iRecoの夜間のナンバー認識精度

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こんにちは!ドライブレコーダー専門家で開発にも携わっているLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

夜間の先行車ナンバープレート撮影は、ドライブレコーダーにとって非常に難易度の高いシーンです。

特に、自車のヘッドライトが先行車のナンバーを強く照らしている状況では、条件次第で文字が判別しづらくなることがあります。

よく「反射」と一括りにされますが、実際に問題になるのは、ナンバープレートの取り付け角度などによって、ヘッドライトの光が鏡のようにカメラのレンズ方向へ跳ね返るケースです。

この状態ではナンバー部分だけが極端に明るくなり、文字情報が飛んでしまいます。

これはセンサー性能の優劣というよりも、光学的な現象です。

条件が悪ければ、肉眼でも判別は困難です。

当然ながら、物理的に読めない状況を無理に評価することはしていません。

今回の検証では、実走行において「読めるかどうかの境界線になる条件」、つまり実用上意味のある範囲でのナンバー認識精度をチェックしています。

iRecoは、

  • フロント:4K 360°/800万画素 STARVIS2「IMX678」
  • リア:フルHD/200万画素 STARVIS2「IMX662」

という構成を採用しています。

高解像度センサーと夜間性能を両立させたこの仕様が、実際の夜間走行でどこまで安定してナンバーを捉えられるのか。

今回も、例によってVANTRUE E360と比較しながら検証しました。

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フロントカメラの夜間のナンバー認識精度

まず前提として、E360は一般的なドライブレコーダーや、同社の他モデルと比較しても、夜間に自車のヘッドライトが先行車のナンバーを強く照らしている状況における認識精度は、非常に高いレベルにあります。

決して「比較対象として弱いモデル」ではなく、夜間性能においては、現行モデルの中でも上位クラスに位置する製品です。

以下は、過去にE360をレビューした際に、その根拠として実際に撮影・掲載した映像になります。

この時点でも、一般的なドラレコと比べれば、夜間のナンバー認識性能が高いことは明確でした。

そのうえで、今回あらためてiRecoと比較することで、どこまで差が出るのかを検証しています。

その結果、周囲が暗いシビアな条件下において、先行車のナンバーに対して照射角度を変えながら検証したところ、いずれの角度においても、iRecoのほうがE360より高い調整能力を発揮していることを確認できました。

【iReco】

【E360】

【iReco】

【E360】

【iReco】

【E360】

【iReco】

【E360】

【iReco】

【E360】

※注)本検証結果は、車両のヘッドライトの位置や照射角、ならびにナンバープレートの位置や取り付け角度などに大きく左右されるため、すべての車両・すべてのシチュエーションで、同じ結果が再現されるわけではありません。

あくまで、実走行環境における一例としてご理解ください。

ただし、メーカー公式サイトなどでよく見かける「※これはイメージです」とだけ記載された比較画像よりは、実測データに基づいた今回の検証のほうが、はるかに信頼性と誠意があると考えています。

少なくとも、「都合の良い条件だけを切り取った宣伝」ではなく、実際の使用環境に近い形で評価している点は、評価していただいてよい部分だと思います。

なお、iReco・E360のいずれについても、専用ビュワーでコントラスト(実際にはガンマ値)を調整することで、白飛びをさらに抑え、ナンバーの文字をより見やすくすることも可能です。

【調整前】

【調整後】

リアカメラの夜間のナンバー認識精度

リアカメラについては、走行中のナンバー認識精度を最優先する設計にはしていません。

あくまで重視しているのは、「後方の状況を広く・安定して記録すること」であり、その思想に基づき、200万画素のフルHDセンサー構成としています。

そのため、ナンバー認識性能を重視した500万画素のセンサーを採用する設計のE360と比較すると、後続車ナンバーの読み取り性能では、正直なところ及びません。

※なお、リアカメラについては、状況証拠の確保を最優先する観点から、iRecoはE360よりも録画視野角を広く設定しています。

そのため、1画面あたりに割り当てられる画素数が分散され、結果として、センサーの画素数以上に差が大きく見える場合があります。

これは画質や性能の問題ではなく、「広範囲を記録するか」「特定部分を高精細に記録するか」という設計思想の違いによるものです。

iRecoでは、ナンバー認識よりも、事故時の状況全体を確実に残すことを優先した設計を採用しています。

その上でiRecoは駐車監視時に後方から接触されるようなシーンを確実に記録することを主目的としています。

その用途においては、今回の構成で十分な実用性を備えていると判断しています。

まとめ

夜間のナンバー認識は、ドライブレコーダーにとって最も難易度の高い評価項目のひとつです。

今回の検証では、物理的に読めない条件を無理に評価するのではなく、実走行において「読めるかどうかの境界線になる状況」に絞って比較しました。

その結果、フロントカメラにおいては、暗い環境下で角度を変えながら照射した場合でも、iRecoはE360より安定して文字情報を残す傾向が確認できました。

これは単なる微差ではなく、4K解像度という物理的な優位性と、長時間かけて積み重ねてきたチューニングの完成度が生んだ、明確な差だと感じています。

特に、文字の輪郭の残り方や情報量については、2.5Kクラスとは一線を画す結果となりました。

一方で、リアカメラについては設計思想が異なります。

iRecoは、走行中の後続車ナンバーの読み取り性能を最優先にはしていません。

その代わり、録画視野角を広く取り、事故時の状況証拠を確実に残すことを重視しています。

そのため、ナンバー認識重視の設計であるE360と比べれば、後続車ナンバーの読み取り性能では及ばない場面もあります。

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