拡大・縮小が出来るスマートミラーのまとめ

※2024年4月11日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

2020年には純正ミラー交換式の「MDR-A001」「MR-A001」しか存在しなかった、拡大縮小機能をサポートしたスマートミラーですが、2023~2024年の各社の最新モデルではほとんどの製品がこの機能をサポートするようになりました。

そこでこの記事では2024年2月時点で発売・発売予定となっている拡大・縮小が可能なスマートミラーについてご紹介します。

NEOTOKYO「ミラーカム3」

NEOTOKYOミラーカム3は、同社としては第三世代のスマートミラーですが、純正ミラーに被せるタイプのスマートミラーとしては、2024年1月時点での最高画質の製品となります。

この製品の最大の特徴は、従来から問題視されて来た車内の映り込み対策として、液晶ディスプレイの輝度とカメラの露出を画像のバランスを乱さない限界値まで上げている点です。

カメラの出力画質はスマートミラー業界全体として頭打ちになりつつある中で、ディスプレイの輝度に手を付けた、現時点では希少な製品と言えます。

実機レビュー ミラーカム3「MRC-2024」の評価 モニター輝度を上げて映り込みに強くなった、貼り付け型スマートミラーNEOTOKYO
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NEOTOKYO「ミラーカムPro2」

NEOTOKYOの「ミラーカムPro2」は、前後カメラと合わせてインナーカメラを搭載した3カメラドラレコ機能が付帯したスマートミラーです。

同社のスマートミラーは、画質的にはイマイチな期間が長かったのですが、「ミラーカムPro2」ではこれが大幅に改善され、非常に高画質なスマートミラーのひとつとなっています。

他社製品と比較してのセールスポイントは、3カメラ録画に対応している点、5fpsのタイムラプスによる駐車監視に対応している点などが挙げられます。

実機レビュー ミラーカムPro2「MRC-3023」駐車監視特化の3カメラスマートミラー
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「MDR-A001」拡縮元祖だが超高画質

「MDR-A001」は「MDR-A002」の前進である、2020年モデルの拡縮元祖モデルです。

この製品が拡縮に対応するに至った背景として、LaBoon!!からMAXWINへのユーザー要望を反映しての提案があり、LaBoon!!としても思い入れは深いものがあります。

実機レビュー「MDR-A001A」「MDR-A001B」の評価
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最新の「MDR-A002」と比べても全ての面で劣っている訳ではなく、60fpsによる滑らかさ以外の面では「MDR-A001」が優れている部分も多くなっています。(GPS非対応なのですが…)

「MDR-A002」ぶっちぎりの高画質、60fps対応モデル

「MDR-A002」は、2022年8月にMAXWINから発売された、60fpsの滑らかな映像出力に対応した高画質モデルです。

「MDR-A002」熟成された最高のスマートミラーの実機レビューと評価
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本製品の最大のセールスポイントは、全てのスマートミラーが問題として抱えている撮影コマ数の少なさから来る、映像のカクツキを60fpsの高いフレームレートで克服した点にあります。

一般的なスマートミラーの撮影コマ数は、1秒間に25~30コマとなっていますが、テレビや一般的なモニター類のコマ数が60コマとなっている事からも分かるように、これよりも極端に少ないコマ数の映像は人間の目にはカクついて見えます。

実は一般的なスマートミラーの撮影コマ数は60fpsなのですが、後続車のヘッドライトの防眩対策としてHDR補正が採用されています。

HDR補正とは、露出を変えて連続して撮影した2枚の画像を合成して、全体を見易くする技術ですが、ポイントは

・連続して撮影した2枚の画像を合成する

と言うところです。

 

つまり、30fpsのHDR映像は、60fpsで撮影された2枚の映像を合成して出力しています。

従って60fpsのHDR映像は、120fpsで撮影された2枚の映像を合成する必要があり、高速このフレームレートでの撮影が非常に厄介で、一般的なドラレコ用のセンサーでは不可となっています。

そこで「MDR-A002」では、おそらく他のドラレコでの採用実績がないであろう、SONYの上位STARVISセンサーである、「IMX462」を採用しているとの事です。

「MDR-A002」熟成された最高のスマートミラーの実機レビューと評価
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この120fps撮影に対応したセンサーを使わないと、HDR補正が入れられませんので、昼夜に白飛びが出易かったり、夜間にやたらと暗くなるなど、スマートミラーとしては見るに堪えない映像になります。

「MDR-A002」では、他社の30fpsクラスのスマートミラーの画質を凌駕した上で、60fpsの高フレームレートによる滑らかさを実現した製品で、おそらくこのようなチャレンジをするようなメーカーは、今後も簡単には現れないでしょう。

そもそも、ケンウッドやアルパイン、NEOTOKYOであっても、彼らの製品は既存の工場の企画を流用しただけの物であって、オリジナリティは極めて薄いものです。

MAXWINの様にリスクを負って新しいセンサーを使って仕掛ける、と言うようなことはやれない事情があると思います。(ケンウッドやアルパインは、こなれた旧センサーを使っても不具合をバシバシ出してました)

「MDR-A002」熟成された最高のスマートミラーの実機レビューと評価
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コムテック「ZDR048」

コムテックはドラレコ国内シェアNo.1の人気メーカーですが、韓国メーカーの「EMT OMEGA」によるOEM品を中心に展開しており、2024年3月現在で販売されているミラー貼り付けタイプの前後セパレートカメラスマートミラーである「ZDR048」もおそらくこのメーカーのOEM品の様に見受けられます。(韓国製)

コムテックのドライブレコーダーの中でも、この「EMT OMEGA」によるOEM品と見られる製品群は強いHDR補正による逆光補正に優れた製品が多く、「ZDR048」も同様の特性となっている上、3年保証となっている事から、大手日本メーカーのケンウッド・セルスターと合わせた3社の中では最もおすすめし易い製品となっています。

実機レビュー「ZDR048」の評価 コムテックから第二世代のスマートミラー
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ケンウッド「DRV-EM4800」

ケンウッドは言わずと知れたカーエレクトロニクスの大手メーカーですが、2023年8月時点では第一世代の「DRV-EM3700」「DRV-EM4700」の2機種のミラー貼り付けタイプのスマートミラーが販売されていましたが、9月以降は第二世代の「DRV-EM4800」に切り替わっています。

LaBoon!!では、第一世代の「DRV-EM3700」「DRV-EM4700」、第二世代の「DRV-EM4800」までレビューを実施済みです。

第一世代の「DRV-EM4700」は最低評価の駄作でしたが、後継の「DRV-EM4800」ではほぼ全ての問題が解決されています。

・ディスプレイが明るく反射に強い
・ヘッドライドの防眩能力が高い
・夜間の明るさも高い
・ぼんやり滲んた感じの映像

NEOTOKYOのミラーカムなどと比べても、ディスプレイの明るさや夜間の明るさなどの面で勝っていると言う印象ですので、先代の「DRV-EM4700」から大幅に画質が改善され、貼付型のスマートミラーとしては、ほぼ最高画質と言えるでしょう。

実機レビュー「DRV-EM4800」の評価 ケンウッドの2023年モデルスマートミラー
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まとめ

以上、拡大・縮小が可能なスマートミラーについて、いくつかご紹介しました。

このカテゴリーは今後も増える可能性が高いので要注目ですね。

コメント

  1. ND より:

    いつも参考になる情報をありがとうございます。
    質問なのですが、ドライブレコーダーの機能無しで、貼り付け型の単純なスマートミラーでおすすめの機種などありますでしょうか?

    現在N4(前後逆付)+スマートミラーでの運用を考えております。

  2. ミッキー より:

    大変参考にさせていただいております。
    マックスウィンのゴムバンド取り付け型の「MDR-C010(AorB)5」とミラー交換型の「MDR-002A」は性能がかなり変わりますか?002の方がいいのですか?

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣 より:

      ミッキー様
      C010は手元にないので比較は出来ませんが、MAXWINの一般的なスマートミラー「MDR-G007」との比較結果はこのような形となっています。
      「MDR-002A」はハードウェアが特殊なので、他機種では再現不可の見え方です。
      https://car-accessory-news.com/mdr-g007/

      • ミッキー より:

        ご返答ありがとうございました。
        ゴムバンド取り付け型を検討していたので、002がオススメとのことでしたので、性能が一緒ならと思いましたが、メーカーのホームページ見ても、どれが最新で、いまいち商品の違いが分かりずらかったので。

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