「DRV-G50W」の駐車監視のおすすめ設定方法について解説

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

ケンウッドの「DRV-G50W」は、動体検知・衝撃検知の前後の時間帯の状況を録画する駐車監視モードを実装した、スタンダードな2カメラドライブレコーダーです。

旧来の同社の製品と比べると駐車監視の利便性が向上している事から、この製品での駐車監視を検討されている方も多いと思います。

そこで今回は「DRV-G50W」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。

「DRV-G50W」の駐車監視モードの仕組み

「DRV-G50W」の駐車監視モードは、エンジンがOFFになると自動で予め設定しておいたこちらの録画モードに切り替わるものです。

・衝撃検知モード:衝撃検知の前5秒+後15秒録画
・動体検知+衝撃検知モード:動体検知と衝撃検知の前5秒+後15秒録画

※動体検知はフロントカメラが検知した場合に作動します。(リアカメラは検知しません)

動体検知+衝撃検知録画モードは、内蔵のメモリに常時録画データを一時保存しながら、動体・衝撃を検知した時だけ、前5秒+後ろ15秒後の映像を切り取って保護する録画方式で、当て逃げの際の証拠が残り易いモードです。

「DRV-G50W」の駐車監視モードを使う為に必要な手順

「DRV-G50W」で駐車監視モードを使用する為には、こちらのOPのの駐車監視用3芯ケーブルが必要です。

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このケーブルを使用する事で、エンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードが起動し、エンジンをONにすると駐車監視モードが終了するようになります。

それぞれのケーブルの役割はこちらの通りです。

・黄:ドライブレコーダーの駆動用電流を流す
・赤:エンジンのON/OFFを検知する為にACC信号を流す
・黒:車体の金属部分に接続して、バッテリーのマイナス極に電流を戻す

ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に黄線から電力を貰えるような状態になっており、エンジンに連動する赤線の通電状況によって、①走行録画、②駐車監視モード、③シャットダウンの制御を行っているという塩梅です。

3芯ケーブルの取り付け方法

このケーブルの根元はの3色のケーブルに分岐していますが、これをこちらのようなヒューズ電源取り出しケーブルなどを使ってヒューズボックス内のヒューズに接続します。

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・黄色:BATT、常時電源系統のヒューズ
・赤:ACC(アクセサリー)系統のヒューズ
・黒:GND、ボディアース(車体の金属剥きだし部分に固定されているボルト)

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このケーブルを使った上で駐車監視の設定をONにしておくと、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視に入り、常時録画モードに戻ります。

駐車監視の設定項目

「DRV-G50W」には、駐車監視に関するいくつかの設定項目があります。

・駐車監視モードのオン/オフ

駐車監視の設定をONにしてある場合には、外出先などでエンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードに入りますので便利ですが、自宅駐車場で駐車監視をしない場合にはエンジンをOFFにする前後にこちらの「電源ボタン」を長押しする事で、強制的に電源を落とす事が出来ます。

このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。

その都度の電源オフの操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。

「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、ドラレコの駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。

GPSで自動で駐車監視のON/OFF LaBoon!!企画のガジェット「iZONE」
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・検出方法:衝撃&動作検出
・検出方法:衝撃検出のみ

駐車監視時の検出方法は、衝撃&動作検出と衝撃検出のみの二択になっていますが、消費電力は同等ですので、証拠が残り易い衝撃&動作検出をおすすめします。
※動作検出はフロントカメラが検知した場合に作動します。(リアカメラは検知しません)
動作検出のデメリットは、microSDカードの容量不足で検出動画が上書きされてしまう可能性がある点が挙げられますので、駐車監視を前提とする場合には出来るだけ容量が大きいカードを使用すると良いでしょう。(最大128GBまで対応)
衝撃・動作検出はそれぞれ個別に3段階での感度設定が可能です。
何れも感度は最高に設定し、無駄な誤検知が気になるようであれば徐々に下げると良いでしょう。
・電圧カットオフ値:12.0V~12.6V

こちらは車のバッテリーの充電量が減った事で電圧が下がった時に、バッテリー保護の為に強制的に電源をOFFにする機能です。

ケンウッドの初期の駐車監視システムは、11.6Vが最低のカットオフ値でしたが、バッテリー上がりのトラブルが多かったらしく、現在では高めの設定となっています。

バッテリーの寿命が気になる方は、12.6Vに設定した方が良いでしょう。

 

ただし。高い電圧でカットオフすると駐車監視時間が短くなるというデメリットもありますので、バッテリーを傷めずに長時間の駐車監視をしたい方は、ドラレコ駐車監視専用の外部バッテリーを検討すると良いでしょう。

2年保証のドラレコ駐車監視用バッテリー iCELL「B12AP」
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・オフタイマー設定:6時間/12時間/24時間

こちらは駐車監視のタイマー設定です。必要な場所では24時間が理想ですが、ドラレコの駐車監視は確実にバッテリーを傷めますので、バッテリー保護を優先する場合にはタイマー設定を活用して下さい。

駐車監視の消費電力と外部電源を使用した駐車監視

次に「DRV-G50W」の駐車監視モードの消費電力は3.2W程度でした。

ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となっています。

型番B6APB12AP
容量76.5Wh153Wh
駆動時間21.5時間43時間
満充電65分100分

※タイマ―設定の上限は24時間ですので、駐車監視モードは最大24時間までしか連続駆動出来ません。

ikeep「iCELL B6AP/B12AP」

iCELL (B6AP/B12AP)と「DRV-G50W」との取り付け方法はこちらの3芯ケーブルパターンです。

iZONEとの接続方法

iZONEとの接続方法は以下の通りです。(iZONE V8の場合、白線が黄線になります)

ドラレコ専用バッテリーiCELL (B6AP/B12AP)と合わせて使用する場合には、こちらの通りとなります。

※iCELL (B6AP/B12AP)とiZONE V8のケーブルは、コネクタ形状は同じですが配線の並びと太さが異なりますので、誤って使用しないように注意して下さい。

まとめ

以上、「DRV-G50W」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。

「DRV-G50W」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。

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