車のガラスのウロコ・水垢落としにおすすめのクリーナー 

車のフロントガラスやウィンドウに固着した頑固な水垢、どうやっても落ちないからと諦めていませんか?

私もかつて超強固な水垢に悩まされていた時期がありました。

事の始まりは3年前に6年落ちの車を購入したところから始まるのですが、この車はガラスのメンテナンスを今まで一度もしたことがないのではないか?というくらい、フロントガラス、ウィンドウ、リアガラスへの水垢の固着が酷い状態でした。

当時はウェブで情報発信という事を全くやっていなかったので、残念ながら写真がないのですが、この車はリアワイパーが純正の状態で装着されておらず、特にリアガラスが水垢によるウロコでガビガビの状態でした。

市販の水垢落としのシャンプーを使っても全くビクともしなかった水垢を紆余曲折の末に何とか簡単に落とす方法を見つけて、年に1度ほど施工する事でガラス類は常にピカピカです。

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そもそも車の水垢の成分って何なの?

水垢は「イオンデポジット」とも呼ばれ、車のガラスだけでなく、ボディ全体にも固着します。

その正体は水分に含まれる炭酸マグネシウム、炭酸カルシウムなどのミネラルやケイ素、カルキなどが水分の蒸発に伴い、水玉状に残って固まったものです。

特にミネラルは硬度の高い水道水に多く含まれていますので、洗車後に残った水玉を拭き取る前に蒸発させてしまうと水垢が出来やすくなります。

一般的には雨水だけでは水垢は出来にくいと言われています。

洗車の時だけ注意すれば水垢は出来ないの?

では、洗車の時にはきちんと水分を残さず拭き取れば水垢は出来ないのか?と考えると思いますが、風の強い日には砂埃がまって車のボディに堆積しますよね?

土や砂埃の中にもミネラルやケイ素が含まれている事が多く、化学肥料を撒いた土中であればその濃度は一層高まります。

少しでも埃が溜まったら、すぐに洗車をして水分を拭き取れば良いですし、埃を洗い流してくれるほどの強い雨が降れば水垢は出来にくいと言えます。

もっとも避けたいのが小雨や霧雨のような微量の雨が撥水コーティングをしてあるガラスやボディの上で水玉状になって蒸発するケースです。

この状態で1ヶ月くらい洗車をしなければ、間違いなく強固な水垢になってしまうでしょう。

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ガラスの水垢で一番厄介なのがシリカスケール

上記の説明の通り、様々な物質が含まれている水垢ですが、その中でも最も厄介なのがシリカスケールと呼ばれるケイ素化合物です。

ケイ素酸化物を原料とする窓ガラスには、同じケイ素化合物が結びついて固着し易くなっており、一度固着してしまうとなかなか剥がれません。

このシリカスケールによる水垢を物理的に落とすには、シリカよりも硬度の高いコンパウンドで研磨するしかないのですが、長年放置されてかなり強固に固着している水垢の場合、ガラス用のコンパウンドを使用しても全くビクともしません。

最初に試してみたのが、ガラスのウロコ落とし専用のガラスコンパウンドです。

1時間くらい掛けて一生懸命磨いたのですが、全く水垢がとれず、コンパウンドを洗い流す手間や時間を考えると、長年放置された水垢には研磨剤はおすすめできません。(試してませんが、数ヶ月くらいの水垢であれば落ちるかも知れません)

これ以外のガラスコンパウンドもいくつか試してみたのものの、全効果がありませんでした。

sakebu

水垢を化学的に分解させる事で嘘のように落ちた

シリカスケールの水垢を落とすにはフッ酸(フッ化水素酸)による洗浄しかないと言われています。

そこで見つけたのがPROSTAFFの「魁磨き塾 ウロコ取り溶解タイプ」です。

これを使ったおかげで僅か数分でガビガビだったリアガラスやウィンドウ類がピカピカになったのであります。

こんな風に・・・。

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この「魁磨き塾 ウロコ取り溶解タイプ」には、塩酸・フッ素化合物が含まれており、塩酸では落とせないシリカスケールを含む水垢にも効果てきめんです。

最近では、こちらも何年もガラスメンテナンスをしていないであろう「モコ号」にも試してみましたが、やはり嘘のように簡単に水垢が落ちています。

※ワイパーの拭き取り範囲は使用不可~(拭き取り範囲内のウロコ・油膜落としはこちらの記事で説明

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所要時間は僅か5分足らずです。

さて、この「魁磨き塾 ウロコ取り溶解タイプ」には、塩酸が含まれていますので素手で触ってはいけないのは当然ですが、ガラス以外の部分にも垂らしてはいけません。

とは言え、付属のビニールれ袋をはめて、細長いスポンジに適量を垂らして窓ガラスに塗りたくった後にしばらく待って拭き取るだけなので超簡単です。

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私は何度かやるうちに慣れて来て素手でやっていますし、ゴムの部分にもボディにも誤って垂らしていますが、すぐに洗い流せば特に肉眼で確認出来るような変化は起きていません。

手にも触れていますが、すぐに手を洗っていますので何ともありません。

「魁磨き塾 ウロコ取り溶解タイプ」使用時の注意点

この強力な水垢落としですが、容易に想像がつく上記のポイント以外にもいくつか注意点があります。

☑フィルムを貼ってあるガラスや塗装してあるガラスには使用不可

☑ワイパーの拭き取り範囲には使用不可(拭き取り範囲内のウロコ・油膜落としはこちらの記事で説明

☑ガラス表面に「撥水」「親水」「滑水」加工がしてある場合(これは結構ありがちですので、一度ガラスコンパウンドで軽く皮をはいだ方が良いようです。)

☑外車・輸入車には使用不可

☑樹脂製ガラスには使用不可

☑ミラーには使用不可

「撥水」「親水」「滑水」加工がしてある場合には、上で紹介した研磨タイプの水垢落としでコーティングを剥がした方が良いと思います。

また、洗車後にやってしまうと、ミスってボディやゴムに液を垂らしてしまった時にせっかく拭き上げたボディに再度水を掛ける羽目になります。

洗車前に窓だけ先に一度水洗いをしてから、研磨タイプ➡溶解タイプという順に使用するとトータルでの所要時間の節約になります。

水垢が落ちたら撥水・親水コーティングも忘れずに

さて、水垢が落ちた後はフロントガラス・サイドガラスには親水コーティングをすると思いますが、リアガラスには親水コーティングを行った方が良いと思います。

以前実験的に、フロントガラスは撥水、サイドガラスの運転席と助手席側は親水コーティング、サイドガラスの後部座席部分は撥水、リアガラスは親水という具合に、ガラス用コーティング剤の使い分けを行いました。

結果としては撥水のフロントガラス・後部座席のサイドガラスは水を弾きまくって見易い状態、ワイパーなしのリアガラスも、親水コーティングで水が良く馴染んで見易い状態でした。

前席のサイドガラスは、一応サイドガラス推奨の親水コーティングを使用したのですが、中途半端な大きさの水玉が出来るようになり、逆に見えにくくなりました。

撥水コーティングをしてある部分はやや水垢が出来易くなるのですが、親水コーティングを使用してあるリアガラスについては、半年経過しても水垢が出来ていません。(前席も親水でしたが、水玉が出来ていたので多少水垢が出来ています)

なお、梅雨入りに合わせて、今後サイドミラー用の撥水・親水対策も試して行く予定です。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ サイドミラーの水滴落としにおすすめの撥水コーティングの比較実験

■ しつこいフロントガラスの油膜取り おすすめの油膜の落とし方

■ おすすめのガラスコーティングをまとめて比較!!

コメント

  1. 山口 より:

    この「ウロコとりクリーナー」を購入しようと思いました。
    が、外車には使用不可とありました。私の車は
    BMW E46なのですが、どうして外車には使用不可なのでしょうか?
    他に何か方法は有りませんでしょうか?
    勝手なお願いを書いてしまいました。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      山口様
      確か製品の説明に書かれていたような気がしますが、塩酸で溶けるような成分がガラスの表面に使われている可能性があるのではないでしょうか?
      一般的なウロコ対策はキイロビンなどのコンパウンド入りの油膜落としが有効なケースもあります。
      https://car-accessory-news.com/oil-film/

      ただ、ミネラル成分が固着したウロコはキイロビンでは落ちなかった為、物理的に研磨するとなるとかなりの労力が必要かと思います…。(私の場合全く歯が立たず、酸入りの薬剤に行き着いた経緯があります)
      通常のガラス用のコンパウンドとサンダポリッシャーなどを使えば落とせるような気もしますが、BMWのディーラーなどにガラスの表面素材について確認された方が良いような気がしますね。

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