THINKWAREのドライブレコーダー 各モデルの違いとおすすめモデル

※2020年11月25日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

THINKWAREと言えば年間100万台の販売台数を誇るとも言われる、韓国の最大手のドライブレコーダーメーカーです。

韓国内での売上規模的にはTHINKWARE、FineVueの2大メーカーが突出しているそうですが、廉価ゾーンが得意なFineVueに対してTHINKWAREがハイエンドゾーンを得意としており、価格はともかく機能や画質面ではグローバルでも随一の技術を持っています。

※最近は日本法人を立ててDENSOなどとも取引しています。

2016年~2017年に掛けて同社の製品をいくつかテストしましたが、2018年以降は日本向けには日本メーカーのOEM生産品を中心に展開しており、2020年時点ではALPINEやセイワなどの製品を生産しています。

ただし、OEM生産される製品はTHINKWAREの最新モデル、または最上位モデルから一つ下のグレードのものが多く、本来おすすめしたい最上位モデルは日本に正規ルートでは入って来ません。

…ので、紹介してもあまり意味がないような気もしますが、今後増えるかも知れない日本メーカーのOEM生産品のベースになる製品も出てくる可能性がありますので、主要モデルの特徴について解説します。

おそらく世界最高スペック?4K+2.5Kの「U1000」

「U1000」はおそらく現行の2カメラドライブレコーダーとしては、世界最高スペックのフロント「3840×2160」+リア「2560×1440」の超高解像度のWiFi対応ドラレコです。

U1000OPリアカメラ
3840×1920/30fps
2560×1440/30fps
センサー
IMX334/8M/STARVIS
センサー
IMX335/5M/STARVIS
レンズ
対角150°/F??

レンズ
対角156°/F??
microSD最大128GB
GPS内蔵
駐車監視モード
動体検知+衝撃検知/自動起動
WiFi/クラウド対応
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

イメージセンサーはフロントが800万画素のSONYの夜間特化型STARVISセンサー「IMX334」、リアには500万画素STARVISの「IMX335」が採用されています。

高解像度のSTARVISセンサーは明るさ的にはスタンダードな200万画素に劣りますが、過去の同社の製品を見る限り、STARVISではないセンサーでもSTARVISに近い明るさの製品もありましたので、高解像度モデルが苦手としている広いダイナミックレンジに対応している可能性があります。

なお、この製品を初め、THINKWAREの製品にはクラウド対応のモデルが多く、周囲にモバイルルーターなどのアクセスポイントがある状態であれば、スマホアプリを使用しての遠隔でのリアルタイム監視も可能です。

ただし、WiFiやBluetoothなどの通信機能を日本で使用する為には技適認証が必要ですし、おそらくこの製品は技適認証を受けていないと思われます。

前後合わせて1200万画素で録画 超絶STARVISドラレコ THINKWARE「U1000」
...

2.5K+フルハイビジョンのハイエンド「Q800PRO」

「Q800PRO」も日本メーカーからはまだまだ発売されていないような高解像度2カメラモデルです。

フロントが500万画素のSONYの夜間特化型STARVISセンサー「IMX335」、リアには200万画素STARVISの「IMX291」が採用されています。

Q800PRO
前:2560×1440/30fps/IMX335
後:1920×1080/30fps/IMX291
レンズ
前:対角140°
後:
microSD最大128GB
GPS内蔵
駐車監視モード
動体検知+衝撃検知/自動起動
WiFi/クラウド対応
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

こちらもセンサーの特性からするとフロントの「IMX335」では200万画素のSTARVISほどの明るさを得るのは難しいのではないか?と思いますが、そこはチューニング技術が高いTHINKWAREの事ですから上手く解決しているのではないかと考えられます。

こちらも同様に日本向けの認証がなされていない筈ですので、日本での正規ルートでの販売はなさそうです。

LTE対応の通信ドラレコ「T700」

「T700」は世界的にも珍しい、4Gの通信機能を搭載したLTE対応の2カメラドラレコです。

録画解像度は前後ともフルハイビジョンですが、イメージセンサーの型番は非公開です。

こちらはモバイルルーターなどのアクセスポイントを活用したクラウドモデルではなく、ドラレコ側にネットと4G接続出来る通信機能が内蔵されているのが特徴となります。

個人的には駐車監視に理想的な機能と感じますが、こちらも同様に日本向けの認証がなされていない筈ですので、日本での正規ルートでの販売はなさそうです。

日本ではこれがハイエンド「F800PRO」

「F800PRO」は前述の「Q800PRO」の直系の下位モデルで、前後ともに200万画素のSONYの夜間特化型STARVISセンサー「IMX291」が採用されています。

F800PRO
前:1920×1080/30fps/IMX291
後:1920×1080/30fps/IMX291
レンズ
前:対角140°
後:対角140°
microSD最大128GB
GPS内蔵
駐車監視モード
動体検知+衝撃検知/自動起動
WiFi/クラウド対応
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

実はこちらの製品はセイワのOEM生産品として「PDR800FR」という型番で2018年から販売されており、2020年11月現在でも夜間の走行中、駐車監視中の撮影能力に特化した高評価のモデルとなっています。

セイワ 前後STARVIS搭載 2カメラドライブレコーダー「PDR800FR」のレビュー、評価
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ベースモデルの「F800PRO」には、同社の他の製品と同様にクラウド機能がありますが、セイワのOEMモデル「PDR800FR」はこの機能はカットされています。

アルパインのOEMベースだが、性能はスタンダード「X700」

「X700」は最近発表されているアルパインのカーナビ連動モデル「DVR-C370R」のベースモデルのように見受けられる製品です。

グレード的には800系の下になり、イメージセンサーはフロントのみがSONYの夜間特化型「IMX291」、リアについては不明となっています。

最近は前後STARVISセンサーがスタンダードになっていますので、やや物足りない部分があります。

なお、この製品の液晶なしのWiFiモデルと見られる「F770」については、過去にLaBoon!!でもテストを行っています。

前後2カメラ SUPER NIGHT VISION対応 THINKWARE「F770」のレビュー、評価
...

アルパインのOEMベースだが、性能はエントリー「F200」

「F200」はTHINKWAREのエントリーグレードの2カメラドラレコです。

こちらも同様にアルパインへのOEMモデル「DVR-C310R」のベースになっていると見受けられます。

「DVR-C310R」はアルパインのカーナビ連動型ではなく、スタンドアローンタイプですがスペック的にはエントリーな割に価格が高いのでおすすめしません。

まとめ

以上、韓国最大手のドラレコメーカーTHINKWAREの主要な製品についてご紹介しました。

ハイエンドクラスではバランスの良い高性能製品が多いのですが、最近はOEM商品しか日本に入ってこないのが残念なところです。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

コメント

  1. ヽ(´ー`)ノ より:

    何かクラファンやってますね…
    STARVIS2, 2カメラだそうで
    https://www.makuake.com/project/u3000/

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 より:

      コムテックのZDR036と似た仕様ですね。

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