こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
MR-SのリアタイヤにシバタイヤのR31 200Rを装着し、公道と袖ヶ浦フォレストレースウェイで使ってみました。
交換したのは2月。
交換前は前後ともADVAN NEOVAを履いていましたが、今回はリアのみR31 200Rへ交換しています。
フロントは約2年前に装着したNEOVAをそのまま使用しており、サーキットを走った時点では溝もかなり減っていました。
したがって今回のインプレッションは、
- フロント:2年使用したNEOVA
- リア:R31 200R
という、かなりリアグリップ寄りの組み合わせでの評価になります。
シバタイヤ R31 200Rとは?
シバタイヤ公式では、200Rを200シリーズの中でもタイムアタックなど競技用途を強く意識したコンパウンドとして位置付けています。
R31+200Rは筑波サーキットでも高い実績を残しており、絶対的なグリップを重視したタイヤと言えそうです。
また、装着前に参考にしたのが筑波タイヤサービス(斉藤)さんの現場評価。
R31 200Rについて、
- タイムはA052とほぼ同等
- グリップは高い
- 耐久性はそこそこ良い
- ロードノイズは大きめ
- 雨の低温時は厳しい
- A050 G/Sと同じような扱い
- 作動温度を理解して使う必要がある
- ウォーマーが欲しい
- タイムコスパは非常に良い
と評価されています。
特に気になったのは、
- 「A050 G/Sと同じ扱いをする」
- 「作動温度を理解して使う」
という部分。
普通のスポーツラジアルというより、温度のおいしいところを使ってタイムを出す、かなり競技寄りの性格なのだろうと考えていました。
テクノプロ・スピリッツ熊倉さんの評価
今回の走行後、テクノプロ・スピリッツに行った際に熊倉さんにもR31 200Rについて聞いてみました。
熊倉さんの話では、「一発だけならA052よりグリップする」とのこと。
もちろん車両や路面、タイヤサイズなどの条件によって変わるでしょうが、少なくともピークグリップについては相当に高いタイヤという評価です。
実際に使った印象も、この話にはかなり納得できました。
公道ではリアのグリップが明らかに高い
R31 200Rに交換後、公道を約3,500km走りました。
MR-Sでは雨の日にはほとんど乗らないので、ウェット性能については評価していません。
また2月に装着していますが、冬場の低温路面で積極的に性能を確認したわけでもないので、真冬のグリップについても分かりません。
少なくとも暖かい時期のドライ路面では、変な挙動はまったくありませんでした。
ただしリアだけR31 200Rになったことで、明らかに
リア > フロント
というグリップバランスになっています。
以前より若干ノーズの入りが悪くなったものの、リアの挙動は非常に安定しています。
ドライの一般道を普通に走っている限りでは、特に不満はありません。
雨が降らなければ、ですが。
5月に袖森を30分走行
R31 200Rで最初にサーキットを走ったのは5月。
袖ヶ浦フォレストレースウェイを30分1本走りました。
ただし、この日はフル出走でクリアラップがほとんど取れず、まともにアタックできた周回はごくわずか。
走行後もタイヤの減りはそれほど目立ちませんでした。
この時点では、「サーキットでも意外と減らないのかな?」という印象でした。
8月の袖森では終始アンダー傾向
そして8月、再び袖森へ。
今回は30分×2本を走り、5月よりもしっかりアタックできました。
ここではR31 200Rのリアグリップの高さがかなりはっきり分かりました。
ただ、フロントは2年使用して溝も少なくなったNEOVA。
前後のグリップバランスが完全にリア寄りになっていたため、基本的には終始アンダーステア傾向でした。
リアはかなりしっかり食います。
ところがクルマ全体としては、「リアは食っているのに、思ったより曲がらない」という印象。
進入から旋回中までリアの姿勢はかなり安定しています。
以前ならコーナー立ち上がりでアクセルを入れた際にリアがスライドしていたような場面でも、R31 200Rはなかなか滑りません。
その代わりリアが踏ん張るので、フロントが先に外へ逃げます。
MR-Sらしくリアを少し動かしながら向きを変えるというより、リアがガッチリ食って、フロントからアンダーが出る。
今回の組み合わせでは、そんな状態になりました。
一発のグリップは高い。でもタレも早く感じる
もうひとつ印象に残ったのが、連続アタックしたときの変化です。
走り始めのR31 200Rは非常によく食います。
ところが周回を重ねていくと、体感的には比較的早い段階でグリップが落ち始めました。
最初なら踏ん張っていたところで、徐々にアウト側へ逃げるようになります。
熊倉さんの、「一発ならA052よりグリップする」という話を聞くと、この性格も何となく理解できます。
ピークグリップは非常に高い。
ただし、そのピークを長時間維持しながら何周も連続アタックするタイヤではないのかもしれません。
筑波タイヤサービスさんの「作動温度を理解して使う」という評価ともつながるところがあります。
最後は4輪とも横へスライド
さらに周回を重ねると、今度はフロントの古いNEOVAもグリップが落ちてきます。
すると単純なアンダーではなく、4輪とも外側へズルズルとスライドすることがありました。
毎回ではありませんが、同じように走っていても立ち上がりでズルズルとクルマ全体が横方向へ逃げます。
序盤はリアのR31 200Rが強すぎてフロントから逃げる。
そこからR31 200Rも熱でタレ、同時に古いNEOVAもグリップが落ちると、前後とも横方向のグリップが足りなくなって4輪で外へ逃げる。(車の向きは変わらないので危険ではないが遅くなる)
そんな変化だったのではないかと思います。
公道では減らなかったのに、8月の袖森でビビった
そしてR31 200Rで一番驚いたのが摩耗です。
2月に交換してから、公道を約3,500km走行。
さらに5月には袖森を30分1本走りましたが、このときはほとんどアタックできなかったこともあり、タイヤの減りはそれほど気になりませんでした。
ところが8月。
30分×2本を走り、それなりにアタックを繰り返したあとタイヤを見ると、
溝が半分以下。
これはさすがにビビりました。
公道約3,500km+5月の軽いサーキット走行では大して減っていなかっただけに、8月の本格的なアタック後の減り方との差がかなり印象的でした。
つまり、「サーキットを走っただけで猛烈に減る」というより、
「しっかりタイヤに負荷を掛けてアタックすると、一気に消しゴムになる」という感じです。
真夏の袖森という条件もあるでしょうが、R31 200Rのピークグリップの高さと引き換えに、この摩耗速度は覚悟しておいた方がよさそうです。
R31 200Rの結論
今回使ってみて感じたR31 200Rの特徴をまとめると、
- ピークグリップはかなり高い。
- リアのトラクションも強烈。
- その代わり温度による変化が大きく、しっかりアタックすると減りもかなり速い。
というタイヤでした。
ただし今回については、フロントが古いNEOVA、リアだけ新品R31 200Rという特殊な組み合わせです。
そのため、「R31 200Rは曲がらないタイヤ」という結論にはなりません。
むしろリアだけ明らかにグリップが上がった結果、フロントのグリップ不足が目立つようになったと考えるべきでしょう。
上手い人なら、この強烈なピークグリップを使って一発のタイムにつなげられるのだと思います。
しかし私の場合は、まだそこまで使い切れるほど修行が足りません。
5月の軽い走行では気にならなかったものの、8月に本格的にアタックしたことで見せつけられた、この消しゴムっぷり。
性能は魅力的ですが、今の自分には少々贅沢なタイヤです。
次回は4輪ともR23 200Rへ
というわけで、次回は4輪ともR23 200Rにする予定です。
前後のグリップバランスを揃えたうえで、まずはMR-Sをちゃんと曲げられるように練習します。
R31 200Rは、「もっと腕が上がって、一発のタイムを本気で狙いたくなったときに履くタイヤ」という位置付けになりそうです。
それまでは、しばらく履くことはないでしょう(笑)。



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