなんで最初から180万円で気持ちよく提示しなかったの?
前述したように、買い取り業者ももちろん商売ですから利益が必要です。
でも、だからといって40万円も下から提示するのはいかがなものか?こうした業者も存在することは確かなのです。
値上げ交渉をされると、正直困ってしまうのが本音です。
でも、売却側としては当然の交渉だと思っています。
買い取り業者も、理解していますからダメ元で交渉を持ちかけてみる権利はありますよ!
査定士の評価を上げる裏ワザ!!
誰だって、少しでも買い取り金額を高くしたいのが本音ですよね。
では、そんな裏ワザはあるのか?少しだけ紹介いたします。
オートオークションでの自動車の評価は次のようなものです。
評価点および評価基準表
評価点 | 走行 | 内装 | 外装 | 内外装の程度 | その他 |
---|---|---|---|---|---|
S | 10,000km 以内 | A | A | ほとんど無傷、無補修であるもの | 登録1年未満 |
6 | 30,000km 以内 | A | A | ほとんど無傷、無補修で加修の必要がないもの | エンジンおよび足回り 関係が良好であること |
5 | 60,000km 以内 | A | A | 目立たないキズ、凹みはあるものの、内外装ともほとんど加修の必要がないもの 外装部品の交換のないもの | エンジンおよび足回り 関係が良好であること |
4.5 | 100,000km 以内 | B | B | 内外装とも軽微な補修をすることにより5点に準ずるもの | |
4 | 150,000km 以内 | C | C | 目立つ傷、凹、錆、焦げ、破れが少々あり加修が必要とおもわれるもの | |
3.5 | 150,000km 以内 | D | D | 大小の板金や加修を必要とするところが数ヶ所あるもの 多少の焦げ穴、破れ等があるもの | |
3 | E | E | 全補修、交換、張り替えを必要とするもの | ||
2 | 商品価値が低いもの | ||||
1 | 改造車、災害車(塩害・雹害・冠水者等)、粗悪車、競技車(ラリー、ダートトライアル等) | ||||
R | 修復歴車 | ||||
X | 極端な低年式車、レプリカ車、クラシックカー等の評価の困難なもの |
これは、日本ではかなり大手のオートオークション会場であるUSS(Used car System Solution)という会場の正規の査定基準です。
オートオークションでは、この基準をもとに中古車へ評価点をつけ、その評価点を目安にして全国のバイヤーが競りをします。
オートオークションだけではなく、大手中古車総合サイトも、こうした評価基準をベースにしています。
大概の中古車の標準は4点です。
ですが、4.5点へアップすることが出来たら、売却金額は変わってきます。
あなたの愛車も、4点から4.5点へ評価点がアップできれば、査定金額もアップすることができるかもしれません。
その為には、走行距離はどうにもなりませんが外装や内装面で出来る事はあります。
事前に「洗車・小傷消し・室内清掃」愛車を手放す前に、ご自分の手でピカピカにしてからお嫁に出してあげることが査定金額アップへの近道かもしれません!
■ あなたの愛車は今いくら?複数社の買取店ネットワークが回答します!!
(ライター:中古車査定士ryo)
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