QC3.0で急速充電 RAVPower20,100mAh「RP-PB043」のレビュー、評価

RAVPowerのモバイルバッテリーがなかなかドライブレコーダーの外部バッテリーとしての相性が良さそうなので、QC3.0とUSB Type-C規格の充電方式に対応した「RP-PB043」を試してみたくなり、購入してみました。

前回は提供サンプルの「RP-PB006」でのテストを行ったのですが、充電が速い・充電ポート側に逆流防止機構がある・パススルーに対応している、の3つの点でドライブレコーダーの外部電源に適していると感じています。

 

 

「RP-PB043」のスペック

「RP-PB043」は20100mAh(3.7V換算)の蓄電量とUSB Type-C、QC3.0の入力・出力規格に対応したハイエンドモバイルバッテリーす。

通常のmicroUSB端子からの充電は5V×2.4A(12W)がMAXとなっていますが、USB Type-C規格は5V×3.0A(15W)まで、USB Type-Cで「パワーデリバリー」に対応している場合には20V×5A(100W)まで…モバイルバッテリーなどでは30Wくらいが限界?、QC3.0規格であれ24Wまでの出入力が可能です。

ドライブレコーダーの外部電源として「RP-PB043」に注目した理由は、パススルー充電機能が搭載されており、QC3.0規格からのハイパワー充電とドライブレコーダーへの給電が同時に可能な点、おそらくQC3.0の充電側は逆流防止機構が搭載されているであろうと考えたからです。(逆流防止に関してはメーカーから対策済みとの回答あり)

※USB Type-C側は出力・入力共用ポートなので思いっきり逆流するかと(笑)

「RP-PB043」の蓄電量チェック

「RP-PB043」を使用して0.35A程度で駆動するドライブレコーダーを常時録画の状態で放置したところ、33時間程度の駆動で11500mAh程度の容量を消費したところで電源が落ちていました。

前回テストした「RP-PB006」が13000mAh程度放電していますのでそれよりもやや少なめと言ったところですね。

「RP-PB043」の入力電力

「RP-PB043」はUSB Type-CとQC3.0の入力規格に対応していますのでそれぞれのケースでのテストを行いました。

USB Type-Cでの入力

USB Type-Cからの入力に関しては、始めにRAVPower製の家庭用アダプターと①モバイルバッテリー付属ケーブル+変換アダプタ、②別売の両面USB Type-Cケーブルを使用して数値を計測しました。

 

①モバイルバッテリー付属の純正ケーブルと変換プラグを使用してみた段階では、5.17V×1.49A(7.7W)とイマイチな結果でした。

②次にRAVPowerの両面USB-Cケーブルを使用してみた結果は4.65V×2.63A(12.2W)でした。

前回の「RP-PB006」では2.13A×5.37V(11.4W)と言う結果だったのであんまり変わらない気が…

因みに車載でのテストに関しては以下のUSB-C出力対応のRAVPower製シガーチャージャー「RP-PC022」を使用しました。

 

 

結果は家庭用アダプターとほぼ変わらず、4.64V×2.67Aです。

良く調べてみると「RP-PB043」のType-Cは入力には対応しているものの、速度は遅い事が判明しました。(後述します)

QC3.0での入力

次に「RP-PB043」の目玉であるQC3.0からの入力についてです。

QC3.0に対応した家庭用のアダプターはありませんので、計測には以下のQC3.0対応シガーチャージャーとQC3.0対応ケーブルを使用しました。

 

QC3.0は充電ホストとクライアント側が通信を行いながら電圧・電流を変動させて最速の充電を行う規格ですが、シガーチャーを使用しての結果は以下の通りです。

夜間なので文字が見えにくいですが7.32V×2.77A(20.3W)となっていますので、「RP-PB006」に対しては2倍近い充電速度ですね。

「RP-PB043」を使用してのドライブレコーダーの運用

「RP-PB043」はパススルー充電に対応していますので、バッテリーが空の状態で0.35A程度のドライブレコーダーを使用して30分ほど走行してみました。

QC3.0規格での車内充電

充電に使用したのは前述のRAVPowrのシガーチャージャー「RP-VC007」とUGREENのQC3.0対応ケーブルです。

 

 

30分間パススルーで充電を行った後に0.35A程度のドライブレコーダーを常時録画放置した結果、およそ3時間の録画が可能でした。

RP-PB006」を使用した場合と比較すると、同じパススルー充電時間で1.6~7倍の駆動が可能であったという結果です。

1分の充電で6分程度、1時間の充電で6時間の駆動が可能になりますね。

往復5分のチョイ乗りでスーパーなどでの買い物しかしないような用途の車でも、1回当たり30分程度までの駐車監視が可能と言う計算です。

USB Type-Cも試してみたが…

テスターを使用して充電量を計測した結果はあまり芳しくなかったのですが、テスター自体の精度の問題も考えられるので、ドライブレコーダーでの駆動時間の計測も行ってみました。

上述の家庭用充電器からRAVPowerのType-Cケーブルを使用して30分間0.35Aのドライブレコーダーをパススルー駆動させ、その後に充電を抜いてドライブレコーダーを放置したところ、95分で電源が落ちました。

ノーマルのmicroUSBケーブルで充電した場合の「RP-PB006」では110分でしたので、それよりもパフォーマンスが悪いというまさかの結果に…。

 

USB Type-Cは意外と扱いが難しく、スマホなどでもモデル専用の充電器・ケーブルの組み合わせでなければ最大パフォーマンスが発揮出来ないものもあるようです。

今回は全てRAVPower製ではあるのですが、原因として考えられるのがモバイルバッテリー「RP-PB043」のC端子は入力・出力共用で特殊な仕様なのかな?と言った点です。

現状、このバッテリー以外に手持ちの機器でUSB-Cに対応したものがないので、充電器・ケーブル・シガーチャージャーのパフォーマンスが問題なのか、「RP-PB043」の仕様の問題なのかが不明ですね。

公式ページではCポートからの充電はあまり速くなそうな記述です。(9時間で満充電)

一方で同社の「RP-PB058」に関してはパワーデリバリーに対応しているようで、4~5時間で満充電と記載されています。

「RP-PB043」のまとめ

逆流防止に関してはメーカーに確認中ですが、QC3.0規格を使用したパススルー充電は以下の組み合わせでそれなりの効果が得られると感じました。

 

 

 

 

ただし、ひょっとすると「RP-PB058」でパワーデリバリー対応のUSB-Cを使用した方が容量が大きい分充電速度も速く、良い結果になる可能性もあります。

説明書には30Wまでとなっていますね。

QC3.0だと24Wなので規格上はUSB-Cのパワーデリバリー対応の方が速そうな?

ただし、シガーチャージャー側にパワーデリバリー対応のUSB-C規格のものがない気がします。(実質5V×3.0がMAX)

※PD対応のシガーチャージャーはある

まあ、車載インバーターがあるので家庭用充電器と合わせて使用すればどうにかなりそうな気がしなくもないですね。

「RP-PB058」を手配中なので、気になる方はもうしばらくお待ちください。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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コメント

  1. 黒エス より:

    初めまして。
    いつも楽しく、大変貴重なレビューを拝見させて頂いております。
    小生もこのレビューを読んで「RP-PB043」からドラレコへの給電を考えておりますが、1つご教示下さい。
    シュガー電源⇒「RP-PB043」⇒ドラレコの順で接続する場合。
    「RP-PB043」が空(残量0)から車のエンジンをかけて充電が開始された場合、「RP-PB043」からドラレコへは自動給電されますか?「RP-PB043」からドラレコへ給電する為には、「RP-PB043」の電源ボタンを押さなければなりませんか?
    よろしくお願いします。

    • 管理人Omi 管理人Omi より:

      黒エス様、いつもご愛読ありがとうございます。
      空の状態からの起動状態については失念しましたので、一度「RP-PB043」を空にして確認しますのでしばらくお待ちください。

      • 管理人Omi 管理人Omi より:

        黒エス様
        テストしてみた結果、エンジンオンでパススルー給電も開始されますが、完全に空になった状態だと30秒程度でパススルー給電が停止されるケースがありました。
        こうなった場合、2~3分充電しないとパススルー給電は開始されないようです。(少し充電してからボタンを押す)

  2. 黒エス より:

    管理人さま
     この度は、ご足労いただきありがとうございました。
     大変勉強になりました。
     何かありましたら、また質問させて下さい。

  3. ポートム より:

    管理人様
    いつも貴重な情報をありがとうございます。
    私も、ドラレコを駐車モードで長時間使用したいので、モバイルバッテリーでの運用に挑戦したいと思っています。そこで早速このバッテリーを買ってみようかと思うのですが、付属するmicroUSBケーブルはQuickCharge対応のものでしょうか?
    ご教示ください。

    • 管理人Omi 管理人Omi より:

      ポートム様
      ご質問ありがとうございます。

      付属のケーブルについては細かい部分は失念してしまいましたが、通常のmicroUSBケーブル2個とC変換コネクタだったと思います。

  4. 初ドラ より:

    管理人Omi 様
    YA-660記事でのコメント返信ありがとうございます。

    駐車監視でモバイルバッテリーを検討してますが、QC3.0でパススルーというのは中々ないんですね。RP-PB043もなくなったようで結局、良さそうなのは、RAVPower RP-PB077かQC3.0ではないRP-PB006でしょうか?シガーソケットが、QC3.0対応なので拘っていましたが、改めて使用環境で確認させて下さい。

    使用環境を週1~2日運転で片道15分走行、1~3時間駐車や片道20分走行、8~10時間駐車、自宅では、オフ。

    RP-PB077Rが10000mAhで10時間?稼働だとするとRP-PB077R
    でも間に合いそうですが、駐車時間を考えるとPB006、充電を考えるとPB077Rでしょうか。

    また、例えばDR02Dで使用した場合、そのまま常時録画、動体検知タイムラプスそれぞれで稼働時間が変わりますよね?効率が良いのは、動体検知ですか?タイムプラスは、フレームレートを落とした常時録画とのことですが、早回し?で10時間分を8時間で記録するという感じでしょうか?タイムプラスも駐車時にオンオフが必要ですよね?

    あと、自宅では、本体とモバイルバッテリーの間にUSB スイッチ付コネクタというのをつけスイッチオフというのが良いかと思っています。

    • 管理人Omi 管理人Omi より:

      初ドラ様
      モバイルバッテリーは今年の2月からPSEマークの表示が必須になった事でかなり統廃合が行われたようです。

      「DR02D」の使用電力の概算は2.5W程度です。
      モバイルバッテリーの容量表示は3.7Vが基本なので10000mAhであれば37Whになります。
      従っておよそ15時間ですね。

      QC3.0での入力は20.3W-ドラレコ電力=2.5Wなので、理論上だとパススルー充電しながらの走行時はMAXで17.5W程度で充電される事になりますが、過去にテストした感じだと8~9Wくらいだったかと思います。

      10時間の監視を行う為には25Whの電力量が必要になりますが、3時間くらい走らせる必要があるかも知れません。

      ・1時間の駐車監視~18分の走行が必要
      ・2時間の駐車監視~36分の走行が必要
      ・3時間の駐車監視~54分の走行が必要
      ・10時間の駐車監視~180分の走行が必要

      充電の早いQC3.0でもちょっと走行距離が足りない気がしますね。
      消費電力はタイムラプスは常時録画と変わらず、動体検知の方は5%くらい少ない程度ですね。
      タイムラプスは1秒1コマで撮影し、30秒分を1秒で再生する感じです。動体検知・タイムラプスのいずれも手動の設定と解除が必要

      なお、モバイルバッテリーはケーブルを挿しっ放しにするとコネクタのOFF→ONでは給電が開始されない可能性があります。これはコネクタとモバイルバッテリー次第かと。
      ケーブルを挿し直すと確実に給電は開始されますが。

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