「WHSR-S100」の駐車監視の仕組みと使い方について解説

こんにちは! 元エンジン要素研究員で、自称エンジニア上がりモータージャーナリストの大林寿行です。

Smart Recoの「WHSR-S100」は2024年モデルの駐車監視に重きを置き、従来から取り付けしている前後2カメラドラレコからの併用が出来る製品のため、この製品での駐車監視を検討されている方も多いようです。

そこで今回は「WHSR-S100」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。

「WHSR-S100」の駐車監視モードの仕組み

「WHSR-S100」の駐車監視モードは、エンジンがOFFになると自動で予め設定しておいたこちらの録画モードに切り替わるものです。

・モーション感知 (モーション発生5秒前+発生後15秒▶︎連続時 20秒+20秒+20秒…)
・長時間モード (タイムラプス+衝撃検知)
・超低電力モード(衝撃検知後約1.5秒後に起動▶︎20秒イベント+20秒駐車ファイル録画)

「モーション感知」モードは、カメラに映る被写体の動きを検知した時の録画方式で、唯一、常時録画で音声出力付きでファイルが形成され、モーション発生5秒前から録画がされて、連続モーション発生時は連続録画となるため、このドラレコの駐車監視モードの中では、最も詳細な証拠が最も残り易いモードと考えます。

従ってLaBoon!!では「WHSR-S100」で駐車監視を行う際には、この「モーショ感知」モードをおすすめしています。

「WHSR-S100」の駐車監視モードを使う為に必要な手順

「WHSR-S100」で駐車監視モードを使用する為には、付属のの駐車監視用3芯ケーブルを車に接続します。

 

このケーブルを使用する事で、エンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードが起動し、エンジンをONにすると駐車監視モードが終了するようになります。

それぞれのケーブルの役割はこちらの通りです。

・黄:ドライブレコーダーの駆動用電流を流す
・赤:エンジンのON/OFFを検知する為にACC信号を流す
・黒:車体の金属部分に接続して、バッテリーのマイナス極に電流を戻す

ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に黄線から電力を貰えるような状態になっており、エンジンに連動する赤線の通電状況によって、①走行録画、②駐車監視モード、③シャットダウンの制御を行っているという塩梅です。

3芯ケーブルの取り付け方法

このケーブルの根元はの3色のケーブルに分岐していますが、これをこちらのようなヒューズ電源取り出しケーブルなどを使ってヒューズボックス内のヒューズに接続します。

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・黄色:BATT、常時電源系統のヒューズ
・赤:ACC(アクセサリー)系統のヒューズ
・黒:GND、ボディアース(車体の金属剥きだし部分に固定されているボルト)

ドライブレコーダーの駐車監視の配線方法について解説
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このケーブルを使った上で駐車監視の設定をONにしておくと、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視に入り、常時録画モードに戻ります。

駐車監視の作動及び設定項目

「WHSR-S100」には、駐車監視に関する細かい作動及び設定項目があります。

※Smart Reco WHSR-S100より引用

・駐車監視モード:ON/OFF

ONに設定しておくとエンジンがOFFになると自動で駐車監視モードに移行し、エンジンがONになると駐車監視を終了し、走行時の録画モードに戻ります。

駐車監視の設定をONにしてある場合には、外出先などでエンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードに入りますので便利ですが、自宅駐車場で駐車監視をしない場合には本体の物理ボタンを4秒長押しする事で、駐車監視をキャンセルする事が出来ます。

このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。

この操作を忘れてしまいそうな方は、駐車監視の設定をOFFにしておき、外出先で駐車監視が必要な時に先ほどの本体の物理ボタンを4秒長押しする事で駐車監視を行う事が出来る状態になります。

その都度『4秒長押し』での操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。

「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、「WHSR-S100」の駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。

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・駐車感度:低・中・高

「WHSR-S100」では駐車監視のモーション感知の感度を3段階で調整する事が出来ます。

高に設定する事によって連続検知が可能となり、20秒刻みでの常時録画に音声収録が可能となり、確実な駐車中の状況証拠の収録が可能となります。

・駐車監視録画時間:3~24時間/常時ON

こちらは駐車監視のタイマー設定です。必要な場所では常時ONが理想ですが、ドラレコの駐車監視は確実にバッテリーを傷めますので、バッテリー保護を優先する場合にはタイマー設定を活用して下さい。

・駐車監視録画停止電圧:11.7V~12.3V

こちらは車のバッテリーの充電量が減った事で電圧が下がった時に、バッテリー保護の為に強制的に電源をOFFにする機能です。

通常の場合には11.7V設定でもそうそうバッテリーが上がる事はないですが、車種や環境次第では11.7Vのカットオフ電圧でバッテリーが上がったとの報告もぼちぼちあります。

バッテリーの寿命が気になる方は、12.3Vに設定した方が良いでしょう。

高い電圧でカットオフすると駐車監視時間が短くなるというデメリットもありますので、バッテリーを傷めずに長時間の駐車監視をしたい方は、ドラレコ駐車監視専用の外部バッテリーを検討すると良いでしょう。

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・駐車LED動作:点灯/点滅

こちらは駐車監視中にセキュリティLED作動機能で、お好みに応じて点灯または点滅の設定が可能です。

特に夜間のドアパンチの注意喚起に打って付けの機能となっています。

駐車監視の消費電力と外部電源を使用した駐車監視

次に「WHSR-S100」の消費電力ですが、おすすめの駐車監視モード設定である「モーション感知」モードでは4.4W程度でした。

ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となっています。

型番B6AB12A
容量76Wh153Wh
駆動時間17時間34時間
満充電50分100分

ikeep「iCELL B6A/B12A」

iCELLと「WHSR-S100」との取り付け方法はこちらの3芯ケーブルパターンです。

まとめ

以上、「WHSR-S100」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。

「WHSR-S100」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。

実機レビュー Smart Reco「WHSR-S100」の評価 ドアパンチ対策最強のドライブレコーダー
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