みなさんは、中古車を購入するとき、どんな風にして購入先を決めましたか?
インターネットで検索した車に一目ぼれして購入に至ったケースや、知人などを介して販売店を決めたケース、さまざまあるでしょう。
しかし、中には悪質な中古車販売店もあるのです。
今回は、良い販売店・悪い販売店の見分け方を紹介いたします。
第一印象は大切!インターネットサイトをチェック
現在、スマホやパソコンで愛車探しをするユーザーさんも多いですよね。
中古車総合サイトを参考にする人も多いと思います。
この中古車総合サイトですが、中古車販売店との契約内容によってネット上に掲載できる台数が違ってきます。
やはり掲載台数の多い販売店は、在庫台数も多く、それだけ在庫に動きがあります。
在庫に動きがあるというのは、よく売れていて、新しい在庫を毎週入庫している証拠なのです。
また、このサイトの中でも確認してほしいのが「最終支払金額」が記載されているかどうかです。
例えばGoo-netの場合
Goo-netの場合は、この最終支払金額というのは【車体本体価格】+【諸費用】を合計した最低金額で「この金額以上はお金がかかりませんよ~」という販売店側の提示金額です。
この他にもオプションとしてボディコーティングを追加したプランや、希望ナンバーを追加したプランなど、販売店によってさまざまなプランが用意されています。
もっとも多いトラブルは、最終支払金額が記載されておらず、【本体価格】のみをチェックし、いざ販売店の店頭へ出向き契約してみたら予算よりも大幅に高額になってしまったケースです。
いくら安くても諸費用は十数万円かかるはずですから、知らずに店頭に出向いた購入者からすると、大きな誤算になってしまいます。
明瞭会計、これに尽きます!
保証の有無をチェック!
こちらもサイト上に記載されていることが多いのですが、新しい年式の中古車であればディーラーから【保証継承】を受けることができます。
ディーラーの保証とは、経過年数5年・10万キロまでを保証するものです。
参考写真は、平成25年式の自動車で、保証継承を行うと平成30年までディーラーでの保証が受けられます。
悪質な販売店だと、年式の新しい車であってもこの保証継承を行わず納車後にトラブルが起きても「知りません!実費で修理してください!」なんてところもあります。
もちろんこの保証もディーラーの保証基準に当てはまるものだけですから、すべての故障に適用されるわけではありませんが、安心感はありますよね。
最終的には【対人間】良心的かどうかを見極めて
どんなものを購入するにも言えることですが、最終的には【対応がいいか】あなたの目で判断することです。
担当者と話してみて、気に入れば購入、気に入らなければ他のお店へ、なんて方法もアリです。
私の知人は、購入を迷っているお客様には絶対に「押し売り」はしません。
なぜなら、購入後に後悔させてしまう可能性があるからです。
先日、こんな男性客が来店されたそうです。
60代のおじさまで、平成25年式のプリウスαに乗って来店されました。
そして知人にこう言ったそうです。
「プリウスαを見に来ました」
知人は驚いてお話を聞いてみると、この男性客は1年前に某大手中古車販売店に行ったところ、担当者に薦められて、自分が望んでいた年式・グレード・装備ではないプリウスαを契約してしまったそうです。
そう、この日お客様が乗っていらしたプリウスαです。
ですが、時間が経つにつれ不満が募っていったそう。
その後、やはり希望していたプリウスαにしたいと購入した販売店の担当者に連絡をしたところ、相談には乗ってもらえず提示された下取り金額も、かなり低かったのだとか。
でも諦めきれずに知人の勤める街の車屋さんに駆け込んできたそうです。
男性の希望は店頭にあった平成26年式、トップグレードのプリウスαでした。
知人の出した見積もりは現在乗っているプリウスαを下取った場合の差額で、どれだけ頑張っても60万円ほど追加でお金をいただかないといけないシビアなものでした。
男性は、一度考えると持ち帰り、再度来店して購入を決めたそうです。
そんな背景もあり、知人は無料で付けられるオプションはすべて付けて男性に納車しました。
大手中古車販売店は来店するお客様の数も、在庫数ももちろん個人店とは段違いです。
営業担当者は販売台数によって自分の手当てが変わりますし、売れば売っただけお給料が増えます。
ですが、その反面「売りっぱなし」になるケースが多いのです。
お客様をその気にさせて契約をいただく。
営業マンはそれが仕事ではありますが、それ以上をお返しするのがプロだと私は思っています。
自動車は100円や1000円では購入できません。
少なくとも数十万円、数百万円という大きな買い物です。
もし、大手販売店が男性客に最初から希望のプリウスαを販売していれば、男性客は不満を募らせることなく、60万円の追い金を支払うことなく今でも大切に乗っていたことでしょう。
大手だから安心、個人店だから対応が不十分というのは、イメージだけです。まずは自分で担当者様と向き合ってみることが一番ではないでしょうか。
現在、中古車業界は飽和状態
人気車種の中古車で溢れかえっているのが現実です。
そのため、薄利多売の中古車販売店もとても多いのです。
昔は自動車を1台販売すると10万円以上の利益を得ていた時代もありましたが、今は手数料が得られれば十分という傾向にあります。
それだけ「金額で決める」購入者も増えているということです。
やはり、お金の問題は大切ですが、アフターケアにも着目してほしいです。
「売ったら終わり」ではなく「売ってからがスタート」そんなユーザー目線の販売店で購入できると、その後のメンテナンスも安心して任せられるのではないでしょうか。
(ライター:中古車査定士ryo)
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