こんにちは!ドライブレコーダー専門家で開発にも携わっているLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
ドライブレコーダーにおいて、microSDカードは単なる記録媒体ではありません。
録画の安定性や信頼性を左右する、非常に重要なパーツです。
特にドラレコは、
- 高温環境(夏場の車内)
- 長時間の連続録画
- 頻繁な上書き
- 電源の瞬断(エンジンON/OFF)
といった、microSDカードにとって過酷な条件で使用されます。
そのため、iRecoではカード選びを非常に重視しています。
純正microSDカードを用意する理由
半導体の高騰で一時は諦めていたのですが、最終的にiRecoでは専用の純正microSDカードを用意することにしました。
一般的なmicroSDカードはスマートフォンやカメラ用途を前提としており、ドラレコのような「高温×連続書き込み」環境は想定されていません。
そのため、
- 録画が途中で停止する
- フォーマットが正常にできない
- 本体が再起動を繰り返す
といったトラブルの原因になるケースがあります。
これらは本体の故障と誤解されがちですが、実際にはmicroSDカード起因の問題であることが少なくありません。
iRecoの純正カードは、こうしたリスクを低減するために、ドラレコ用途を前提として過剰スペックのカードを選定しています。
純正microSDカードの価格について
現在は半導体価格の高騰の影響もあり、純正microSDカードの価格は一般的な製品より高めになります。
ただし、
- 高温環境
- 連続書き込み
- 電源遮断
といった条件を前提にした品質基準で選定しているため、
👉 国内主要メーカーのドライブレコーダー向け純正microSDカードと同程度の価格帯を想定しています。
安価な一般microSDカードとは異なり、長期安定動作を重視した設計・選定となっています。
推奨カード:Samsung PRO Endurance
純正カードに加えて、iRecoでは市販品のSamsung PRO Endurance(高耐久モデル)を推奨しています。
※32GB/64GBはV10規格のため、推奨はV30規格の128GB/256GBのみです。
このカードは、
- 常時録画・監視用途向け設計
- 高い書き込み耐久性
- ドラレコ用途での2年保証(正規品)
といった特徴を持ち、ドラレコとの相性が良いカードです。
👉 Samsung PRO Enduranceの詳細レビューはこちら
※正規代理店経由での購入を推奨しています(指定店舗での割引販売も検討中)
正規代理店での購入を推奨する理由(偽物対策)
microSDカード選びにおいて、見落とされがちなのが
👉 偽物・不正品のリスクです。
Amazonなどでは、
- 容量を偽装したカード
- 低品質チップを使用した模倣品
- 外観だけ本物に似せた製品
が流通しているケースがあります。
これらは、
- 録画が途中で止まる
- 一定容量以降が保存されない
- 突然認識しなくなる
といった重大なトラブルの原因になります。
しかも厄介なのは、
👉 見た目では判別がほぼ不可能である点です。
そのため、
- 正規代理店
- メーカー直販
- 信頼できる販売ルート
からの購入を強く推奨します。
一般microSDカード(V30)について
V30規格を満たす一般的なmicroSDカードについても、実機での検証を行っています。
その結果、
- フォーマット不可
- 録画停止
- 再起動
といったエラーは、現時点では確認されていません。
つまり、短期的な動作においては、一般的なV30カードでも問題が出ないケースが多いと考えられます。
こちらで短期動作確認を行ったカード
- Samsung Pro Plus
- Samsung EVO Plus
- SanDisk MAX enduracne
- SanDisk High endurance
- SanDisk Extreme Pro
- SanDisk Extreme
- Transcend TS512GUSD300S
ただし「動く」と「持つ」は別です
ここで重要なのは、
👉 「今動くかどうか」と「長期間安定して使えるかどうか」は別である
という点です。
ドラレコでは、
- 高温環境
- 連続書き込み
- 頻繁な上書き
といった負荷が継続的にかかるため、一般的なmicroSDカードでは耐久性に差が出る可能性があります。
ドラレコ用途で見落とされがちな「動作温度」
microSDカード選びでは、動作温度の上限も重要な要素です。
一般的な大手メーカー製のカードは、
👉 最大動作温度が85℃前後に設定されています。
一方で、Amazonなどで販売されている一部の低価格カードでは、
👉 最大動作温度が80℃程度の製品も存在します。
車内環境では70℃を超えることもあり、カード内部はさらに高温になる可能性があります。
そのため、
- 動作温度上限が低いカード
- 仕様が不明確なカード
は、ドラレコ用途では推奨できません。
👉 少なくとも85℃クラスの耐熱性能を持つ製品を選ぶことが重要です。
相性問題について(重要)
ドライブレコーダーでは、microSDカードとの組み合わせにより、以下のようなトラブルが発生することがあります。
- フォーマットが正常に完了しない
- 録画中に停止する
- 本体が再起動する
これらは一見別の不具合に見えますが、いずれも書き込み処理の不整合やカードとの相性によって発生する現象です。
実際の検証でも、日本メーカー・中国メーカーを問わず、複数のドライブレコーダーで確認されています。
これは特定メーカーの問題ではなく、構造的に起こり得るトラブルと考えられます。
耐久試験について
iRecoで推奨しているカード(Samsung PRO Endurance)、および純正カードについては、以下のような試験を実施しています。
- 約70℃環境での高負荷連続録画テスト
- 1000回以上の電源遮断を伴うストレステスト
これらは実際の車内環境を想定した条件です。
結論:microSDカード選びが録画の信頼性を左右する
整理すると、
- V30カードでも短期的には動作するケースが多い
- しかし耐久性や長期安定性は保証されない
というのが実情です。
そのためiRecoでは、
👉 高耐久(Endurance)モデル、または純正microSDカードの使用を推奨しています。
ドライブレコーダーは「いざという時に記録できていること」が最も重要です。
そのためにも、microSDカードは性能ではなく、信頼性で選ぶことが重要です。

コメント