こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
最近はトヨタの純正ドライブレコーダーも一部車種において取扱モデルが増えた事で選択の幅が広がっていますが、今回は30系のアルファードの純正ドライブレコーダーについて特徴を解説します。
アルファードの購入を検討中で、ドラレコの選択について迷っている方の参考になれば幸いです。
アルファードの純正ドライブレコーダーは3機種
2021年1月現在のアルファードで指定されている純正ドライブレコーダーはこちらの3機種です。(こちらはトヨタ車全般に指定されている汎用性の高い製品)
・DRD-H68S:1カメラモデル(2ピースセパレート)
・DRD-H68A:1カメラモデル(一体型)
セパレートモデル「DRD-H68」「DRD-H68S」
このうち、本体部分とカメラ部分が独立したセパレートモデルとなっている「DRD-H6f8」「DRD-H68S」については、本体とフロントカメラの仕様がほぼ共通する液晶なしのWiFiモデルとなっています。
デザインはケンウッドなどに見られるカーナビ連動モデルに近い、薄型の本体と小型セパレートカメラの組み合わせです。
「DRD-H68」「DRD-H68S」の主な仕様はこちらの通り。(サブカメラは「DRD-H68」のみ)
・前カメラ録画視野角:水平112°
・サブカメラ録画解像度:1920×1080/27fps
・サブカメラ録画視野角:水平122°
・microSDカード付属:8GB
・microSDカードフォーマット不要
・GPS内蔵
・WiFi対応
・駐車監視:常時録画+衝撃検知(30分/1時間)/自動起動
1カメラモデルの「DRD-H68S」については、これと言った特徴のない構成となっており、OEM生産メーカーも掴めない状況ではありますが、取扱時期が2018年後半からと、まだそこまで古い製品ではないので画質面ではそこまで悪いものではないと考えられます。
一方で2カメラモデルの「DRD-H68」については、2つ目のカメラの設置位置が車種によって異なる形となり、アルヴェルの場合にはこのようにダッシュボード上に後方向けに設置します。
時々社外品でもフロントガラスに内向きにカメラを設置する、または一体型2カメラ筐体で前方と車内側を撮影するような製品もありますが、これらの製品と比べてもアルファードの場合にはダッシュボードの盛り上がりに遮られて車内側の視認性が良くないようです。
ライブビューと動画の再生に関してはスマホのWiFiアプリで行う形になりますが、こちらの画像を見た感じでは動画のサムネイルが表示されるなど、使い勝手は悪くはなさそうです。
駐車監視については説明書を見る限り、こちらの2つの方式となっています。
・衝撃検知後の録画(長時間)
常時録画+衝撃検知については、常時録画と衝撃録画を合わせて行い、衝撃を検知した前後10秒程度の映像をイベント録画として保存しますので、当て逃げの際には衝突の前後の映像が確保出来る仕様です。
ただし、駆動時間が最大で1時間と短いのが難点です。
一方で衝撃検知後の録画の方は、衝撃検知から3秒後に起動して録画を行う方式ですが、省電力性に優れている為にバッテリーの残量が少なくなって供給電圧が一定値以下に下がるまで、延々と待機を行います。
長期間の監視に優れた録画方式と言えますが、衝突から3秒後からの録画開始になりますので衝突の瞬間は映りません。
一体型シングルモデル「DRD-H68A」
「DRD-H68A」は液晶無しでWiFiもサポートしないかなり古い規格の製品と見受けられます。
しかも、現状のドラレコではあり得ない衝撃録画なしの欠陥仕様ですので、こちらの製品は絶対に選ばないほうが良いでしょう。
まとめ
以上、アルファードの純正ドライブレコーダーについて解説しました。
1カメラのWiFiモデル「DRD-H68S」についてはバランスは悪くはなさそうですが、やはり今から新車にドラレコを付けるなら2カメラ以上にしたいところです。
ただし、2カメラの「DRD-H68」になってくると、サブカメラの設置位置の関係で視野が微妙な事になってしまいます。
従ってアルファードの場合には社外品のドラレコを選んだ方が良いでしょう。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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