アドパワーは景品表示法違反(優良誤認)で措置命令を受けたが…

こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

2024年の2月に燃費改善グッズのアドパワーが消費者庁から景品表示法違反(優良誤認)で再発防止の措置命令を受けたのは記憶に新しいところです。

同製品はエアクリボックスに貼るなどして、空気の流れをスムーズにする事で燃費改善、トルク・馬力アップを謳っていたところ、根拠なしとして措置命令と受ける事となりました。

詳細に関しては以下、アドパワーの「景品表示法に基づく措置命令に関するQ&A」に掲載されています。

Q. 今回の措置命令は具体的にどういったことでしょうか?

A. 弊社WEBサイト、パッケージ等にアドパワーの効果として、「EFFECTS 貼るだけで得られる効果」、「パワーレスポンスUP エンジン内の空気の流れがスムーズになり、馬力・トルク共に向上します。

貼った瞬間効果を感じたという声を多く寄せられています。」、「燃費に好影響、エンジンの燃焼効率が改善されることで、燃費の改善が期待できます。

運送会社における燃費測定データ」等と表示(2022年12月まで)したことについて、消費者庁からこの表示の裏付けとなる合理的な根拠資料を求められたため、大学での委託研究結果、公的および民間での試験結果、海外での排ガス測定試験等の書面を提出しましたが、『当該表示は一般消費者に対し実際のものよりも著しく優良であると示すもので景品表示法違反に当たる。』と判断されました。

弊社は、上述の表示内容はすでに変更していたことから、表示を取りやめなければならないとの命令は、措置命令の内容に含まれておりませんでした。

現在のアドパワーのプロダクトページからは、これらの内容は削除されており、「静電気を抑制し、吸入空気の流れを改善」と言う一時的な効果のみが掲載されてます。

■静電気を抑制し、吸入空気の流れを改善

つまり、現在掲載されている「静電気を抑制し、吸入空気の流れを改善」する効果については、根拠が認められたと考えられます。

ただし、静電気の抑制により、どの程度燃焼室に送られる空気の量が増えるのか?と言った肝心な部分は記述されていません。(以前は記述されていたかも知れない)

燃焼室に送られる空気が増えるなら、トルク・パワーアップしても不思議ではないが…

これは消費者庁に明確に根拠なしとして否定されていますが、個人的には燃焼室に送られる空気が増えるならトルク・パワーアップしても不思議はないと考えます。

吸気量が増えれば、ターボ車のブースト圧も上がる可能性がありますし、それに伴いトルク・パワーも上がるのでは?と考えるのはごく自然な流れではないかと思います。

レーダー探知機などのOBD情報の表示機能を活用すれば、ブースト圧の変化も把握出来ますので、アドパワーを貼る前後の比較も容易でしょう。

私はこのようなオカルトグッズ?のテストは好きですので、そのうち取り付け前後のブースト圧の変化を比較してみたいと考えています。

削除されてる筈のページはまだ生きている?

なお、前述のアドパワー公式のQ&Aでは、以下記述も変更したと書かれています。

「燃費に好影響、エンジンの燃焼効率が改善されることで、燃費の改善が期待できます。運送会社における燃費測定データ」等と表示(2022年12月まで)

たしかに公式ページからリンクは貼られていないものの、該当するページにはダイレクトにアクセスは出来るようです。

■アドパワー/企業での導入事例

このページの内容を要約すると…

三菱ふそう、日野等の車両に導入され、2〜8%程度の燃料消費率の改善があったケースの報告を受けた。

10台の10tトラックでは、半年で976,000円の燃費削減効果があった。

これは掲載して良いんでしょうか…。

これなら私も試してみたい!って思いますね(-_-;)

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