こんにちは。元エンジン要素研究員上がりの自称モータージャーナリストの大林寿行です。
2023年にMAXWIN MDR-C003が登場して以来、約2年を経てバージョンアップモデルのMDR-C003Xが登場となりました。
私が知る限りですと、MDR-C003は純正交換タイプの長寿モデルで、5年前に登場したC003A1Xという本体にフロントカメラが搭載されているモデルがありましたが、そのハードを受け継いだデジタルミラーとなっており、分離式カメラとしては2回目のバージョンアップを果たしたモデルが、今回のC003Xとなります。

今回、先代のMDR-C003A2/B2をベースにバージョンアップされた大きな点は、ディスプレイの輝度値が従来の500〜600カンデラから1200カンデラと約2倍の明るさになりました。
また、フロントカメラのイメージセンサーがSTARVIS IMX307 200万画素センサーから、最新のイメージセンサーSTAVIS 2 IMX675 500万画素線センサーが採用され、解像度のアップ、ダイナミックレンジの向上、暗所性能が期待されます。
更にリヤカメラのイメージセンサーは、STARVIS IMX307センサーからIMX462 210万画素センサーが採用され、フレームレートが従来比2倍程度の60FPSとなった事で映像が滑らかに見えるため、より解像感の高い動的な映像が映し出されるようになりました。
そこで今回は、最新の純正交換タイプのデジタルインナーミラーの購入を検討されている方向けに、バージョンアップされたMAXWIN MDR-C003X、明るさに有利な車外リヤカメラタイプのC003XAの実力について、皆様に実機レビューしたいと思います。
詳細は、YouTube動画でもレビューしていますので、興味がありましたら併せてご覧下さい。
スペックは以下の通りです。
| 品名 | MDR-C003XA |
|---|---|
| ディスプレイサイズ | 9.88インチ (1600×400pixel) |
| ディスプレイ輝度 | 最大1200カンデラ |
| 輝度調整 | オート/マニュアル |
| カメラの視野角 | フロント水平102°/リヤ水平111° |
| カメラの解像度 | フロント1440P/リヤ1080P |
| イメージセンサー | フロントSTAVIS2 IMX675 27.5FPS/リヤSTARVIS IMX462 60FPS |
| ズーム/アングル調整 | 無段階/上下調整 |
| 時刻/時計の表示 | 表示/非表示 |
| バック連動の有無 | 有 |
| カメラの防水規格 | IP67 |
| 中継ケーブルの長さ | 約8m |
| LED信号対応の有無 | 有 |
| microSD | 64GB付属/128GBまで |
| GPS | 内蔵式 |
| 駐車監視 | 衝撃/タイムラプス |
セット内容とデザイン
今回は、MAXWINさんよりご提供頂いたサンプルで実機テストを行いました。

MDR-C003XAのセット内容は以下の通りです。


- デジタルミラー本体
- フロントカメラ
- リヤカメラ
- ミラー用アームブラケット
- 駐車監視ケーブル
- フロントカメラ用配線カバー
- リヤカメラ車内/車外用ブラケット
- リヤカメラ中継ケーブル
- 取り扱い説明書
- 64GB micro SDカード
デジタルミラー本体
新品の状態から開封すると、ミラー本体とアームブラケットが別々となっており、組み付けして使用するタイプとなっています。

凹の正方形部分にアームブラケットを差し込み、2本の配線を通した後、4本のネジで固定します。2つのカバーを嵌め込めば完了です。

本体は、逆台形形状の純正交換タイプ9.88インチデジタルインナーミラードラレコとなります。

ミラー表面には、自動防眩機能用のセンサーが搭載されており、右側の白い正方形が感光センサーとなります。

付属のブラケットは、#8ブラケットになります。ほとんどの車は、このブラケットで取り付けが可能です。

本体中央上のメクラ栓を開くとmicro SDカードスロットが搭載されています。MAXWINの64GB micro SDカードが付属しています。

これまでのMAXWIN純正のmicroSDと外観デザインが変わっている物がインストールされていました。

フロントカメラ
フロントカメラの外観は、先代モデルのC003と外観は異なる形状で、MDR-A003と同じ形状で、フロントガラスに設置する車内カメラタイプとなります。

従来品と同様で、カメラの上下アングルを調整する事が可能です。

リヤカメラ
リヤカメラは先代モデルと外観は同じ形状で、車内及び車外兼用のIP67防水防塵規格対応となります。

ブラケットが2タイプ付属しており、C003XAリヤ車外設置カメラでも、左のブラケットを装着する事で、車内リヤガラスにも装着する事が可能です。

駐車監視ケーブル
本製品の駐車監視ケーブル(電源ケーブル)は、シガーソケット対応ではなく、車両のヒューズボックス等に取り付けられる3芯ケーブルとなっています。ヒューズケーブルが付いていないので、ヒューズボックスから電源を取る場合には、別途購入が必要です。

常時及びACCケーブルには、3Aのヒューズが付いています。

中継ケーブル
リヤカメラ用の中継ケーブルは、バック連動線付きで、長さは約8m程度ありました。

取扱説明書
完全日本語版の取説が付属しています。補償ははっきりと明記されていませんが、通常の1年保証だと思います。

配線カバー
フロントカメラをセンターに付けた場合に配線が隠せる、配線カバーが付属しています。

取り付け例
本体
次に取り付け例です。ホンダフィット GK3型に装着しました。付属の#8アダプターで取り付けが可能でした。

このフィットは、単眼カメラが搭載される前の車両で、最近の車のようにミラー周りに単眼カメラのカバーは一切なく、一部配線が見えてしまいますが、それでも比較的スマートに取り付けが出来ました。

本体の幅は約275mmで、バイザーの干渉はありませんでした。

フロントカメラ
フロントカメラは、デジタルインナーミラー左側のフロントガラスに設置しました。カメラ自体の上下アングルは調整式となっています。

リヤカメラ
リヤカメラは、ナンバープレート右上のガーニッシュに設置しました。フロントカメラと同様、カメラ自体の上下アングルは調整式です。

配線及びコネクターの位置
ミラーから出ている2本の配線コネクター、駐車監視ケーブルに繋がるコネクターとフロントカメラに繋がるコネクターは、左バイザー前方付近のルーフライニング裏に隠せるようになっています。

また、リヤカメラの中継ケーブルと駐車監視ケーブルが繋がるリヤカメラのコネクターも、左バイザー前方付近のルーフライニング裏に隠せるようになっています。

駐車監視ケーブルは十分な寸法があり、助手席側フロア足元に降ろす事が可能です。運転席側にヒューズボックスがある場合は、運転席側に降ろしますが、私はドラレコ専用サブバッテリーiCELL2を助手席側に設置しており、そこから給電する為、助手席側に降ろしています。

インターフェイス
無段階ズーム機能
日付及び時計表示付近を上下フリックすると、無段階ズームが可能です。
【標準画面】

【最大ズーム画面】

時計日付表示/非表示機能
時刻を長押しすると、時刻・日付・ブランドロゴを非表示にする事が出来ます。

【非表示の状態】

オート/マニュアル輝度調整機能
ディスプレイ中央上部をタップすると、輝度調整画面が表示されます。

太陽マークをタップすると、マニュアルからオート輝度に切替する事が可能です。

【輝度レベルが最も低い時の明るさ】

【輝度レベルが最も高い時の明るさ】

画面切替機能
ディスプレイを左右にフリックすると画面の切替が可能です。
【前後2分割画面】

【前方画面】

前方画面は無段階ズーム出来ませんが、上下アングルの調整は可能です。

ミラー機能
一番左側の電源マークをタップすると、カメラの映像が消せます。

通常のルームミラーとして使用する事も出来ます。

再生画面表示機能
ドラレコの録画機能も持っており、収録動画をミラーで再生する事も可能です。
【フロントカメラの収録動画の再生画面】

【リヤカメラの収録動画の再生画面】

バック連動機能
中継ケーブルの赤いバック連動線をバックランプの+極に繋ぐ事で、シフトレバーをリバースに入れると後方視界が映ります。

バックガイドライン付近を左右にフリックすると、ガイドラインの上下方向の位置調整が可能です。


また、バック時もアングル調整が出来るので、予め好みのアングルに調整しておけば、自分が確認したい位置にホールドする事が可能です。

設定項目
設定項目は、従来のMDR-C003A2/B2と変更は無いと思います。SDカード容量は117GBとなっていますが、付属のmicroSDカードは64GBです。また、microSDカードは、Class10以上(FAT32フォーマット)128GBまでとなっています。


設定項目でも4パターンのディスプレイの明るさレベルの調整が可能です。

バックガイドラインの表示/非表示設定が可能です。



C003は従来から搭載されていますが、デジタルインナーミラーとしては珍しい機能であるタイムラプスによる駐車監視が使用可能なモデルとなっています。その中でも常時でタイマー設定が使えるモデルは非常に少ないと思います。

車載バッテリーを前提とした駐車監視となっているので、バッテリー上がりを抑えるため、電圧カットオフ機能が付いています。

駐車監視録画時間は常時設定が可能なので、iCELL2を使用すればバッテリー上がりの心配をする事なく、iCELL2のバッテリー容量ギリギリまで駐車監視が出来るので、デジタルインナーミラードラレコで長時間の駐車監視を運用したい方はおすすめです。

タイムラプスによる駐車監視中の消費電力は5.2W程度なので、iCELL2 M12A(バッテリー容量153.4Wh)を使した場合、バッテリー保護領域が10%あるため、正味使える容量は138Whとなりますが、約27時間程度の駐車監視が可能となります。

詳細は、動画でも紹介していますので、ご覧になってみてください。
デジタルミラーの画質
視野角と後続車両の距離感
後方カメラの視野角は、水平111°となっていますが、デジタルミラーにおける左右側方の視認性は、歩道及び対向車線まで映せているので、鏡のミラーとは桁違いの視野角を誇ります。

以下は、信号で止まっている時の後方の状況ですが、無段階のデジタルズームが搭載されているので、後方の距離感を好みに合わせて調整する事が出来ます。視野角は狭まりますが、鏡のミラーと後方の車間距離に違和感がない見え方に調整したい方には必須機能です。

画面の明るさと反射のしにくさ
写真は、最大輝度時(1200カンデラ)の状態ですが、ミラーの反射は全く気にならず、後方の視界がくっきりと映し出されています。もはや、モニターの輝度不足は、感じる事が無いと思います。
【輝度レベルが最も高い時の明るさ】

【輝度レベルが最も低い時の明るさ】

昼間の逆光補正
光が差し込む駐車場の出入口の白飛びは抑えられており、外との境目もはっきりと映っていました。スマホで撮ると、モニター輝度が高くなっているため、若干白飛び気味に映りますが、しっかりと外の様子を映し出す事が可能です。

昼間のナンバーの読み取り
デジタルズーム最大ズームの状態ですが、それでも後方車両のナンバーはしっかりと読み取る事が出来る解像感となっています。

逆光による黒潰れ
西日の直射日光がリヤカメラに照らされている状態ですが、明暗差は抑えられており、黒潰れする事なく後方の視界はしっかりと映し出されていました。

夜間のヘッドライトの防眩効果
後方車両から照らされているヘッドライトの光は補正されており、後方周囲の状況はしっかりと確認する事が出来ます。

夜間の国道の明るさ(比較的街灯が多い道)
国道16号線などの比較的照明が多い市街地の道路では、比較的明暗差は少なく、後方視界はしっかりと映し出されていました。

夜間の県道の明るさ(街灯が少ない道)
県道などの比較的照明が少ない薄暗い道路では、影がかかっているところに黒潰れが見られ、映像に滲みのような高感度ノイズが見られました。

夜間の河川敷の明るさ(街灯が無い道)
周りに照明が無い真っ暗闇の河川敷では黒潰れが出ており、後方の状況を確認する事は困難でした。

夜間のナンバーの読み取り
後方車両から照らされているヘッドライトの光は補正されており、防眩効果により後方のナンバーもしっかりと読み取る事が出来ます。

ドラレコとしての画質
録画視野角
フロントカメラの視野角は、水平102°、リヤカメラの視野角は、水平111°となっていますが、前後カメラ共に左側方の歩道から右側2車線の対向車線まで収録可能です。また、リヤカメラの映像は、鏡像ではなく正像となっており、動画再生の際に反転する必要がありません。
【フロントカメラ】

【リヤカメラ】

逆光補正能力
前後カメラの映像を確認すると、どちらも白飛びが抑えられており、光が差し込む駐車場の外の様子も収録出来ていました。
【フロントカメラ】

【リヤカメラ】

日差しの逆光による黒潰れ
フロントカメラの映像は、ダッシュボードの映り込みが気になりますが、前方後方共に逆光による映像の黒潰れは無く、周囲の状況は収録出来ていました。
【フロントカメラ】

【リヤカメラ】

昼間のナンバー認識
常識的な車間距離を保っている時の映像ですが、はっきりと確認出来るのは4桁の大きなナンバーで、解像度は乏しい印象です。
【フロントカメラ】

リヤについても同様で、はっきりと確認出来るのは4桁の大きなナンバーで、解像度は乏しい印象です。
【リヤカメラ】

夜間のナンバー認識
フロントは、ヘッドライトによる白飛びは抑えられていますが、昼間と同様、はっきりと確認出来るのは4桁の大きなナンバーで、解像度としては乏しい印象です。
【フロントカメラ】

リヤは、後方車両のヘッドライトが照らされていても白飛びが抑えられており、この程度の車間距離であれば、画像をズームアップする必要がなく、そのままの映像でナンバーの読み取りが可能でした。
【リヤカメラ】

夜間の国道での明るさ(比較的街灯が多い道)
国道16号線などの市街地の道路では、影がかかっている暗い部位で黒潰れが見られ、全体的に映像が暗い印象でした。
【フロントカメラ】

リヤは更に暗く、車外にカメラを設置して収録をした映像ですが、透過率が低いスモークフィルムを貼ったかのような暗い印象でした。
【リヤカメラ】

夜間の県道での明るさ(街灯が少ない道)
県道など薄暗い道路は、影がかかっている暗い部位で黒潰れが見られ、全体的に映像が暗い印象でした。
【フロントカメラ】

【リヤカメラ】

夜間の河川敷での明るさ(街灯が無い道)
周りに街灯が無い河川敷では、黒潰れしており、周囲の状況はほぼ収録出来ませんでした。
【フロントカメラ ヘッドライトOFF時】

【フロントカメラ ヘッドライトON時】

【リヤカメラ】

地デジノイズの影響
今回、MAXWINの地デジチューナー FT44Hを使用して確認しました。

デジタルミラー前後の映像及びモニター自体にノイズが出る事はありませんでした。

また、地上波の受信を妨げる事なく、番組の視聴も可能でした。電波干渉により、フルセグで映っていたのが、ワンゼクのみでしか映らなくなる例がありますが、アフターメーカーのデジタルミラードラレコは、全ての地デジチューナーに対応している訳ではないので、電波干渉の有無は参考程度とお考え下さい。
総評
最後に「MAXWIN MDR-C003XA」の総評です。
まず、日中の明るさは申し分なく、サングラスを使用していてもディスプレイ輝度の明るさは十分ですし、映像自体も昼間に重きを置いた明るさになっています。
一方、夜間の映像は全体的に暗い印象で、昼間に重きを置いた明るさになっているせいか、夜間は黒潰れが目立つ印象を受けました。
今回、フロントカメラのみにSTAVIS2が搭載され、リヤはSTAVISのままでしたが、特に夜間の暗視性能において、イメージセンサーが進化した恩恵が感じにくい結果となりました。
従って、昼間中心に走行される方や夜間でも比較的明るい市街地を走行される方向けの製品だと思いました。


コメント