車のコーティング業界の裏話

こんにちは、ライターのタムです。

皆様は、自分の車に傷がついてしまった経験はございませんか?

そんな時によく利用するのがカーコーティング。

しかし、自動車について詳しく知らない人からすれば、こうした塗装作業の相場や作業工数等どのくらいかかるのがわからい方も多いのではないでしょうか?

未知なる部分も多々あるかと思います。

そこで、カーコーティングの専門店のキーパーがやっているこうした事業の実態についてお話ししていきましょう。

以外と知らなかった車のコーティングの種類

カーコーティングと聞くと、車の傷を治すと考えをお持ちの方が多いかもわかりませんが、実際にコーティングにも様々な技術があり

  • ピュアキーパーコーティング
  • クリスタルキーパーコーティング
  • ダイヤモンドキーパーコーティング
  • ダブルダイヤキーパーコーティング

等が存在します。

キーパーコーティングって?

この「キーパーコーティング」というのは、自動車の塗装そのものが持っている本質的な価値であるツヤや透明感、輝きを最大限に引き出す方法です。

キーパーコーティングは、ただ単に車の傷を隠したりツヤを出すだけではありません。

コーティング手法によって、塗装に汚れが付きにくくなり、汚れがシミ込まないようにすることが可能であり、これによって施工後に洗車が楽になったり、洗車回数を減らすこともできるようになります。

キーパーコーティングの質によって、こうした塗装の輝きの維持や洗車回数の削減にも影響してくるのです。

コーティングの耐久保持期間

  • ピュアキーパーコーティング    :3~4ヶ月
  • クリスタルキーパーコーティング  :1年
  • ダイヤモンドキーパーコーティング :5年

これらのコーティングは塗装をしっかり守ります。

5年耐久のダイヤモンドキーパー、アクアキーパーも定期的なメンテナンスを行うことで、汚れが付きにくく、落ちやすくなり、キレイさを保つ事が出来ます。

多くのカーコーティング専門店で利用されるコーティング方法

最も多くのカーコーティングで利用される施工法としては、ポリマーコーティングが挙げられ、全国でも年間250万台以上の自動車がこの方法で施工されています。

キーパーコーティングは、全てこのポリマーコーティングをルーツとしたものです。

最も安価でコーティングが行え、どこのカーコ-ティングの専門店でも利用されているコーティングの一つです。

愛車が新車に近い段階ではきれにツヤのあるものになり、汚れが付着していてもコーティング被膜内に浸透しないため徐々に落ちてしまうのが特徴です。

…が、勘違いしてほしくないのは、塗装のコーティング剤もずっと状態が保持されるわけではないということです。

コーティング後は定期的なメンテナンスが必要不可欠であり、何度も何度も塗り直しを行う事によりコーティング被膜を形成させて、厚みのあるものに変えていきます。

塗り直しで被膜を強化しつつキズを埋めていくことで、塗装の表面を改善していく方法なのです。

その方法が、「ピュアキーパー」「クリスタルキーパー」「ダイヤモンドキーパー」なのです。

ピュアキーパー

日差しや汚れで疲れてしまった車のボディーが蘇らせるのに、安価で手軽にできるコーティングです。

仕上がり度も悪くなく、施工にかかる時間が短い、施工費用も安価なので、とても安価で手軽にできるので一般の人には嬉しいコーティング法です。

但し、耐久性が短いため、長くても3ヵ月程で繰り返しのメンテナンスが必要となります。

塗装は、繰り返しのコーティングでどんどん良くなりますので、定期的なメンテナンスをおすすめします。

クリスタルキーパー

クリスタルキーパーは無機質ガラス被膜がベースとなっており、これが保護能力の高い無機質ガラスを塗装面上に形成して、ベース被膜を作ります。

被膜そのものが二層構造になっており、

  • 艶が深い
  • 強力な撥水性
  • 耐久性が高い

等の特徴をもっています。

又雨のしみや水アカの付きにくい被膜を形成するため、ピュアキーパーと比較しても、ガラスコーティングの滑らかな艶と輝き等の性能が高い分、施工にかかる時間、施工費用も少し高くなるコーティング法です。

ダイヤモンドキーパー

ダイヤモンドキーパーは、さらに最新科学が産み出したボディガラスコーティング法の一つで、無機質なガラス被膜が強固なボディーを作ります。

  • ツヤの深さ
  • 上質な発色
  • 高い水シみの防止効果
  • 耐久性の高さ

等の特徴があり、ボディガラスコーティング全般の弱点であった「水シミ」を徹底的に防止し、新車のような輝きを蘇らせます。

また、精度も高いため、キーパーコーティングの中でもっとも値段の高いコーティング法になります。

カーコーディンング専門店ではこれらの技術を活用しながら、キーパーが施行していますが、最も多く推奨されているのはピュアキーパーであり、手軽に安価でコーティングが可能です。

特にコーティングは積み重ねによる上塗りが大切であり、その膜厚がより強度のあるコーティングが生まれます。

つまり定期的なコーティングメンテナンスがとても大切なのです。

SS店が行っているコーティングの実態

カーコーティングには様々な塗装工程における専用機材・機器・空間が必要になります。

その機材がなかったり、雨や風等の外的要因が受けやすい空間での施工を行う場合には、プロでも皮膜の塗りムラや外的要因を受けやすくなってしまうこともあります。

コーティングを専門に行っている専門店は施工完成度を上げる為、または独自性を出す為に様々な施設や専用機材を駆使しています。

一方でSS店のコーティングは、値段が安い事が最大の特徴です。

SS店は安いというだけで大きな気を集めていますが、カーコーティングやフィルム貼り付け等を専門で行っている企業と比較すると、下記のようなマイナスポイントが挙げられます。

  • 中コーティングの温度管理の不備
  • 照明設備の不備
  • 技術者によるに塗りムラ
  • コーティング液が安い(コーティング料金の1割程度)

中コーティングの温度管理の不備

主に空調管理を徹底しなくてはいけない吹き曝しの中、コーティングをするに当たって本来しっかり湿度や温度を調整しないと定着しないのが中コーティングの難しい点でです。

しかし、こうしたSS店では全く空調管理ができないケースが極めて多いのが実態なのです。

照明設備の不備

また、SS店には本来コーティングに必要な照明設備が整っていない店舗が多い点も問題です。

専門の照明設備があれば、様々な波長や色・照度・強度の光を当てる事で、通常では見えない傷を出す確認する事が出来ます。

こう言った専門機材を使用する事で、専門店ではより精度の高い施工行う事が出来ますが、逆に設備環境が整っていなければ、どんなに熟練したコーティングのプロでも塗りムラが生まれてしまいます。

SS店では、専門店としての照明設備が完備されていない店舗が多いのが現状なのです。

技術者によるに塗りムラ

SS店での求人広告を眺めていると「簡単なお仕事です!」等のように、誰でもできるように記載されているケースが非常に多く見受けられます。

こうした企業は利益の追求を最優先にしているのが一般的で、人の入れ替わりも激しく忙しい為、コーティング技術がなかなか定着しにくいという問題があります。

誰でも出来るような作業と謳われている求人広告ですが、実際にはコーティング技術を習得するのにも多大な労力と経験を要します。

経験の少ない社員が行うことで塗りムラが発生しやすいため、きちんとしたコーティングができないことが多いのです。

コーティング液の原価はコーティング料金の1割程度

コーティングの液剤の仕入れコストは、実際は総額の1割くらいです。

つまり、コーティング料金のほとんどが技術料となり、安価で経験の少ない人を雇って施工する、利益優先の企業が多いのが現状なのです。

コーティング液が安く仕入れられるようになったことで、技術のないSS店によって一般ユーザーにカーコーティングが普及しているのが現状です。

SS店はの利益はかつてはガソリン1L当たり10~15円程度ありましたが、今はその半分しかありません。

従ってコーティングなどの施工で利益を出す必要性がで出来た為の苦肉の策とも言えるかも知れません。

つまり、質の低いコーティングで利益を出さざるを得ないのがSS店の実態であると言えます。

SS店のカーコーテーングの仕事の受注状況について

業者施工のカーコーティングのクチコミ等はネット上であまり見かけませんよね。

その理由はカーコーティングの受注が、一般顧客からの直接依頼よりもディーラーから受注する依頼の方が圧倒的に多いからです。

皆さんは車に傷がついた時、まずどこへ行きますか?

車についてあまり興味がない方は、まずはディーラーに足を運ぶかと思います。

SS店ではこのように一般顧客からの依頼よりも、ディーラーから仕事の依頼を受けるケースの方が多くなっています。

しかし、技術がきちんとしていないSS店のカーコーティング技術者が、企業収益のために出張施工を行い、こうしたコーティングを行っているのです。

従ってディーラー等でコーティング等を行っても仕上がりにムラが生まれてしまうリスクある為、仕上がりを重視するのであれば、技術がきちんとした専門店でコーティングを行うことが大切になります。

塗装は簡単に傷がつく!コーティングのプロが教えるコーティングその本質とは

洗車の際にはボディーに傷はつきやすいものです。

ディーラーでは安く洗車ができたりしますよね。

実はこれは一般の人が目で見ても気が付かない、塗装への傷が多数ついてしまう可能性があります。

もし塗装等の傷気にされる方であれば、ディーラーやSS店での洗車ななるべくしないようにすることをおすすめします。

例えばですが、車体にポリッシャーで磨いた跡がついたりしてしまうことも多く、洗車に仕上げのワックス等によってごまかされてしまうことがあります。

細かい見えない傷というのは、通常の屋外では様々な角度から光が当たるため、人の目で目視確認することは非常に難しいものがあります。

基本的にコーティングという作業は安価で行えるものではありません。

それ相応の難しい技術や、専門の機械や空調や設備が整えられた環境で、初めてきちんとしたコーティングができるものなのです。

従って技術や設備が揃っているコーティング専門店ではそれなりの提供価格にります。

カーコーティングの専門店であれば、特殊な照明や光を反射させる特殊な設備が活用されており、こうしたポリッシャーで磨かれた傷跡なども映し出すことができます。

車の塗装面には、塗装維持に欠かすことのできない硬い塗装部分であるホーロー層というものがあります。

このホーロー層は自動車メーカーの新車製造ラインで作られますが、技術や設備のない店舗でコーティングや洗車を行う事によってホーロー層にまで傷が及んでしまうこともあります。

こうしたコーティングや洗車をする際には、絶対にカーコーティングの専門店で行う方が良いと言われています。

カーコーティングの専門店であれば、こうした問題を解決すべきプロの技術者とそのコーティングや洗車をする環境が整っていることが多いため、安心して任せることができることもあります。

 

ディーラー等にコーティングの依頼をすると、SS店の社員が直接ディーラーに出張施工として依頼を受け、傷を確認するための暗室空間や特殊照明等がないディーラー店舗でこうした出張作業を行うことがあります。

こういった場合には、プロのキーパーが行っていても、設備が整っていない場所では確認作業も手薄になり、綺麗な仕上がりにならない事もあるのです。

また、こうした設備環境がない中で、知らないふりをしながら出張修理を行っているSS店のカーコーティング店も存在しています。

これも全て売上げや収益のためです。

各カーコーティングの店舗がこうした依頼を受注している実態が多いのもまた事実なのです。

従ってディーラーやSS店等のカーコーティングや洗車等を依頼されている方の中で、特に車の傷を気にされる方は注意が必要でしょう。

車のボディにつけられている傷がシングルアクションポリッシャーやダブルアクションポリッシャーなのか。

こうした傷を修復するためには、それを見分ける専門の目・技術・設備が必要であり、又その判断を付けることができないディーラーの店員がやっている実態なのです。

こうした傷は決して治らない傷ではなく、きちんとした塗装指導を受けた磨きの作業をしていれば、簡単に消すこともできます。

ただし、ディーラーでは塗装の専門家でない人も関わることが多い為、洗車やカーコーティングをされる際には注意が必要になります。

車のコーティング業界のまとめ

このように塗装面というのは、洗車やちょっとしたことで傷が入ってしまうとても柔らかいものです。

また、こうした傷を綺麗に修復するにはコーティングや洗車専門のプロの技術が必要になります。

カーコーティング店舗は、店ごとにコーティングや洗車の単価が変わります。

高いから質が良いとは限りません。

利益を出す為に値段を決めている企業もありますので、何よりも店舗の方ときちんとした信頼関係を築くことが大切です。

本物のカーコーティングには、それなりのコストと時間が掛かるということを覚えておきましょう。

(ライター タム)

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