VIOFO「A139」の駐車監視の使い方とおすすめ設定について解説

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

VIOFO「A139」はWiFi対応の2.5K 3CH対応モデルですが、駐車監視の使い勝手も良い事から、この製品での駐車監視を検討している方も多いと思います。

そこでこの記事では「A139」で駐車監視をされる方向けに、「A139」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。

「A139」の駐車監視モードの仕組み

一般的なドライブレコーダーの駐車監視モードは、コムテックの「ZDR035」のようにエンジンのON/OFFを電流の流れによって検知して、駐車監視モードへの出入りを行いますが、「A139」も専用の駐車監視用3芯ケーブルを使用する事で同様の動作を行います。

・アクセサリー信号がOFFになると、予め設定しておいた駐車監視モードに入る
・アクセサリー信号がONになると、常時録画モードに戻る

「A139」の駐車監視モードの録画方式は、次のエンジンのON/OFFに連動する自動切り替えの4つのモードからの選択式となります。

・動体検知+衝撃検知
・タイムラプス(1/3/5/10fps)+衝撃検知
・低ビットレートの常時録画+衝撃検知

なお、低ビットレートモードでは録画画質が落ちてしまいますのでおすすめしません。

また、動体検知については周囲の明るさなどの条件による不確実性が残ります。

従って駐車監視を行う際には原則として次のタイムラプスでの運用をおすすめします。

「A139」の駐車監視行う為に必要な手順

「A139」で駐車監視を行う場合には、こちらのOPのの駐車監視用3芯ケーブルが必要です。

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このケーブルの

・赤線を車の常時電源ヒューズ
・黄線をACCヒューズ
・黒線をボディアース

に接続する事で、「A139」に常時電力が供給され、駐車監視モードの設定で「オフ」以外のメニューを選択しておくと、エンジンOFFに連動して選択したモードに切り替わります。

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駐車監視用3芯ケーブルの取り付け方法

このケーブルはの3色のケーブルに分岐していますが、

これをこちらのようなヒューズ電源取り出しケーブルなどを使ってヒューズボックス内のヒューズに接続します。

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・赤:BATT、常時電源系統のヒューズ
・黄色:ACC(アクセサリー)系統のヒューズ
・黒:GND、ボディアース(車体の金属剥きだし部分に固定されているボルト)

※一般的なドラレコの駐車監視用ケーブルとは、赤と黄色の役割が逆です。

※ヒューズから電源を取る場合には、車によって異なるヒューズ電源ケーブルが必要になりますが、詳細に関しては以下記事にて解説しています。

ドライブレコーダーの駐車監視の配線方法について解説
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このケーブルを使った上で駐車監視の設定をONにしておくと、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視に入り、常時録画モードに戻ります。

駐車監視の設定項目

「A139」の駐車監視には、録画モードの選択以外にも、いくつかの設定項目があります。

・衝撃検知の感度(3段階)
・動体検知の感度(3段階)
・駐車監視のタイマー(0.5/1/2/3/4/6/8/12/24/48時間/常時)
・降車キャンセルタイマー(90秒/OFF)
・カットオフ電圧(ケーブルのスイッチで設定、11.8/12.0/12.2/12.4V)
・衝撃検知の感度(3段階)

駐車監視中の衝撃感度を最高に設定した状態では、ドアの開閉で衝撃を検知したりしなかったり、という結果でしたが、初めは最高感度に設定し、検知し過ぎるようであれば徐々に感度を落としましょう。

・動体検知の感度(3段階)

動体検知の感度も最高が推奨ですが、検知し過ぎるようであれば徐々に感度を落としましょう。

・駐車監視のタイマー(0.5/1/2/3/4/6/8/12/24/48時間/常時)

こちらは駐車監視のタイマー設定です。必要な場所では常時ONが理想ですが、ドラレコの駐車監視は確実にバッテリーを傷めますので、バッテリー保護を優先する場合にはタイマー設定を活用して下さい。

・降車キャンセルタイマー(90秒)

降車の際のドアの開閉を検知させないようにするタイマーです。

好みでアクティブにして下さい。

・カットオフ電圧(11.8/12.0/12.2/12.4V)

車のバッテリーの充電量が減った事で電圧が下がった時に、バッテリー保護の為に強制的に電源をOFFにする機能です。

こちらはケーブルのディップスイッチからで設定します。

通常の場合には11.6V設定でもそうそうバッテリーが上がる事はないですが、車種や環境次第では11.6Vのカットオフ電圧でバッテリーが上がったとの報告もぼちぼちあります。

バッテリーの寿命が気になる方は、12.4Vに設定した方が良いでしょう。

高い電圧でカットオフすると駐車監視時間が短くなるというデメリットもありますので、バッテリーを傷めずに長時間の駐車監視をしたい方は、ドラレコ駐車監視専用の外部バッテリーを検討すると良いでしょう。

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タイムラプスモードによる駐車監視の運用手順

タイムラプスモードによる駐車監視を行う場合には、駐車監視の設定からタイムラプス、1fps/5fps/10fpsのフレームレートを選択します。(タイムラプス中にも衝撃検知録画を行います)

※おすすめは5fpsになります。

タイムラプスモードで録画を行う場合には、1fpsは1秒に1コマ撮影、5fpsは5コマ撮影したものを、1秒30コマの30fpsの動画として保存します。

従って動画再生時には1fpsは30倍速、5fpsは6倍速の映像として再生されます。

駐車監視をせず、ドラレコを強制シャットダウンさせる場合の操作

駐車監視の設定をONにしてある場合には、外出先などでエンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードに入りますので便利ですが、自宅駐車場で駐車監視をしない場合にはエンジンをOFFにする前後に電源ボタンを長押しする事で、駐車監視をキャンセルしてドラレコをシャットダウンする事が出来ます。

このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。

その都度電源ボタンでの操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。

「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、「A139」の駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。

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各モードでのmicroSDカードへの保存データサイズ

microSDカードは最大で256GBまでがサポートされていますが、手持ちのこちらの512GBカードでは1時間以上の録画と再生に異常は見られませんでした。

※データサイズが4K相当なので4K対応のU3規格でないとエラーが出る可能性があります

※おすすめは5fps、録画データサイズは6分当たり180MB、1時間当たり1.8GB程度となります。

駐車監視の消費電力

「A139」のタイムラプスモードの消費電力の計測結果はこちらの通りでした。(3CH録画時)

・5fpsタイムラプス(3CH録画時):9.15W

外部電源を使用した駐車監視

上述の消費電力から、ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となります。(タイムラプスモードの9.15Wでシミュレーション)

iCELLB6AB12AB40A
容量76Wh153Wh422Wh
駆動時間8.3時間16.6時間41.5時間
満充電50分100分150分

ikeep「iCELL B6A/B12A」

ikeep「iCELL B40A」

iCELLと「A139」との取り付け方法は本来はこちらの3芯ケーブルパターンが該当します。

 

※駐車監視用のケーブルは一般的なものと赤・黄の配列が逆ですので注意して下さい。

・赤:BATT、常時電源
・黄色:ACC(アクセサリー)
・黒:GND、ボディアース

iZONEとの接続方法

「iZONE」との接続の際には以下のように指定の駐車監視用ケーブルを使用します。(外部電源なしの場合)

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「iCELL」、「iZONE」との組合せ

「iCELL」、「iZONE」との組み合わせの場合には、こちらの図の通りとなります。

まとめ

以上、「A139」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。

「A139」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。

実機レビュー「A139 3CH」 VIOFO3カメラドラレコの評価
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