トヨタ新型アルファード/ヴェルファイアの違いとおすすめグレード

こんにちは! 元エンジン要素研究員で、自称エンジニア上がりモータージャーナリストの大林寿行です。

6/21に8年ぶりとなるフルモデルチェンジとして登場した4代目アルファードとヴェルファイアですが、それに伴って、商談に行って参りました。

初期受注分の納車は、半年から一年後との事で、一番早くても年末に納車となる予定で、最長で2024年8月の生産計画の注文となるそうで、一年以上待たなければ手に入らない車となっているようです。

また、知り合いの間では、新型ヴォクシーと新型プリウスを購入しているにも関わらず、注文が出来ないディーラーもあるようなので、購入枠が得られない場合もあるようです。

また、今回のアルファードとヴェルファイアは、70万円もの価格差があり、ヴェルファイアが高く設定されています。また、アルファードのガソリン車とHEVでは、80万円高の設定となっており、どれを選んだら良いのか悩まれる方もいらっしゃると思います。

そこで今回は、アルファードとヴェルファイアの70万円差の内訳アルファードのガソリンとHEVの80万円高の内訳、そして、私のおすすめグレードを紹介致します。

アルファードとヴェルファイアの70万円差の内訳

今回のアルファードは、多くの方のニーズに応えた細かなオプション設定が出来る車になっています。一方、ヴェルファイアは、アルファードのオプションがほぼ全て標準で装着されている車となっており、豪華仕様の車となっています。

そのオプションの違いが以下になります。

アルファード HEV Zとヴェルファイア HEV Z Premier(HEV同士の中間グレードの仕様及び価格差)

  • 左右独立ムーンルーフ(電動シェード&挟み込み防止機能付き) 132,000円
  • トヨタセーフティーセンス(緊急時操舵支援+フロントクロストラフィックアラートFCTA+レーンチェンジアシストLCA)以下のトヨタチームメイトとのセットオプション
  • トヨタチームメイト(アドバンストパーク+パーキングサポートブレーキ 周囲静止物)+ アドバンストドライブ(渋滞時支援) 上記、トヨタセーフティーセンスとのセットオプションで139,700円
  • カラーヘッドアップディスプレイ(タッチトレーサオペレーション込み) 55,000円
  • エレクトロシフトマチック+パドルシフト(トヨタチームメイトのセットオプション)
  • 後席パワーサンシェード(ムーンルーフとセットオプション)

ここまでの価格差が326,700円となります。

更に、+373,300円の内訳は以下になります。

  • インテリアカラーブラックまたはサンセットブラウンの2択
  • プレミアムナッパ本革
  • エアロボディー
  • 19インチアルミホイール
  • 専用ボディー補強

つまり、上記、373,300円分の装備が標準で付いている事によって、ヴェルファイアが高くなっている訳ですが、見た目や走りを重視したい方は、ヴェルファイアですし、主に普段の移動手段として乗りたい方は、アルファードになってくるかと思います。

アルファードのガソリンとHEVの80万円高の内訳

次の悩み所は、ガソリンかHEVかになろうかと思いますが、Mクラスミニバンのヴォクシーやステップワゴンでは、30万円前後の価格差でしたが、更に約2.7倍高くなっています。

主な違いは以下の通りです。

  • 2.5Lダイナミックフォースエンジン搭載のパワーユニット
  • 5NMフロントモーター182PS/270N・m  (システム出力250PS) ※ガソリンは182PS/235N・m
  • 燃費性能17.7km/L ※ガソリンは10.3km/L 共にWLTCモード
  • バイポーラニッケル水素電池
  • AC1500W電源(非常時給電システム付き)
  • アドバンストパーク(リモート機能付き)
  • ばね上制振制御(ピッチングの抑制による乗心地の向上)

どこに価値観を置くか悩ましいですが、同じ2.5Lエンジンでもハイブリッドは、新設計のダイナミックフォースエンジンD-4Sを採用しています。また、システム出力250PSと+68PSもの出力アップにより、高速走行時の性能も高いだろうと思います。

更に、エンジン出力が高いながらも経済性にも優れており、低中速域でトルクフルである事から、クルマの重さを感じにくい動力性能を持っていると考えられます。

今回特筆すべき点は、クラウンから採用されているバイポーラ型のニッケル水素電池を採用しています。

AC1500W及び非常時給電システムは、新型トヨタハイブリッド車でしたら、全車標準装備となっておりますが、野外でも電気の給電に困らないメリットがあり、洗車用品を使ったり、車中泊をされる際などに非常に便利です。

また、非常時給電システム中は、システムを起動していても、車を動かす事が出来ないため、野外での盗難防止にも役に立ちます。

アドバンストパークのリモート機能は、ヴォクシーHVでも採用されていますが、実用性にはまだまだ時間がかかるため、おまけ程度かと思いますが、お子様や周りの人に対して、サプライズが出来ます(笑)

ばね上制振制御もアルファードならではの上質で乗心地の良い走りは、誰しもイメージとして持っていると思いますので、あるに越した事はないかと思います。

よって、ハイブリッドは、既に燃費低減だけの機能にはなっておらず、様々な付加価値が備わっており、これだけの機能が付いていながらの80万円高は、正直納得の行く機能になっているかと思います。

おすすめグレード

以上の内容からも薄々お気づきの方もいらっしゃると思いますが、文句なしにおすすめなのは、アルファードHEV Zになると思います。

ヴェルファイアは、実用的な装備はもちろんですが、ユーザー嗜好に分かれる装備が備わっている事から、最大で70万円高の車になっており、安全性を含めた実用性の高いオプション品を全て付けても、嗜好パーツ分の37万円高となるためです。

一方、アルファード ガソリンZは、最もお買い得なグレードとなり、今回、30系に比べて200万円アップしていますが、この高さを埋め合わせる意味においては、マーケットに置けるキーマンとなるグレードとなり得ます。

最後に最もおすすめ出来るアルファードHEV Zは、上記、ヴェルファイアとアルファードガソリンの中間に位置するグレードとなり、ミニバンに対する車の価値観、機能性、経済性、そう言った物全てを網羅しているのが、このグレードとなると考え、皆様におすすめ出来るかと思います。

動画でもアップしておりますが、緊急で作成したため、内容に誤りがありましたので、今回、このブログで補足をさせて頂きました。

購入の参考になれば幸いです。

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