こんにちは！ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
パイオニアの「VREC-DZ810D」は、衝撃検知の前後の時間帯の状況を録画する駐車監視モードを実装した、フロントカメラが4Kの高解像度２カメラドライブレコーダーです。
旧来の同社の製品と比べるとナンバー認識精度と駐車監視の利便性が向上している事から、この製品での駐車監視を検討されている方も多いと思います。
そこで今回は「VREC-DZ810D」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。
「VREC-DZ810D」の駐車監視モードの仕組み
「VREC-DZ810D」の駐車監視モードは、エンジンがOFFになると自動で予め設定しておいた録画モードに切り替わるものですが、他社製品とはやや仕様が異なり、以下の２つの録画モードのいずれかを選択する形になります。
通常駐車監視モードは、内蔵のメモリに常時録画データを一時保存しながら、衝撃を検知した時だけ、前20秒+後20秒後の映像を切り取って保護する録画方式で、当て逃げの際の証拠が残り易いモードです。
「VREC-DZ810D」の駐車監視モードを使う為に必要な手順
「VREC-DZ810D」で駐車監視モードを使用する為には、こちらのOPの黄・赤・黒の駐車監視用３芯ケーブルが必要です。
このケーブルを使用する事で、エンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードが起動し、エンジンをONにすると駐車監視モードが終了するようになります。
それぞれのケーブルの役割はこちらの通りです。
ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に黄線から電力を貰えるような状態になっており、エンジンに連動する赤線の通電状況によって、①走行録画、②駐車監視モード、③シャットダウンの制御を行っているという塩梅です。
３芯ケーブルの取り付け方法
このケーブルの根元は黄・赤・黒の３色のケーブルに分岐していますが、これをこちらのようなヒューズ電源取り出しケーブルなどを使ってヒューズボックス内のヒューズに接続します。
このケーブルを使った上で駐車監視の設定をONにしておくと、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視に入り、常時録画モードに戻ります。
駐車監視の設定項目
「VREC-DZ810D」には、駐車監視に関するいくつかの設定項目があります。
駐車監視の設定をONにしてある場合には、外出先などでエンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードに入りますので便利ですが、自宅駐車場などでで駐車監視をしない場合にはエンジンをOFFにする前にこちらの「P」アイコンの下のボタンを短押しするとワンタイムの駐車監視キャンセルが可能です。
キャンセルし忘れた場合、エンジンをオフにした後にこちらの「電源ボタン」を長押しする事でも、電源をオフにするメニューが表示され、電源をオフにする事が可能です。
この操作を忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。
その都度の電源オフの操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。
「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、ドラレコの駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。
衝撃を検知する前の20秒間+後の20秒間を録画する、通常監視モードの駆動時間を選択します。
外出先で運用するなら12時間にしておき、常に駐車監視を駆動させておくのが理想です。
通常監視モードが終了した後に駆動する、衝撃を検知してから2秒後に60秒間の録画を行う省電力車監視モードのON/OFF設定です。
このモードは微電流で待機し、衝撃を検知した時だけ通常に近い電力を消費しますが、推奨はもちろんONです。
※この製品は２カメラなのでドアパンチの映像は映りません。ドアパンチを記録したい方には、こちらの全方位録画タイプのドラレコがおすすめです。
こちらは車のバッテリーの充電量が減った事で電圧が下がった時に、バッテリー保護の為に強制的に電源をOFFにする機能です。
バッテリーの寿命が気になる方は、12.2Vに設定した方が良いでしょう。
ただし。高い電圧でカットオフすると駐車監視時間が短くなるというデメリットもありますので、バッテリーを傷めずに長時間の駐車監視をしたい方は、ドラレコ駐車監視専用の外部バッテリーを検討すると良いでしょう。
駐車監視の消費電力と外部電源を使用した駐車監視
次に「VREC-DZ810D」の駐車監視モードの消費電力は4.7W程度でした。
ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となっています。
| 型番 | B6AP | B12AP |
|---|---|---|
| 容量 | 76.5Wh | 153Wh |
| 駆動時間 | 14.5時間 | 29時間 |
| 満充電 | 65分 | 100分 |
※通常監視モードのタイマ―設定の上限は12時間ですので、通常監視モードは最大12時間までしか連続駆動出来ません。
iCELL (B6AP/B12AP)と「DRV-G50W」との取り付け方法はこちらの３芯ケーブルパターンです。
iZONEとの接続方法
iZONEとの接続方法は以下の通りです。（iZONE V8の場合、白線が黄線になります）
ドラレコ専用バッテリーiCELL (B6AP/B12AP)と合わせて使用する場合には、こちらの通りとなります。
※iCELL (B6AP/B12AP)とiZONE V8のケーブルは、コネクタ形状は同じですが配線の並びと太さが異なりますので、誤って使用しないように注意して下さい。
まとめ
以上、「VREC-DZ810D」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。
「VREC-DZ810D」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。
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