こんにちは!自動車系ライターの駆流斎です。
ランエボ11の登場を心待ちにしているファンは多いですが、いまだに発売の発表はありません。ここでは、ランエボ11が発売されない理由をわかりやすく解説しました。
ランエボ10で一度幕を閉じた理由
ランエボ10は2007年に登場し、シリーズの集大成として評価されてきました。
しかし、当時から環境規制の強化や燃費性能向上の要求が高まり、従来のターボエンジンを搭載する高性能セダンは時代に合わない存在になりつつありました。
こうした事情から、三菱自動車は新たなランエボの開発はコスト面でもリスクが大きいと判断し、10代目をもって開発を終了しました。
三菱自動車の経営戦略とランエボ11の不在
2010年代以降、三菱自動車はSUVや電動化に大きく舵を切りました。アウトランダーやエクリプスクロスなどのSUVに注力し、PHEV(プラグインハイブリッド)技術を進化させて環境性能を向上させています。
さらに、2016年の日産・ルノーとのアライアンスによって、経営資源の最適化が求められるようになりました。ランエボ11の開発は、こうした企業戦略とは方向性が異なり、現時点では優先順位が低いといわざるを得ません。
市場の変化とスポーツセダンの立場
かつてはランエボやインプレッサWRXなどのスポーツセダンが人気を集めていましたが、現在ではSUVやクロスオーバーが市場の中心となっています。
ユーザーは高い走行性能よりも、日常の快適性やユーティリティを重視するようになりました。この市場のトレンドの変化も、ランエボ11の復活を難しくしている大きな要因です。
ランエボ11復活の可能性
完全に諦める必要はありません。トヨタがGRブランドを展開しているように、電動化技術を活かしたスポーツモデルへの注目が高まっています。
三菱自動車が、もし電動スポーツモデルとして「ネオ・ランエボ」を開発する日がくるなら、それは環境性能と走りの楽しさを両立できる技術の進化が鍵になるでしょう。
ただし、現時点では公式な発表はなく、当面は期待薄といわざるを得ません。
まとめ:幻のランエボ11
ランエボ11が登場しない理由は、環境規制の強化、経営戦略の転換、市場ニーズの変化など、複雑な事情が絡み合っているからです。
三菱自動車にとってランエボ復活は多くのリスクと投資を伴うため、現実的にはSUVや電動化モデルの方が優先されています。
ファンとしては残念ですが、今後の動向を見守りつつ、幻のランエボ11の復活を願いたいと思います。
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