iRecoのレーダー監視はバッテリーにどの程度影響するのか?

こんにちは!ドライブレコーダー専門家で開発にも携わっているLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

iRecoのレーダーモードは、仕様表では「0.2W以下」と記載していますが、開発メーカーによる実測では平均値は約0.08Wです。(安全側に見て0.2Wと表記)

ただ、この「0.08W」や「0.2W」と言われても、どの程度の負荷なのかイメージしにくいと思います。

そこでまずは、車の「暗電流」と比較してみます。

車の暗電流をワットに換算するとどのくらい?

最近の電子装備が多い車では、駐車時の暗電流はおおよそ40~60mA程度が一般的です。

これを電力(W)に換算すると以下の通りです。

項目 数値
暗電流 50mA(0.05A)
電圧 12V
消費電力 約0.6W

つまり、

  • 50mA × 12V = 約0.6W

となります。

iRecoの待機電力はどの程度の負荷か?

これに対して、iRecoのレーダーモードは平均0.08Wです。

項目 消費電力
車の暗電流 約0.6W
iReco レーダー待機 約0.08W

つまり、車の暗電流に対して約10%強増える程度であり、待機状態に関してはバッテリーへの影響は非常に小さいと言えます。

問題になるのは「録画中の消費電力」

一方で注意すべきなのは、レーダー検知後の録画状態です。

iRecoは録画中、平均で約6.25Wの電力を消費します。

  • 待機:0.08W → ほぼ無視できる
  • 録画:6.25W → 一気に負荷が上がる

つまり、バッテリーに影響するのは待機ではなく、実際に録画が発生している時間です。

走行による充電とバランスの考え方

ここで重要なのが「充電量と消費量のバランス」です。

一般的に車は走行中、条件が悪くても30~40W程度ではバッテリーが充電されていると考えて良いでしょう。

この前提で考えると、

  • 30分走行 → 約15~20Wh充電
  • 録画6.25W → 約2~3時間分に相当

となります。

つまり、昼間に30分以上走行し、1日の実際の検知録画時間が2~3時間程度に収まるのであれば、理論上はバッテリーに大きな悪影響は出にくい、という考え方になります。

もちろん、充放電を繰り返す以上、厳密に言えばゼロではありませんが、現実的な運用としては無理のない範囲です。

走行時間と検知録画時間のバランス目安

レーダー監視を常時使用する場合の、現実的な目安は以下の通りです。

1日の走行時間 無理のない検知録画時間の目安
15分 1~1.5時間
30分 2~3時間
60分 4~6時間

※これは「実際に録画が発生している時間」です。
人や車の往来が少ない環境では、録画時間は大幅に短くなります。

環境による差は非常に大きい

例えば、

  • 自宅駐車場(人通りが少ない)
  • 郊外の月極駐車場

このような環境では、レーダーは待機状態がほとんどになります。

この場合は、朝まで連続監視しても問題にならないケースが多いでしょう。

一方で、

  • 都市部の路上駐車
  • 人や車の出入りが多い場所

では、検知録画の回数が増えます。

すると、待機電力は小さくても、録画時間の積み重ねでバッテリーへの負荷が一気に増加します。

バッテリーが減っていくパターン

以下のような条件になると、徐々にバッテリーは消耗していきます。

  • 走行時間が短い
  • 録画時間が長い

つまり、「充電量 < 消費量」になり、日を追うごとにバッテリー容量が減っていくというシンプルな構造です。

このような状態では、最初は問題なく使えていても、やがて駐車監視が持続できなくなったり、最終的にはバッテリー上がりのリスクが高まります。

この条件でも不足する場合が、iCELLを検討するライン

ここまでの目安を超える使い方になる場合、車両バッテリー単体での運用は現実的ではありません。

例えば、

  • 1日の走行時間が短い
  • 人や車の往来が多く、検知録画が長くなりやすい
  • 夜間も防犯目的でしっかり監視したい

このような条件に当てはまる場合は、iCELLなどの外部バッテリーを検討するラインと考えて良いでしょう。

iCELL2 M12Aとの組み合わせの目安

iCELL2 M12Aと組み合わせた場合には、毎日ある程度走行する前提で、検知録画時間の目安は以下のようになります。

1日の走行時間 検知録画時間の目安
15分 約3時間
30分 約6時間
60分 約12時間

つまり、毎日乗る方であれば、車両バッテリー単体では厳しい条件でも、M12Aを追加することでかなり現実的な運用が可能になります。

では、週末しか車に乗らない人はどう考えるべきか?

ここで少し視点を変えて、週末しか車に乗らない方のケースも考えてみます。

このタイプの方は、毎日の走行時間で考えるよりも、「週末にどれだけ充電して、平日にどれだけ消費するか」で考えた方が分かりやすいです。

例えば、週末だけ2時間以上車を走らせて、iCELL2 M12Aを満充電にした場合、平日のレーダー監視は以下のような目安になります。

1日の検知録画時間 レーダー監視の持続日数目安
1時間 約11日
2時間 約8日
3時間 約6日
4時間 約5日

つまり、週末しか車に乗らない方でも、平日の駐車環境が比較的穏やかで、1日の検知録画時間が1~2時間程度に収まるのであれば、実用的な運用が見込めます。

一方で、平日に人や車の出入りが多く、毎日3~4時間以上の検知録画が発生するような環境では、さすがに消費が大きくなり、持続日数は短くなります。

週末運用で重要なのは「待機時間」ではなく「検知録画時間」

週末しか乗らない方の場合、「平日はずっと停めっぱなしだから厳しそう」と感じるかも知れません。

しかし実際には、レーダー待機自体の消費電力は小さいため、問題になるのはやはり検知録画時間です。

  • 満充電スタートであれば、平日でも長時間の監視が可能
  • ただし検知録画時間が増えると急激に持続日数が短くなる
  • 結果は「どれだけ検知されるか」に強く依存する

この点は、毎日運用する場合と同じです。

※上記はあくまでも理論値であり、車両の充電電圧や気温、使用環境によって変動します。

まとめ

  • レーダー待機電力(平均0.08W)は非常に小さい
  • バッテリーへの影響を左右するのは、待機ではなく録画時間
  • 毎日乗る方は「走行時間と検知録画時間のバランス」で考える
  • 週末しか乗らない方は「週末の充電量と平日の消費量」で考える
  • このバランスを超える場合はiCELLのような外部バッテリーが有効

駐車監視は「スペック」だけで決まるものではなく、実際には「運用」で決まります。

ご自身の走行頻度や駐車環境に合わせて、無理のないバランスで運用して頂ければと思います。

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