※2019年2月7日更新～最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
ドライブレコーダーの取り付けについてはDIYで行う方法、カー量販で行う方法、ディーラーで行う方法の3つが一般的となっていますが、最近はディーラーでの取り付けを検討されている方も増えているようですので、このページではディーラーでドライブレコーダーを取り付けるケースについてのメリット・デメリットについて考え得る範囲でご説明します。
ドライブレコーダーの取り付け時にディーラーが行っている事
ディーラーや街の整備工場は車のメンテナンスを総合的に請け負ってくれるところが多いですが、車の機械系以外の部分、例えば板金・塗装・ガラス交換・電装系などの専門的な技術が必要な分野に関しては下請けの専門業者に業務を委託するケースが一般的です。
一部、もともと特定の分野の専門業者がディーラーも合わせて運営しているようなケースもあるかとは思いますが、純粋なディーラー機能だけを持っているところは、建設業でいうところのゼネコンのような役割を果たしています。
その際のディーラーの役割は、顧客に対する窓口となってサービス全体の統括と保証、仲介を行う事になります。
ディーラーで購入、取り付けを行う場合にはクレームはディーラーが受ける
基本的にはドライブレコーダーはディーラーでも販売していますが、その中にはメーカー指定のディーラーオプション、ディーラー独自のオプションが存在し、いずれのケースにおいても商品の不具合、取り付けの不具合について全てのユーザーに対する一次窓口はディーラーとなります。
※ユーザーが自己判断でメーカーに問い合わせればメーカーも対応しますが、基本はディーラーが一次窓口です。
ディーラーで持ち込み取り付けを行う場合
ディーラーによっては上記の保証の問題で、持ち込みの取り付けについては一切行わないケースもあると思いますが、中には持ち込みの取り付けを請け負ってくれる事もあるかと思います。
この場合はトータルでの保証はケースバイケースになりますので、該当ディーラーでの事前の確認が必要になりますが、原則としては取り付けの不具合においてのみ、ディーラで責任を負う事になろうかと思います。
ただし、ドライブレコーダーの運用上での不具合が発生した場合、自分で取り付けが行えないユーザーが、その原因が製品の不良であるのか、仕様であるのか、取り付けの不具合であるのかを判断する事は困難ですので、商品の不良や仕様に起因する不具合であっても、クレームが取り付けディーラーに来る事もあるでしょう。
これはディーラーにとってはかなりの負担になり得ますので、持ち込みの取り付けを引き受けてくれる場合には保証の条件が厳しくなるかも知れません。
ドライブレコーダーをディーラーで取り付けるメリット
ディーラーでのドライブレコーダーの取り付けの仕組みは上記のようになりますが、ディーラーでドライブレコーダーを取り付けるメリットは以下の1点に尽きるかと思います。
購入・取り付けをディーラーで行った場合には、ドライブレコーダーの不具合に関しては全てディーラーが窓口になります。、
従ってユーザーとしては何かあった場合には該当ディーラーに車を持ち込めば、それが商品・取り付けのいずれの不具合であってもディーラーで対処をしてもらえるというメリットがあります。
ドライブレコーダーをディーラーで取り付けるデメリット
逆にディーラーで購入・取り付けを行った場合のデメリットに関しては、以下の2点が考えられます。
①商品価格・工賃を合わせてのトータルの価格が1～3万円程度高くなる
②そもそもディーラーにそれぞれのドラレコに関する知識が豊富な人がおらず、良くて仕入先のメーカーのセールストークの受け売り程度の話しか出来ない
価格差については良い例が見つかりましたのでリンクを貼っておきます。
また、最近はディーラー向けのモデルを取り扱ってるメーカーさんとの交流も増えていますが、ディーラーが取り扱っているドライブレコーダーには以下の2つの仕入れパターンが存在します。
①ディーラーがメーカーからディーラー向けモデルのドラレコを仕入れる
②ディーラーが直接工場でOEM生産を依頼する
大手のドライブレコーダーメーカーも一般向けとは異なる型番で似たような製品をディーラーに卸していますが、これらは卸の段階で通販などで出回っている製品とは価格が大きく異なり、極端なケースではamazonや楽天の小売価格よりも卸値の方が高いというケースも見受けられます。
なので、ディーラーがボッタくっている訳でもなく、メーカーもそれなりに利益を得ていますのでカーナビの純正採用などと同じく、メーカーにとってもディーラーでの取り扱いは美味しい商売となる訳です。
また、ある程度規模が大きいディーラーになると自社で工場と直接契約を行い、OEMモデルを仕入れてるところも増えてきているようです。
これらのモデルを調べてみると出元が分かってしまうのですが、海外で安く売られているモデルの日本語ローカライズ版だったりする事が多いです。
因みに過去にとあるところからディーラー向けのOEM企画の候補として、事前の製品テストを依頼された事もあるのですが、私から言わせると「これはやめといた方が良いですよ」系の結果に終わりました。
…という訳なので、ディーラーで販売するドライブレコーダーは機能や性能面では同価格帯の一般モデルのドラレコに劣り、コスパが非常に悪くなります。
面倒なのが持ち込み取り付けのケース
ディーラー取扱いのドライブレコーダーはコスパが悪い為、ネットでドラレコを購入して行きつけのディーラーで取りだけ行うという方法もあるにはあります。
ただし、この場合はディーラーによっても対応が変わってくると思いますが、工賃は高くなりますし持ち込み取付そのものをやらないところも多いでしょう。
保証の面においてどれだけそのディーラーが担保してくれるかによっても変わりますが、工賃は高いが保証はしない場合もあるかも知れません。
事前に何か不具合があった場合の責任の所在や、ユーザー側が切り分けなければならない部分については打ち合わせをしておく事をおすすめします。
不具合があっても再度持ち込みを行い、点検や再設置を行った場合で、不具合の要因が商品に起因するものであった場合、工賃が2倍になってしまう可能性が高いです。
その工賃をメーカー側に請求したとしても、その部分に関してはメーカーは負担しないのが一般的です。
個別のディーラーの請負条件にもよりますが、工賃が高い割に保証が受けられないという最悪のパターンは避けた方が賢明かと思われます。
ディーラー以外での取り付けのパターン
保証面での不安がある場合には、割り切ってディーラへの保証は期待せずに、専門の電装業者に取り付けを依頼するという方法もあります。
このケースにおいても、保証は取り付けの不具合についてのみになりますが、仲介手数料が掛からない分、工賃はかなり安くなる可能性が高いです。
ディーラー以外でのドライブレコーダー取り付け店舗を探す方法は以下のページで説明しています。
また、ディーラーによっては下請けの電装業者さんにユーザーが直接仕事を依頼する事を認めているケースもあろうかと思いますので、ディーラーで下請けの電装業者さんを紹介してもらい、直接依頼を行うという方法も考えられます。
なお、自社で個人ユーザーの集客が出来る電装屋さんは、持ち込み取り付けを請け負う他に製品の販売も積極的に行っているところもあり、こう言った電装屋さんで購入・取付けを行うと、トラブルが合った場合には窓口は取付けを行った電装屋さんになるので、ディーラーよりも安く、ディーラー並に安心に取付けが可出来る可能性があります。（ディーラーにピンはねされないので）
以下カテゴリーではOmiが直接店舗を訪問し、取材・打ち合わせを行った店舗のみを掲載しています。
ドライブレコーダー取り付けはそれほど難しいものではありませんので、自分で取り付けを行ってみるというも手だと思います。
自分で取り付けを行うのは面倒でハードルが高そうに感じるかも知れませんが、工賃がタダになる上に経験や知識の資産が手に入るというメリットもありますよ。
（ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣）
コメント
Omi様
お世話になっております。「モバイルバッテリーから給電・充電出来るドライブレコーダー」のサイトでアドバイスを頂戴したじゅんです。
ここでは参考になればと、自分がディーラーで取り付けたドラレコの価格の話を記載します。
ディーラーでユピテルのDRY-ST3000d+OP-MB4000＋コードを購入し、そのままディーラーでの取り付けをお願いしました。カー用品店で購入、取り付けも考えていたのですが（実際そのほうが安いし、ドラレコもいろいろ選べたのですが）私の地方では今、ドラレコの取り付けが混んでいて、予約が厳しい状況でした。
そのため、すぐに取り付けができる理由でディーラーで購入したのですが、ドラレコが18,000程度、OP-MB4000が23,000程度、さらにケーブル代、そして取り付け費用が17,000と、値引きなしで計63,000ぐらい支払いました。
確かに、配線もきれいで接続を間違う心配はありませんが、ちょっと高い気がします。しかもOP-MB4000が私の運転時間ではほとんど充電されないとなると・・・。
ドラレコ購入を検討しているみなさん、参考にしていただければ幸いです。
じゅん様、コメントありがとうございます。
ドライブレコーダーは市場が急成長した事もあり、量販店でもディーラーでも専門的な知識を持ったスタッフはほぼいないと思いますね。
ディーラーが自社で販売している製品であっても、ユーザーの運用面までは考慮されていない気がします…。
困り果てて辿り着きました。
見てくださる事を祈ります。
この記事にあります、デンソーのマツダの純正ドラレコを定価で、ディーラーにて取り付けました。4年半前のことです。
しかし数日乗っているとすぐにピーピーとエラー音が出て、取説には販売元で直してもらう現象だということで、行きました。
対処してもらい検査もし、エラー音も止まり引き渡してもらいました。
しかしこの現象が止まりません。同じく数日からニ週間程度も持たずに同じエラーが起きるのです。安心安全の為に5万だして購入したにも関わらず四年半もの間、ドラレコとしての役割は果たしたことがなく、写っている映像はパーキングをする際の30秒ほどの映像が数百件並んでいるだけ。
昨年6月、修理をし、また、これで大丈夫と引き渡された翌日です、自転車に追突されまして。衝撃が弱ければイベント録画はないかもにしろ、通常の運転記録としての流し録画は残っていれば確固たる証明になることが多大にあったにも関わらず、案の定、現場にて、当て逃げして逃げた中学生を追いかけた後からの、路肩に停めるパーキング映像しか残っていませんでした。
直した、検査もして確認したというディーラーですが、この映像を確認したらまともな状態ではないのは一目瞭然なのに。
実際に実害が出てもなお、
商品の返金はできない、同じものを修理するか、同じものに交換するしかできないと、私の安全に運転する記録をきちんと残したいという意志は拒否され、ここまでに来たなら徹底的な原因究明等は販売責任者にあるはずが、それもされず。
なぜこうなるのか。他の車でなったことがない現象が起こり続けているとだけ言われ、デンソーとマツダとで幾度となく試行錯誤しているのは分かりますし、新しく、同じ製品を丸々取り替えても、おなじことが起こる謎の四年半。
となると。製品に問題ではなく。車、もしくは接続方法。設定方法の問題であることは間違いないはず。
一体どうすれば、私の車にこのドラレコを正常に動作させられるのか、それが分かる本当の専門の方はおられるのか、探して辿り着いた次第です。
お話詳しくさせていただくことはできませんか？
何のためにお金を払い、安心を担保されないドラレコを付け続けないといけないのか。と疲れてきてしまってます、、、
長文失礼しました
yuu様
デンソーとマツダのデバッグ能力、サポート対応力がとてつもなく低いのは分かりましたが、通常は市販のドラレコですらこう言う事はそうそう起こるものではありません。
microSDカードに問題がある可能性もありますよ。
返信があったことに、本当に嬉しく思います。
SDカードは、デンソーテン商品にそのまま付属していた新品のものです。それでセットで販売しているということは動作確認万全にしている製品のはずでしょうに。最初に取り付けたときも、丸ごとドラレコ＆SDカードも新品に付け替えた後も同じエラー音が出、映像も数百件の私のパーキング集となる始末。
単純に、バックのギアを入れる前後映像ばかり、ということは、バック時に純正ナビ画面に写るバックカメラとの干渉があるのか？とも思うのですが。そこらへんはディーラーにいる整備士が想定してるはずですし。そもそも、商品代金と共に、取付工賃も支払っているんですがねぇ、、、
こちらのサイトにも、難しいわけではないので自分でも取り付けられる、と書かれてましたし。
整備士が、分からない、取り付けれない、なら、徹底究明なり、代金返金なり対応してもらわないと、消費者としては泣き寝入りしかないんですよね。。
モニタ画面もついておらずフロントしか写せないローテクな四年半前のドラレコですし。SDカードも8Gしか容量はありません。
しかしながら、運転中の常時録画、一時間強は撮れるはずとのことでしたし、まぁ、それで初めてつけるドラレコなら十分かと思ってましたが。
そんなものですら取り付けてもらえない、動作しない原因が分かる人、見れる人はお知り合いにおられませんか？困り果ててます。
yuu様
そのディーラー、デンソー製品と縁を切って他のお店で他のメーカーの製品を取り付ければ良いと思います。
＞動作しない原因が分かる人、見れる人はお知り合いにおられませんか？
メーカーのデバッグの範疇であり、メーカーが回答を出している物に対して横から云々言える人は存在しません。
そう言うショボい製品、ショボい対応をするメーカーとディーラーと結論付けるしかないですね。