こんにちは!ドライブレコーダー専門家で開発にも携わっているLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
iRecoの開発・サポートで多忙であったため、記事作成が遅くなりましたが、改めて2026年初頭に発売されたiKeepのドラレコ用補助バッテリーiCELL2について解説します。
iCELL2の特徴と製品仕様
iCELL2はiKeepとしては、2019年に発売されたMIGHTYCELLから数えると5世代目のドラレコ用バッテリーです。
従来モデルから充電速度を若干落とした上でBMSによる制御方法を改善し、製品寿命を延ばす方向に変更されています。
そして電池セルの形状を変更することで若干薄型化され、その分奥行きは伸びています。
また、OPのシガーケーブルを使用することで、シガーソケットからの充電も可能となります。
以下、B6AP/B12APからの変更点一覧です。
- 保証期間を2年から3年に変更(M12Aのみ)
- 容量を6000mAh→8000mAにアップ(M8Aのみ)
- 3mm程度高さを抑え、奥行きが2cm程度伸びた
- OPのシガーケーブルでのシガーソケット充電に対応(最大3.5A入力)
- 出入力コネクタの配線の配列の変更
- 最大充電力を8A→7Aに変更
- ディスプレイとムードランプ点灯設定を固定化、キースイッチON時には常時点灯、キースイッチOFFでは10秒後に消灯
- 駐車監視中にバッテリーの残量が残っている場合には、ブルーインジケーターが点灯、バッテリーを使い切ると消灯
※iCELL2についても、私が主にソフトウェアとデバッグの面で開発段階から関わっています。
主な仕様は以下の通りです。
iCELL2のデザインとセット内容
今回は容量大き目のM12Aでの解説になりますが、カラーが従来のゴールドメタリックからブルーメタリックに変更。
iCELLシリーズのM12Aクラスは、B12A→B12APと容量は変わりませんが、内部セルのサイズが微妙に異なるため、本体外寸は以下のように変化しています。
| iCELLシリーズ外寸 | 幅 | 奥行き | 高さ |
|---|---|---|---|
| M12A | 157mm | 258mm | 37mm |
| B12AP | 155mm | 240mm | 40mm |
| B12A | 155mm | 240mm | 43mm |
M8Aクラスは、従来のB6A系統の後継機だが容量アップに伴い、以下のように本体外寸が変化しました。
| iCELLシリーズ外寸 | 幅 | 奥行き | 高さ |
|---|---|---|---|
| M12A | 157mm | 258mm | 37mm |
| B12AP | 155mm | 240mm | 40mm |
| B12A | 155mm | 240mm | 43mm |
iCELL2のセット内容
iCELL2のセット内容はこちらの通りです。
・iCELL2本体
・出力、入力ケーブル
※先代のB12APとコネクタ形状は同じだが、配列が異なるため、B6AP/B12APからの機種変更の際には、別途OPの変換ケーブルが必要。
なお、入力側のB+とGNDはギボシ端子が付いているが、ACCは切りっ放し、また出力側は3芯とも切りっ放しのため、取り付けの際にはギボシ処理が必要。
・低背・ミニ平型・micro2・平型の4つのヒューズケーブル
こちらは車両のヒューズボックスから、入力側のB+線に電源を供給するためのケーブル。車両のヒューズボックスのヒューズ形状に合わせて、使用するタイプを選ぶ。
・マジックテープ
・取扱説明書
iCELL2の取り付け方法
次にiCELL2の取り付け方法について、取扱説明書に基いて解説します。
出力側の配線
スタンダードな三芯の駐車監視監視ケーブルを使用する場合
出力側はiCELL2の出力ケーブルと、ドラレコメーカーが指定する駐車監視用3芯ケーブルを1対1で接続します。
ドラレコメーカーが指定する駐車監視用ケーブルが、スタンダードな赤・黄・黒の3芯ではなく、+-の2芯ケーブルの場合には以下の接続とします。
+-の2芯ケーブルを使用する場合
ドラレコ付属のシガーケーブルと市販のシガーソケットを使用する場合
このケースはドラレコ側で振動の有無を検知して駐車監視モードの出入りを制御するモデルに適用されます。
入力側配線
iCELL2の1台の取り付けの場合には、以下の取り付けパターンになります。
入力側の黄色のB+ケーブル
まずは入力側の黄色のB+ケーブルですが、こちらは付属のヒューズケーブルを使用の上で15A以上の常時電源ヒューズから電源を取るのが基本です。
よくあるトラブルとしては、オプションカプラーやナビ裏など、回路容量が不明なところに割り込ませることなどで、回路抵抗が上がり、充電速度が極端に下がったり充電されないことが挙げられます。
必ず付属のヒューズケーブルを使用してヒューズスロット、またはOPのバッテリー直用のヒューズケーブルを使用して、バッテリー直で電源を取る必要があります。
ヒューズケーブルのスロットへの挿し込みの際には、IN/OUTの向きがあり、これを誤るとヒューズが切れ易くなるため、こちらも注意が必要です。
入力側の赤ACCケーブル
iCELL2は、入力側の赤ケーブルの電圧を検知して、充電モードとバックアップモードを切り替えますが、入力側の赤ACCケーブルは微電流しか流れないため、それほど気を遣う必要はありません。(接触不良には注意)
また、電源を取り出すヒューズケーブルは付属しないため、ヒューズボックスのヒューズタイプに合わせて、市販のエーモンなどのヒューズ電源ケーブルやエレタップなどを使用します。(OPカプラーやナビ裏への割り込みも可)
入力側の黒GNDケーブル
入力側の黒GNDケーブルの取り付けは、最もトラブルが発生し易いポイントです。
必ず防錆塗装のされていいない車体の金属部分、またはバッテリーのマイナス端子に落とします。
※錆塗装が地味に抵抗アップにつながることがありますので、場合によっては耐水ペーパーなどで設置面の防錆塗装を剥がす必要があります。(純正アースポイントでも防錆塗装が入っている車両もあり)
拡張パックとして1台追加するパターンの入力側配線
iCELL2は従来のiCELLシリーズと同様に、2台までの連結使用が可能となっています。
連結の際は、M8A/M12A/B6A/B12A/B6AP/B12AP/B12A-EP間で互換性があります。
その際に2台目のiCELLを拡張電池パックとしてのみ使用するのであれば、2台目のiCELLの入力・出力側の配線は使いません。
上図のように1代目のメイン機と連結する、OPの連結ケーブルのみで接続します。
なお、この連結ケーブルは以下の2種類がありますので、設置位置に合わせて選択してください。
この接続方法では、メイン側の最大入力電流が7Aであるため、2台とも空の状態から充電を始めると、メイン1台のみの時と比較して2倍の充電時間が必要です。
2台とも充電させるパターンの入力側配線
2台連結の運用で、充電時間を通常の1台と同等の時間にするためには、サブ機側も入力ケーブルと接続し、車両から電源を取る必要があります。
この場合には、メイン・サブともにB+とGNDはバッテリーのターミナルに直接接続します。
理論上はいずれもヒューズボックスと車体アースへの接続による運用が可能ですが、不具合が発生した際にアースポイントの抵抗不良やヒューズスロットの接触不良、その他指定外の電源の取り方による抵抗不良などの原因の切り分けを困難にしないため、メーカーではバッテリー直での接続を指定しています。
※推奨ではなく指定のため、不具合が発生した際には指定のバッテリー直での接続で動作確認する必要があります。
バッテリー直での接続に必要なヒューズケーブルは、こちらの連結ケーブルにセットとして含まれています。(連結ケーブルはB6A/B12A/B6AP/B12AP/B12A-EP/M8A/M12A共用です)
iCELL2からバッテリーまでの距離が付属の入力ケーブル2m以内に収まらない場合には、以下の5mケーブルが必要になります。
※こちらにもバッテリー直での接続に必要なヒューズケーブルが含まれます。
iZONEとの接続方法
iZONEを使用する場合には、以下の通りです。
なお、iZONE付属ケーブルとiCELL2付属ケーブルはコネクタ形状が同一ですが、ケーブルの配列と太さが異なるため、挿し違えると最悪の場合には機器が故障します。
・iZONEケーブル
※iZONEのケーブルには黒い保護被膜があります。
・iCELL2ケーブル
ドラレコへの電圧降下幅
iCELL2とiZONEを組み合わせた場合、iCELL2からドラレコのケーブルの先端までのケーブル長が8m程度になります。
そのため、ドラレコの消費電力により0.4V~0.6V程度の電圧の降下が発生します。
そこでiCELL2の出力ケーブル、iZONEの入力ケーブル、iZONEの出力ケーブルについては、必要最小限の長さに切断調整すると、この電圧の降下を最小限に抑えることができます。
iCELL2のOP品のラインナップと使用方法
iCELL2には以下のOP品が用意されています。
- iCELL B6A/B12Aとの変換ケーブル(7月末に発売予定)
- iCELL B6AP/B12APとの変換ケーブル
- シガーソケット用の充電ケーブル
- シガー出力ケーブル(発売日未定)
- AC充電器
変換ケーブル類
他のiCELLシリーズとの変換ケーブルは、現在のところiCELL B6AP/B12AP→M8A/M12Aのみが発売されています。(B6A/B12A→M8A/M12Aは7月末の発売予定)
■変換ケーブル iCELL B6AP/B12AP→M8A/M12A
IN側/OUT側にタグが付いていますので、IN/OUTを間違えないように注意してiCELL2のコネクタに挿し込み、反対側をB6AP/B12APの入力・出力ケーブルと接続します。
※iCELL B6A/B12Aとの変換ケーブルについては、6月末に発売予定
シガーソケット用の充電ケーブル
こちらはiCELL2を車両のシガーソケットから充電するケーブルです。
付属のヒューズケーブルを使用した場合の最大充電流は7Aですが、このケーブルを使用する場合にはスイッチをLowに設定して3.5Aで充電しますので充電時間は2倍になります。
※シガーソケットからの恒常的な7Aでの充電は、車両のシガーソケットの回路に悪影響を及ぼす可能性があるため、3.5AのLow設定が指定されています。
※一部輸入車など、シガーソケットの通電が常時電源系になる車種の場合には、駐車中も充電されますので、使用する車両のシガーソケットの通電状況をよく確認しましょう。
AC充電器
AC充電器では約4Aでの充電を行います。対応機種と充電時間の目安は以下の通りです。
- M12A/B12AP/B12A/B12A-EP:約3.5時間
- M8A:2.5時間
- B6AP/B6A:1.8時間























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