車のルームランプや外装ランプは、視認性やドレスアップを兼ねてLED化する方が増えています。
ここでは、ルームランプ・ナンバー灯・ヘッドライト・ポジションランプ・テールランプの交換方法と、保安基準について詳しく解説します。
安全かつ確実に交換するためのポイントをまとめました。
ルームランプの交換・LED化の方法
ルームランプのカバーは、ツメやすき間を利用して外せます。
4カ所のツメと、スイッチ付近の小さなすき間にマイナスドライバーなどを差し込んでカバーを外しましょう。
すき間が無い場合は、ツメ部分を少し持ち上げるようにすると簡単に外せます。
カバーを外すと電球が現れるので、適合するLEDバルブに交換してください。フィラメント球からLEDへの交換も問題ありません。

ナンバー灯の交換方法
ナンバー灯は、両側がネジで固定されているタイプが一般的です。
レンズを決まった方向にスライドさせるだけで外れるものもあります。レンズを外したらソケットが見えるので、球を取り外し、T10サイズのLEDバルブなどに交換します。

ヘッドライトバルブの交換方法
ヘッドライトにはハロゲン、HID(ディスチャージ)、LEDの3種類があります。一般にDIY交換可能なのはハロゲンとHIDです。
ハロゲン(H4など)の交換手順
- ヘッドライト裏のコネクタを引き抜く。固い場合は揺すりながら抜くと外しやすいです。
- 防水ゴムカバーを取り外す。
- バルブはスプリング状の金具で固定されているため、スプリングを外してバルブを交換する。バルブの向きがずれると光軸が合わないので要注意。
- 逆の手順で戻し、最後に点灯確認を行います。
ディスチャージ(HID:D2・D4共通)の交換手順
- HIDバルブは高電圧を発生させるため、必ずバッテリーのマイナス端子を外してから作業してください。
- ヘッドライト裏の蓋を左回転で取り外す。
- コネクタを左回転させて外す。
- スプリングを外し、バルブを交換する。こちらも向きに注意が必要です。
- 逆の手順で戻し、点灯確認を行います。
- どちらの場合も、手探り作業になることが多いため、不安な方は整備工場に依頼するのが安心です。
ポジションランプの保安基準と交換ポイント
ポジションランプは白色(電球色可)であることが保安基準で決まっています。
青白い光はグレーゾーン扱いで、車検の可否は検査員の判断になります。
左右で色が違ったり、暗すぎる球は基準を満たしません。球のサイズはT10が多いですが、適合は取扱説明書やメーカーの適合表で確認しましょう。
テールランプの保安基準と注意点
テールランプは赤色でなければなりません。
クリアレンズ車両は必ず赤発光のバルブを装着しましょう。白色バルブを入れるとピンク発光になり、保安基準に適合しなくなる可能性があります。
T20(シングル・ダブル)、S25、T10などが一般的なサイズですが、適合を必ず確認してください。T20のシングルとダブルはソケット形状が異なるため、間違えないように注意が必要です。
LED化は見た目のドレスアップだけでなく、省電力化にもつながります。正しい手順で安全に作業を進めて、愛車のカスタマイズを楽しみましょう。
(ライター:自動車整備士 SkyLight)
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