タイヤのインチアップやインチダウンは、愛車のドレスアップや性能チューニングとして人気があります。
しかし、これらの変更は車検に影響する場合があるのをご存じでしょうか?
ここでは、インチアップ・インチダウンのメリット・デメリットや、車検に通るかどうかのポイントを解説します。
インチアップ・インチダウンのメリット・デメリット
インチダウンのメリット
- タイヤとホイールの重量が軽くなり、燃費が良くなる
- タイヤ価格が抑えられる
インチアップのデメリット
- 乗り心地が硬くなり、ロードノイズが増える傾向がある
- ホイールやタイヤが重くなり、加速性能や燃費が悪化する可能性がある
ただし、インチアップによってハンドリング性能が向上することもあります。
インチダウンの注意点
ホイールが小さくなることで、ブレーキキャリパーとホイールが干渉する可能性があります。必ず干渉がないか確認しましょう。
ホイールのオフセット・リム幅の注意点
ホイールのオフセットやリム幅を変更する場合、以下に注意が必要です。
- 外側にタイヤを出す場合:外側の干渉をチェック
- リム幅を広げる場合:内側の干渉も確認
- ハンドルを切ったときに干渉しないかも重要
リム幅を広げて太いタイヤを装着すると、燃費や加速性能の低下が起こることもあります。
さらに、引っ張りタイヤはグリップ力が下がり、偏摩耗しやすくなります。
スピードメーターの保安基準
車検ではスピードメーターの誤差が基準を超えると不適合になります。タイヤの外径が変わることでスピードメーターの誤差が大きくなる場合があるため注意が必要です。
保安基準の許容範囲
- 平成18年12月31日以前製造の車両:約30.9km/h~44.4km/h(メーターが40km/h表示時)
- 平成19年1月1日以降製造の車両:約30.9km/h~42.6km/h(同上)
タイヤサイズ変更の際は、外径が大きく変わらないように注意しましょう。最近では、タイヤサイズの自動計算サイトなどもあるので活用するのがおすすめです。
まずは計算からスタート
インチアップやインチダウンを検討する際は、まず現在のタイヤサイズを確認し、どのサイズが適合するか計算しましょう。
オフセットやリム幅の変更に自信がない場合は、無理に変更せず、標準値に合わせるのがおすすめです。
インチアップ・インチダウンは見た目の変化だけでなく、車検や安全性能に直結するポイントが多いです。計画的に行い、安心してドライブを楽しみましょう!
(ライター:自動車整備士 SkyLight)
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