こんにちは。元エンジン要素研究員上がりの自称モータージャーナリストの大林寿行です。
ホンダの人気軽自動車、スーパーハイトワゴン「N-BOX CUSTOM」が、2026年7月にマイナーチェンジされました。
2023年10月にフルモデルチェンジして登場した3代目N-BOX CUSTOMですが、今回の改良では一体どこが変わったのでしょうか?
今回の2026年モデルは、エンジンやプラットフォームを大幅に変更したモデルではありません。
一方で、フロントマスクを中心としたデザイン変更、インテリアの質感向上、快適装備の追加など、普段使いで実感しやすい部分が強化されているようです。
今回は、2023年に登場した3代目前期型のN-BOX CUSTOMと比較しながら、2026年マイナーチェンジした後期型のN-BOX CUSTOMの変更点を詳しくチェックしていきます。
レビューの車両は、ホンダ N-BOX CUSTOM コーディネートスタイル モノトーンになります。

2023年にフルモデルチェンジした3代目N-BOX
まず、今回のマイナーチェンジを理解するために、3代目N-BOX CUSTOMについて簡単に振り返っておきます。
3代目N-BOXは2023年10月に発売。

先代から引き続き「広い室内空間」「乗り降りのしやすさ」「運転のしやすさ」を大きな魅力としながら、よりシンプルで上質なデザインへと進化しました。
また、Honda SENSINGを全タイプに標準装備。
年間の販売台数は20万台超、2026年4月にはN-BOXシリーズの累計販売台数が300万台を突破するなど、日本で最も売れている乗用車で、軽自動車を代表するモデルとして高い人気を維持しています。
そんな3代目のN-BOX CUSTOMが、発売から約3年を経てマイナーチェンジされました。
ちなみに、今年の5月にマイチェン前の最終モデル、ブラックスタイルを納車後レビューしておりますので、興味があればこちらもご覧になってみて下さい。
前期モデルの比較車両は、ホンダ N-BOX CUSTOM ブラックスタイル NAモデル、前期モデルの最終型になります。
2026年モデルの最大の変更点は「フロントフェイス」
今回、一番大きく変わったのが、N-BOX CUSTOMのフロントデザインです。
2023年モデルは、比較的シンプルで水平基調の落ち着いたデザインでした。
それに対して2026年モデルでは、
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大型化された印象のフロントグリル
-
大胆なクロームメッキ加飾
-
スクエア形状のフォグライト
-
ロー&ワイド感を強調したフロントバンパー
などを採用で、かなり印象が変わりました。
Hondaは今回のデザインについて「迫力」「力強さ」「所有満足度」をキーワードとしており、2023年モデルよりも明らかに存在感を強めています。
2023年モデルと2026年モデル、どちらが好みか?ここは完全に好みが分かれるところです。
2023年モデルは、シンプル・上品・スッキリという印象。

一方、2026年モデルは、迫力・高級感・存在感を前面に出したデザインになっています。

特にCUSTOMを選ぶユーザーにとっては、今回のフロントフェイス変更はかなり大きなポイントでしょう。特にフロントバンパーは、軽自動車ながらもワイド感を引き出した意図したデザインが、目を引く大きな特徴になっていると私は感じます。
フロントLEDヘッドライトの設変が印象的
2026年モデルは、フロントグリルのデザインが一新された事を受けて、目頭のヘッドライト形状までもが設計変更されており、デザイン担当者のフロントフェイスの意思入れの強さが印象的です。


さらにスクエア形状のフォグライトを採用した事で、フロント下部にも力強さが加わっており、より車のワイド感を引き立てて見えるかのような印象を受けます。

リアデザインの変更
大きく目立つのはフロントですが、リアも変更されています。
2026年モデルでは、
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専用デザインのリアコンビネーションLEDランプ
-
ボディー同色のリアバンパー
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CUSTOMエンブレムを配置したリヤハッチガーニッシュ
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ロア部分のメッキ加飾
などを採用で、リアのアウトラインを強調する事で、フロントだけでなくリヤから見ても存在感を高めています。
特にリヤハッチとバンパーのメッキ加飾、CUSTOMのロゴが入る黒いガーニッシュの追加、同色バンパー化された事で、2023年モデルよりも高級感を感じやすいデザインになっていると思います。


サイドステップの変更
サイドステップもメッキ加飾されており、エッジを効かせた押し出しの強いデザインに変更されています。


インテリアの変更
変更は外観だけではありません。
2026年モデルはインテリアにも手が加えられています。
基本的にはブラックを基調としたインテリアですが、
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メッキ加飾
-
ピアノブラック加飾
- LEDマップライト
-
LEDルームランプ
-
ブルーのインテリアイルミネーション
などを採用していますが、個人的には2023年モデルと大きな違いは感じられませんでした。




車内の照明がハロゲンからLEDに変更されているので、ここは目に入る分かり易い変更点です。


また、インテリアイルミネーションがアンバーからブルーになった事で、夜間の室内はより落ち着いた雰囲気になりました。


後席も部分的に変更されていますが、パッと見は分かりません。

後席の快適装備の追加
今回のマイナーチェンジでは、特に後席において、日常的に使う装備が強化されています。
代表的なのが、
後席USB-Cポート
スマートフォンなどを充電するためのUSB-Cポートを装備。今やどこでもスマホを使う時代になっているので、移動時の充電機能は必須かと思います。

従来モデルは、後席にUSBが付いていなかったので、全てのN-BOXにUSB-Cポートが標準装備された事は、今回のマイチェンの大きな変更点です。

シートバックポケット
RP5のステップワゴンの頃から付いていますが、運転席・助手席のシートバックに収納スペースを追加されました。
これは地味では有りますが、非常に便利な装備で、カスタムはシートバックテーブルが付いていますが、ここにスマホ等を置くと走行中に脱落する事があります。
スマホのような高価な所持品を脱落から守り、走行中でもしっかりと収納する事が出来る為、非常に便利な機能性を持っています。


ステアリングヒーター
N-BOXの快適装備の大きな変更点と言える、ステアリングヒーターが付くようになりました。但し、カスタムは上位機種であるターボのコーディネイトスタイルのみに付く装備です。

ステアリングヒーターが付かないモデルは、VSAオフスイッチになっています。

ラゲッジ
ラゲッジ仕様に変更は無いと思いますが、上蓋とパンク修理材が入る白い発泡スチロールの箱の間に新しくブーメラン形状の板が設けられています。

車載工具類は、パンク修理剤とコンプレッサーのみで、OPでもテンパータイヤの設定はなさそうです。

ディーラーOPからメーカーOPに変わった9インチナビ
2026年モデルは、コーディネイトスタイルに9インチHonda Connect ナビ+ETC2.0+マルチビューカメラが標準装備となっています。

トヨタ車で言う所のパノラミックビューモニターで、前後左右カメラによって、車両の周囲状況を映し出す事が出来ます。

左右サイドミラー下にもカメラが埋め込まれています。


ホンダ車の場合は、ワイパーレバーの先端にON/OFFスイッチが付いており、使い勝手は非常に良くなっています。

一見、お買い得感があるように思いますが、実はナビ自体はメーカーOPとなり、CD・DVD・SDカードによる録画再生機能が廃止となった廉価モデルへと変更されています。
下は、前期モデルのディーラーOPだったGathers9インチホンダコネクトナビで、後期と比較すると、右側一番上のイジェクトボタンの有無が確認出来、今回廃止されています。

走りや基本性能はどうなった?
ここは今回のマイナーチェンジで誤解しやすいポイントかも知れません。
2026年のマイチェンモデルは、エンジンやプラットフォームは、前期型のキャリーオーバーと思われます。
2023年にフルモデルチェンジした3代目N-BOXの基本的な走行性能や室内空間、パッケージングをベースに、今回のマイチェンでは商品力を高める方向に進化しています。
つまり、「走りが別物になったN-BOX」ではなく、「3代目N-BOXをさらに魅力的に仕上げたモデル」と考えた方が分かり易いでしょう。
実際に同じターボモデルの前期/後期モデルを試乗しましたが、ほぼ走りに変化は感じませんでした。サスペンションの仕様変更の有無をパーツマニュアルで確認しましたが、同じ物を使っていました。
但し、タイヤは銘柄の違いが有り、後期型はブリヂストンエコピア EP150を履いていました。

前期型のブラックスタイルのターボは、ダンロップエナセーブEC300を履いていました。

よって、走りの違いを感じたとするならば、路面温度や空気圧等の差によるレベルの違い程度だと思います。
2023年モデルから買い替える価値はある?
では、2023年モデルのN-BOX CUSTOMに乗っている人が、2026年モデルに買い替える価値はあるのでしょうか?
走行性能や室内の広さなど、N-BOXの基本的な部分を重視するのであれば、2023年モデルと同じですので、買い替えるだけの価値は無いと思います。
一方で、
-
新しいフロントデザインが好き
-
CUSTOMの迫力が欲しい
- ステアリングヒーターが欲しい
-
後席にUSBの快適装備が欲しい
という人なら、2026年モデルを選ぶ意味はあるかも知れません。
2023年モデルと2026年モデルの違い
| 項目 | 2023年モデル | 2026年モデル |
|---|---|---|
| モデル | 3代目前期 | 3代目後期 |
| 発売 | 2023年10月 | 2026年7月 |
| フロント | シンプル・スッキリ | 迫力・存在感を強化 |
| グリル | ブラック格子状 | 大型・クロームメッキ加飾 |
| フロントLED | 一文字型アクセサリーLED | 変化無し |
| フォグ | 丸形状 | スクエア形状 |
| リアライト | 格子無し | 格子有り |
| インテリア | ブラック基調 | ブラック基調+ LED照明+メッキ加飾 |
| イルミネーション | アンバー | ブルー |
| 後席USB-C | 無し | 有り |
| シートバックポケット | 無し | 有り |
| 9インチナビ | オプション | コーディネイトスタイルで標準 |
| ETC2.0 | オプション | ターボとコーディネイトスタイルで標準 |
| 基本プラットフォーム | 3代目 | 変化無し |
| 基本コンセプト | 広さ・使いやすさ | 広さ・使いやすさ+見た目による質感向上 |
総評
最後に2026年のN-BOX CUSTOMの総評です。
今回のモデルは、2023年に登場した3代目N-BOXをベースに、「CUSTOMらしい見た目と日常で便利な装備」を強化したマイナーチェンジモデルです。
特に大きく変わったのはフロントフェイス。
2023年モデルのシンプルで落ち着いたデザインから、2026年モデルではクロームメッキグリルやスクエアフォグなどによって、重厚感あるワイドなイメージのある顔つきになりました。
一方で、N-BOX本来の広い室内空間や使い勝手の良さ、運転のしやすさといった基本的な魅力はそのままです。
その意味では、「よりCUSTOMらしく、見た目を上質に仕立てた」というのが今回のマイナーチェンジモデルと言えるでしょう。
特に独身で生活車が必要な方や、親元からお子さんが離れて、Mクラスミニバンなどからの車のダウンサイジングを検討されている方など、日本の少子高齢化に伴う時代においては、幅広い消費者ニーズに合う車ではないかと思います。


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