東京都青梅市への単身赴任で、週2回の埼玉との往復を続けていた2014年。
関東とはいえ冬の雪には備えが必要だと考え、国産スタッドレスは高すぎることから、韓国NEXEN製の「WINGUARD SPORT」を選びました。
この記事では、約11か月間・1.1万キロ走行したアジアンスタッドレスタイヤの実体験と、国産スタッドレスとの性能比較実験の結果を交えてご紹介します。
アジアンスタッドレスのリアルな使用感
私が選んだNEXEN「WINGUARD SPORT」の履きっぱなし期間は2014年12月から2015年11月まで。高速道路を中心に日常使いし、走行距離は約1.1万キロでした。
✅ ドライグリップ
ワインディングで軽く流す分には十分な性能。ただし、滑り出しはやや早め。
✅ ウエットグリップ
高速道路でも不安を感じさせないグリップ。
✅ 静粛性・乗り心地
少しゴツゴツ感があり、ノイズはやや大きいが許容範囲内。
✅ 燃費
特に大きな変化はなし。
✅ 耐摩耗性
新品10mmから7.6mmまで摩耗。1,000キロで約0.2mmの減りでした。
スタッドレスとしての溝の寿命(5mm)を考えると、アジアンスタッドレスの寿命は2.5万キロ程度。国産のADVAN A13Cと比べても摩耗は少なく、経済的でした。
実験報告:国産 vs アジアンスタッドレス
アジアンスタッドレスは本当に実力不足なのか?
気になって調べた実験データ(ヴィッツによる氷上制動実験)をご紹介します。
✅ 実験条件
・時速40kmで氷上フルブレーキング
・新品・3年・5年・7年・10年経過タイヤを比較
✅ 氷上制動距離(国産タイヤ・新品時)
・新品(10分山): 22.7m
・3年(8分山): 24.2m
・5年(8分山): 25.5m
・7年(8分山): 27.3m
・10年(8分山): 29.7m
✅ 氷上制動距離(アジアンタイヤ・新品時)
・新品(10分山): 28.6m
・3年(8分山): 37.7m
新品時でも国産に比べて制動距離が6mほど長く、3年経過すると大幅に性能が低下してしまうことが分かります。
耐久性の目安と安全性
実験データから、国産スタッドレスは新品から10年目まで性能を保ちやすいのに対し、アジアンスタッドレスは2年目までが限界。3シーズン目には氷上での制動力が国産の5~7年経過レベルにまで低下します。
ただし、雪があまり降らない関東圏で、積雪時に「とりあえず滑らなければいい」という人なら、アジアンスタッドレスでも十分な選択肢になります。
中国製はまだ不安?おすすめは韓国・台湾メーカー
中国メーカーのスタッドレスはまだ性能にバラツキが大きいですが、韓国のNEXENや台湾のNANKANGは比較的安心できるメーカーです。
私の使用感でも、NEXEN「WINGUARD SPORT」は価格と性能のバランスが非常に良いと感じました。
まとめ
アジアンスタッドレスタイヤを11か月間履き続けて感じたのは、価格と耐摩耗性の優秀さ。
ただし氷上制動性能は国産に大きく劣るため、関東など雪が少ない地域で距離を走る方に向いていると思います。
もし「雪が多いエリアに行く予定がある」「長く安全に使いたい」と思うなら、やはり国産スタッドレスがベストです。自分のライフスタイルに合わせて、賢くタイヤを選びましょう!
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