※2018年8月31日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家で一部メーカーのデバッガーもやっている 鈴木 朝臣です。

ドライブレコーダー関連のまとめ記事やおすすめランキングなどの記事は、他のサイトでも多数あるのですが、そこで推奨されてるモデルを使い込んだ上での紹介記事は少なく、ほとんどがメーカーの受け売りや、ウェブ上での一次情報のまとめ記事が多くなっています。

おすすめドライブレコーダーを今すぐ見たい方は、こちらから記事中盤にジャンプできます。

■ おすすめドライブレコーダー

もくじ(クリック・タップで移動できます)

ドライブレコーダーはメーカースペックだけ見ても中身は分からない

ドライブレコーダーはメーカースペックだけでは性能の良し悪しは判断できません。画素数や解像度が高くでも動画が粗かったり、思ったより明るくなかったりと、使ってみるまでは実際の性能はなかなか分からないものです。

このページでは、100機種近くのドライブレコーダーの実機テストを行い、600件以上の読者の皆さんとのコメントのやり取りでドライブレコーダーの導入を検討するユーザーの皆さんの悩みを把握しているLaBoon!!編集長のOmiが、ドライブレコーダーを導入する目的別におすすめモデルを紹介します。

ドライブレコーダーは現状で既に数百モデル以上の選択肢があり、価格帯も1万円以下から3万円近くのものがありますが、3年前ならいざ知らず、この現状で何の前提条件もなしに「おすすめのドライブレコーダーはどれ?」と聞かれても、「おすすめの乗用車はどれ?」と同じくらい難しい質問になっています。

予算やドライブレコーダーを設置する目的を詳しく聞く事が出来れば、ある程度目的に合ったモデルをご紹介する事は可能なのですが、店頭での接客と異なりウェブ上ではリアルタムでの対話が出来ませんので、このページでは過去に質問を頂いた内容から考えられる、ユーザーの皆様の目的別におすすのドライブレコーダーをご紹介しています。

他のサイトとの違いは①基本的には実機の動画や運用面での比較を行っている点、②なるべく判定基準を一定に保ち公平に各モデルを評価している点、③メーカーよりもユーザー視点に立ち、時には辛口の評価を行っている点、④こまめにコメントのやり取りを行っている為、書いたら書きっぱなしにならない点、の4点となります。

基本、自分でテストした100モデル程度のドライブレコーダーからおすすめモデルをチョイスしています。

ドライブレコーダーを選ぶ上での押さえておきたいポイント

ここ2~3年で星の数ほどのドライブレコーターが発売されていますが、初めてドライブレコーダーを選ぶ方にとっては何を選んで良いか全く分からない状況かと思います。

ドライブレコーダーを選ぶ前に考えておきたいのは、以下の7つの機能や性能についてどのように考えているかです。

これらが決まっていないと、ドライブレコーダーを選ぶのが難しくなります。(車と同じくらい、色々な目的に合わせてモデルがありますので)

①ドライブレコーターを購入する際の予算はどれくらいか?

②駐車監視を行う予定はあるか?

③夜間に運転する事が多いか?

④車内で地デジテレビを見るか?

⑤車を使用するエリアは東日本か、西日本か?

⑥電子機器の扱いは苦手か?

⑦GPSを必要と感じるか?

ドライブレコーターを購入する際の予算について

最近のドライブレコーダーには1万円未満から3万円台までと、価格帯に大きな幅があります。

ある程度安心して使える、最も安い価格帯のドライブレコーダーは、7,000円台くらいからかと思います。

なぜかと言うと、現在主流になっているフルハイビジョンクラスのドライブレコーダーの原価(工場を出る段階)が概ね4,000~5,000円程度からとなっており、それを日本に輸入して利益を出そうと思っても最低でも7,000円以上の価格にしないと利益が出ないからです。

それ以下の価格のものに関しては、かなり品質の悪い部品を使ってたり、工場の管理体制が悪かったり、メーカーのサポート以前にハードウェアが粗悪である可能性が非常に高くなります。

従って低コストでドライブレコーダーを購入しようと思っても、7,000円以下で売られているようなものは避けた方が無難です。

なお、ケンウッドやユピテル、コムテックなどの国内有名メーカーの製品だと、最低クラスでも1万円前後となります。

ドライブレコーダーに単純な性能だけを求めるのであれば、同価格帯の中国メーカーのモデルを選ぶのも手ですが、操作性や使い勝手では劣る部分がありますし、基本的には中国から日本のamazonなどで直接販売する形態が多く、日本に営業所もなく、中国人の方とのメールでのやり取りがメインとなりますので、ガジェット(機械)系が苦手な方はなるべく日本のメーカーの製品を選んだ方が良いように思います。

予算が1.7~8円くらいあれば、日本メーカーでもかなりハイクラスのモデルが買えますよ。

駐車監視を行う予定はあるか?

ドライブレコーダーが一般に普及し始めたのはこの1~2年の事で、それ以前には車の買い替えの際などに当て逃げ対策としてドライブレコーダーを購入する方が多かったのですが、最近では高解像度モデルの他に駐車監視の際の操作や利便性、アナウンス機能、夜間の暗視機能、クラウド通信で異常を告知する機能、などを搭載したモデルが増えつつあります。

多機能で高性能なモデルは価格もそれなりに高くなりますが、「駐車監視」という機能自体はほぼ全てのドライブレコーダーにも標準搭載となっており、価格の差は使い勝手やナンバーなどの認識能力の差、またはメーカーのブランド力の差だと解釈してください。

なお、当たり前の話ですが、録画解像度が高ければ高いほど、ナンバーの認識精度も上がります。(普通は)

夜間に運転する事が多いか?

ドライブレコーダーは、レンズを経由してCMOSと呼ばれるイメージセンサーで映像を取り込み、misroSDカードなどのメモリに動画を記録しています。

人間の目で言うと水晶体がレンズ、CMOSが網膜に当たります。

上の画像のレンズの付け根にこのようなCMOSセンサーが内蔵されている訳です。

…で、ドライブレコーダーの明るさについてですが、基本的にはレンズとCMOSセンサーの組み合わせと性能で決まります。

ドライブレコーダーの仕組みと画素数、解像度のお話

昼間はそれほどの差は出ないのですが、夜間の光が少ない状況下になると、受光能力の高い低照度対応のCMOSセンサーが搭載されたドライブレコーダーの方が、圧倒的に明るく映ります。

ある程度明るい場所や、ヘッドライトが当たってる場所ではそれほどの差は出ない事もありますが、ヘッドライトの外側や、街灯が少ない駐車場などでは、圧倒的な差が出ますので、夜間の運転が多い方、夜間の駐車監視を行う方の場合には、SONYの夜間特化型のCMOSセンサーで、星空撮影用のSTARVIS技術に対応したドライブレコーダーを選んだ方が良いでしょう。

2018年上半期から、このSTARVIS対応モデルが急速に普及し始め、そろそろ廉価モデルも発売されようか、と言う流れになっています。

今から買うならSTARVISでしょ!と個人的には感じますね(笑)

車内で地デジテレビを見るか?

ドライブレコーダーを含む、全ての電子製品は少ながらず電磁波(ノイズ)を発生させます。

この電磁波が悪さをして、地デジの感度を落としてしまう事があるのですが、ドライブレコーダー内部に金属の仕切り版を入れたり、基盤内の半導体の位置を見直したり、ケーブル類に工夫をしたりなど、各社それぞれに電磁波漏れの対策を行っていたり、いなかったりしますが、過去の経験上中国メーカーのモデルはのノイズが大きく、日本と韓国のメーカーはノイズが少ないという印象を持っています。

日本のメーカーのケンウッド・ユピテル・コムテック・セルスターなどのモデルに関しては比較的安定的にノイズ対策が施されており、韓国メーカーも同じようなところが多いですが、中国メーカーに関してはモデルよってバラツキがみられるのが現状です。

特にワンセグよりもフルセグの方がノイズの影響を受け易いので、車内でテレビを見る方は日本・韓国メーカーの製品を選ぶことをおすすめします。

後付けでノイズ対策が出来るケースもありますが、これは100%有効であるとは言えません。

ドライブレコーダーのノイズ、地デジ電波障害の対策

車を使用するエリアは東日本か西日本か?

かつてドライブレコーダーを含む動画撮影機能を持つガジェットは、1秒間に30/60回のシャッターをきるものが主流でした。

1秒間に30回シャッターを切るものはフレームレートが30、または30fpsなどと表現されています。

このシャッターのタイミングと信号の種類によっては、信号が数秒間真っ暗に消えて映ってしまう事があります。

下の動画を見て頂くとお分かり頂けるかと思います。

なぜこんな事が起きているのかというと、この動画を撮影したエリアは西日本で、ここではLED信号が1秒間に120回点灯・消灯を繰り返しています。(点灯120回、消灯120回)

この撮影に使用したドライブレコーダーは、1秒間に30回(30fps)シャッターを切るタイプのものですので、LED信号の消灯のタイミングとドライブレコーダーのシャッタータイミングがバッチリ合ってしまう時間帯が発生すると、このような現象が起きます。

古いタイプの信号であれば、電球はずっと点灯しっ放しなので消えて映る事はないのですが、新しく普及が進んでいるLEDタイプの信号は高速で点滅を繰り返していますでの、シャッタータイミングがバッチリ合ってしまうとこのように見える訳です。

…で、このLED信号なのですが、厄介なことに東日本と西日本では点滅回数が違います。

東日本では100回点灯/消灯、西日本では120回点灯/消灯となっているのですが、この原因は東日本がドイツの発電技術、西日本はアメリカの発電技術を元にして発展して来た事になります。

電力周波数は、東日本が50Hzで西日本が60Hzなのですが、LED信号は周波数×2回の点灯・消灯があります。

© 一般財団法人 日本原子力文化財団より 引用
日本の電気の周波数は、静岡県の富士川あたりを境に、東日本が50Hz(ヘルツ)、西日本が60Hzと異なっています。
電力周波数

従ってドライブレコーダーのフレームレート(1秒間当たりのシャッター回数)が、100の約数(25、50など)であれば、東日本でもLED信号の消灯が起こり得ます。

ただし、基本的にはドライブレコーダーのフレームレートは30fpsが基準となり、西日本LED信号との同期を防ぐために、27~29.5fpsの間でフレームレートを変更しているものが多いので、ごく一部のモデルを除いては東日本のLED信号に同期する事はありません。

また、フレームレートを29fpsなどにずらしている場合には、西日本であっても以下のようにコンマ数秒単位での点滅を繰り返します。

従って西日本でドライブレコーダーを使用するなら、30fps以外のフレームレートのモデルを選べば良い事になります。

なお、30fpsのモデルの中でも撮影は29fpsで行い、出力の際に1fps分の静止画を挟んで対策をしているものや、シャッタースピードを調整して同期を防いでいるものもありますので、30fpsだからと言って西日本LEDに対応していないという訳ではありません。

また、30fpsとメーカースペック表に書かれているものでも、実際は29fpsで撮影、出力を行っているものもありますので、ちょっとややこしい部分でもあります。

27~29.5fpsと表記されているドライブレコーダーであれば、まず間違いはないかと思いますが(笑)

因みに勘の良い方であれば、LED信号とシャッタータイミングが完全に同期した場合、信号は永遠に消えるんじゃね?と気が付くかもしれませんが、この辺りの仕組みはやや複雑ですので、個別に以下の記事で説明しています。

ドライブレコーダーで信号は点滅して映った方が良い?

電子機器の扱いは苦手か

女性や年配の方の中には、電子機器の扱いが苦手な方もいらっしゃるかと思いますが、ドライブレコーダーの中には操作・使用方法が説明書を良く見ないと分かりにくいものも多く存在します。

特に中国メーカーのドライブレコーダーは、ほぼ100%が分かりにくく、説明書にも最低限の事しか書かれていません。

日本のメーカーであれば、一定上の分かり易さは期待出来ますが、それでも普通のモデルだと女性や年配の方だと扱いにくいかと思います。

また、ドライブレコーダーはmicroSDカードと言うメモリーに録画データを書き込みますが、このmicroSDカードは消耗品ですので、何度も上書きしているといつかは必ず壊れます。

ただし、2週間に一度程度のフォーマット(道路でいう整地のようなもの)を行う事で、ファイルの断片化を防ぎ、寿命が延びると言われていますし、メーカーもこれを推奨しています。

従ってmicroSDを壊したくなければ定期的なフォーマットが必要になるのですが、電子機器の扱いが苦手な方にはかなりの負担になると思います。

そう言った方向けには録画方式が特殊で、定期的なフォーマットを必要としないドライブレコーダーも増えていますので、そのようなモデルを選ぶ事をおすすめします。

GPS機能を必要と感じるか?

ドライブレコーダーのGPS機能には以下の3つの役割があります。

 

①専用のPCビュワーで走行中の大雑把な速度と、加速・減速具合を表示

②専用のPCビュワーでGoogle mapなど連動して走行軌跡を表示

③自動でカレンダー機能を設定

 

走行中の大雑把な速度と、加速・減速具合を表示

事故の際の状況証拠としては記録動画速度などが表示されていると、過失割合の決定の際に自車が違反をしていないようであれば有利に有利になる場合があります。(逆にスピード違反をしれてれば、もちろん不利になります)

個人的には情報量が多い方が良いとは思いますが、情報の扱い方を間違えると自分が不利になる可能性もあります。

※GPSによる速度や加減速度の割り出しはそれほど正確ではないですし、こう言った部分について自分に不利になる様なデータに対してはしっかり反論できるかどうかというもの重要です。

Google mapなど連動して走行軌跡を表示

概ねGPS機能に対応しているは、専用ビュワーでGoogle Mapによる走行軌跡を表示する事が可能です。

まぁ、事故の際には大抵録画ファイルが専用のフォルダに落としまれますので、探すのが困難になるという事はないと思いますので、この走行軌跡の表示はどちらかというと趣味的な機能であろうかと思います。

自動でカレンダー機能を設定

ドライブレコーダーの設定等を保存する電源は、リチウムなどの内蔵バッテリーやキャパシタと呼ばれる蓄電コンデンサーから供給されています。

大雑把な傾向だと、中国系のメーカーはバッテリーが主流、日本・韓国メーカーはコンデンサーが主流となっています。(ケンウッドなどは内蔵バッテリータイプが多い)

内蔵バッテリーとキャパシタのメリットデメリットは、以下の通りです。

 

・内蔵バッテリーは蓄電量が多く、設定の保持期間が長い、キャパシタはその逆

・内蔵バッテリーは熱に弱く、品質が悪い電池を使用しすると液漏れや破裂、発火する可能性がある、キャパシタは安全性が高い

 

過去にユピテルがドライブレコーダーでリコールを行っていますが、これも内蔵バッテリー絡みのトラブルです。

ただし、ドライブレコーダーの内蔵バッテリーでの事故については他の事例を見た事がないので、すぐさま内蔵バッテリー=危険と判断するのもいかがなものかと思います。

キャパシタの場合には1~2週間電源を入れないと、カレンダー機能の設定項目が飛んでしまう事がありますので、キャパシタモデルであればGPSに対応してるものが使い勝手が良いでしょう。

なお、中国メーカーの製品には内蔵バッテリータイプが多いですが、バッテリーの接触不良などですぐにカレンダー機能が飛んでしまうものもあります。(過去に安物で2モデル程あった)

ドライブレコーダーのGPSは必要か?

録画視野角と逆光補正にも注目したい

ここまでで説明した7項目以外には、録画視野角の広さと逆光補正の能力について注目したいところです。

録画視野角の広さ

ドライブレコーダーの事故の際の証拠能力は高い方が良いに決まっていますね。

より広い範囲の状況を記録する事が出来れば、事故の間接的な要因も抑える事が出来ますので、録画視野角は広ければ広いほど良いです。

108°以上、120°以上が良いだとか、適当で根拠の示されていない基準を示しているサイトもありますが、ドライブレコーダーの録画視野角は、広ければ広いほど事故の際の状況証拠としては有利に働きます。

ただし、軽自動車などの車幅の狭い車の場合には、あまり広角なモデルを設置しても左右のピラーが映りこんでしまい、外側が見えない事もありますので、超広角モデルのメリットを活かせない事もあり得ます。(これはフロンドガラスの奥行きなどの条件も絡みますので、設置してみないと分かりません)

※録画視野角が広ければ広いほど、ナンバー認識精度は落ちますので、超広角・超高解像度が理想ではありますが、価格帯も録画視野角とナンバー認識精度に比例して上がっていきます。

逆光補正による白潰れ耐性

ドライブレコーダーを始め全てのカメラ類には、一つの画面の中で再現できる「明るさと暗さの幅」に限界があります。

この1画面内で再現可能な「明るさと暗さの幅」の事を「ダイナミックレンジ」と読んでいます。

■ HDRとWDRの違いは?

カメラの明るさを表現する機能は、人間の目よりも性能が低く、風景であれば肉眼で感知できる明るい部分と暗い部分の光の量の差(コントラスト比)に100,000:1くらいの差があるにも関わらず、32,000:1くらいの差までしが表現出来ません。

モニターに関してはコントラスト比が1000:1程度しかない為、撮影対象にこの値を超えるような明るい部分と暗い部分が存在する場合、明るい部分が真っ白になったり、暗い部分が真っ黒になってしまいます。(いわゆる白つぶれと黒つぶれ)

人間の眼でも、極端に暗い場所から極端に明るい場所、例えばトンネル内からトンネル出口を凝視した場合、トンネル出口は最初は眩しく感じるものの、次第に眼が明るさに慣れて景色が見えてくるかと思います。

ただし、その状態で視界の端っこのトンネル内部に視線を動かさずに意識だけ集中させてみると、周囲は真っ暗に感じられるでしょう。

ドライブレコーダーの場合には、更に明るい部分・暗い部分の混在する状況に弱く、トンネルに入ると出口が真っ白に映ってしまったり、出口以外の部分が真っ暗になってしまう事があります。

例えば、以下の画像では右側の明るい部分が白くなって、景色が判別しにくい状態になっている事が分かると思います。

なお、カメラやドライブレコーダーの「ダイナミックレンジ」の広さは、製品によって異なり、レンズやイメージセンサーの特性と、それに対するソフトウェアでの補正方法で決まります。

一般的には、レンズやイメージセンサーが高性能でこれらの持つ素のスペックが高ければ、ダイナミックレンジは広くなる傾向が強く、ショボいハードウェアであれば狭くなると言われています。

このうち、ハードウェアの性能が高く広いダイナミックレンジを確保できるドライブレコーダーには「WDR(ワイドダイナミックレンジ」という表記がなされており、「WDR」というのは本来ハードウェアのダイナミックレンジが広いという状態を指す用語です。

ところが、ドライブレコーダー業界ではこの「WDR」と言う言葉の使い方が統一されておらず、ソフトウェアで画面内のコントラスト(明暗差)を落とす事で白つぶれを防いでいるものを「WDR」と読んでいたり、そもそもダイナミックレンジが広いとは感じられないようなものでも、「WDR」と表記されています。

従って、ドライブレコーダーの「WDR」という表記は、最近では何の意味もなさないメーカーの勝手なセールス文句であると理解して下さい。(そもそも「WDR」の明確な定義はないので、嘘をついている訳じゃないです)

 

一方でスマホなどの撮影機能に「HDR」のオン/オフなどの項目があるのをご存知でしょうか?

これは「ハイダイナミックレンジ」と言う処理機能の略語で、本来であれば1回のシャッターで2枚の画像を撮影して組み合わせて出力する機能です。

明るさの焦点を画面内で最も明るい部分に合わせた画像と、最も暗い部分に合わせた画像を合成して、白潰れや黒潰れを防いでいます。

【HDRなし】

【HDRあり】

上の2枚の画像をご覧頂くと、「HDRあり」の方が白潰れが少ない事がお分かりいただけるかと思います。

 

ただし…、HDR処理と言うのはカメラの撮影回数が2倍になりますし、ハードウェアに掛かる負荷も同様に2倍になり、そのまま映像として出力するとデータの容量も2倍になります。

そこでデータ容量があまり大きくなりすぎないように、データの圧縮率を上げる処理が掛かったりしますので、動画の品質が低下し、にじみやぼやけが目立つ映像になる傾向が強くなります。

要はナンバー認識精度が落ちちゃう可能性が高いと言う事です。

 

また、「HDR」機能と謳われていても、2枚の動画を合成せず、コントラストを調整しただけのように見受けられるモデルもありますし、「非HDR」のモデルよりも白潰れし易い「HDR」モデルもありますので、この辺りは実際に実機で撮影した動画を見比べてみなければ分かりません。

以下、全てHDR表記のモデルです。

これまでテストしてきたモデルでは、コムテックの最新モデルはかなり白潰れに強く、次いでケンウッドのハイエンドモデルなどが続きます。

ユピテルについては補正が強いものと、弱いものが混在しています。

それ以外のメーカーで強めの「HDR」補正が入っているのは少なく、TA-Creativeの「TA-011c」程度かと思います。

ただし、白潰れに関しは少なければ少ない方が良いですが、その弊害としてナンバー認識精度が落ちるものが多いので、ここは白潰れの度合いとナンバー認識精度や、夜間の明るさなどのバランスで考えたいところです。

ドライブレコーダー選びのポイントのまとめ

以上をまとめると、以下の7つのポイントについて自分がどう考えているのか?

 

①ドライブレコーターを購入する際の予算はどれくらいか?

②駐車監視を行う予定はあるか?

③夜間に運転する事が多いか?

④車内で地デジテレビを見るか?

⑤車を使用するエリアは東日本か、西日本か?

⑥電子機器の扱いは苦手か?

⑦GPSを必要と感じるか?

 

次に以下のポイントに対して何を重視するのか?と言う点を考えていく事になりますね。

①録画視野角の広さ

②ナンバー認識精度

③白潰れ耐性

 

因みに駐車監視を行わない前提であるなら「ナンバー認識精度」はあまり重要ではないので、「録画視野角の広さ」と「白潰れ耐性」の高いものをおすすめします。

価格が安くコスパが高いおすすめドライブレコーダー6選

ドライブレコーダーの価格は、下を見ればキリがないくらい安いものがあります。

粗悪品かも知れないものを除外すると、価格が安くコスパが高いドライブレコーダーのおすすめモデルは以下の6モデルとなります。

市場価格は常に変動していますが、調査時点で1万円台前半で性能や機能面でのバランスが良いものをピックアップしています。

ユピテル「WD300」

ユピテルの「WD300」はおそらく国内有名メーカーの中でフルハイビジョンのGPS内蔵モデルでは最安値のモデルかと思います。

「WD300」は簡易包装箱で説明書はウェブでダウンロードする為に紙のものは付属しません。

ただし、価格が1万円以下と国内有名メーカーの中では最安値となっており、そこそこコンパクトなデザインとスタンダード+アルファの録画視野角が魅力のモデルです。

色々訳アリで安くなっている背景もあると思いますが、詳細は以下の記事で説明しています。

ユピテル通販モデルドライブレコーダー「WD300」のレビュー、評価

コムテック「ZDR-012」

コムテックの「ZDR-012」はここ一年くらいの間は1万円弱の価格で推移しており、8月時点で私が収集できるデータではクラスNo.1の売上実績となっています。

このモデルの価格以外のおすすめポイントは、水平録画視野角109°とクラス最大級である点、日本のメーカー製で動作やサポート面での信頼性が高い点の2点となります。

GPSには非対応、解像度は「1920×1080」と標準クラス、特に精細感に優れている事もありませんし、操作性についても特筆すべき点はないのですが、その価格の安さとバランスの良さが人気の要因であると分析しています。

コムテック エントリークラスドライブレコーダー「ZDR-012」のレビュー、評価

ユピテル「DRY-ST3000p」

ユピテルの「DRY-ST3000p」は「DRY-ST3000c」のネット専売モデルで取扱説明書が付属しない分、価格が大幅に安く設定されているモデルです。

解像度は「1920×1080」と標準クラス 、録画視野角についてはコムテックの「ZDR-012」よりも若干狭い水平108°となっていますが、GPSが内蔵されており本体もコンパクトである点が魅力です。

特に飛び抜けた特徴がある訳ではありませんが、操作性やサポート面などの安心感のあるバランスの良いモデルです。

なお、同社の最安値のGPS内蔵モデル「WD300」よりも若干録画視野角が広くなっており、グレード的にはほんの少しだけ「DRY-ST3000p」が上位であると見受けられます。

ユピテル「DRY-ST3000c/3000p」のレビュー、評価

AUKEY「DR02」

AUKEYの「DR02」はモバイルバッテリーなどのスマホ関連商品を中心に開発している中国メーカーの製品です。

解像度は「1920×1080」のフルハイビジョン、録画視野角は上の2モデルよりもほんの少しだけ狭い107~108°程度となるのですが、おそらくこのクラスではNo.1であろう夜間の明るさが素晴らしいモデルです。

最近のドライブレコーダーとしては良く見るSONYのIMX323というイメージセンサーを搭載しているのですが、画質や露出などの調整バランスが他社のモデルに比べて秀逸であると感じています。

なお、日本専用ではないグローバルモデルの為、操作性は悪くないものの説明書が簡素で、日本支社がない直販形態、サポートに関しては日本人対応ではないので、機械系が苦手な人には積極的にはおすすめしません。

※ドライブレコーダーとしての証拠能力で考えれば上の3つのモデルよりも良い

AUKEYドライブレコーダー「DR02/DR02D」の修正モデル発売

AUTO・VOX「D6 PRO」

AUTO・VOX「D6 PRO」はWiFi対応の円筒型のコンパクトモデルです。

AUTO・VOXも中国メーカーではありますが、もともとは欧米メーカーのOEM生産を行ってきたメーカーの為、製品の完成度についてはおそらく中国メーカーの中ではNo.1であると感じています。

「D6 PRO」は液晶を搭載していない為、非常にコンパクトでミラー裏への設置などに特に適しているモデルです。

解像度は「1920×1080」ではありますが、パナソニック製のCMOSセンサーを搭載し、ナンバーの認識精度や夜間の明るさも標準以上となっています。

AUKEY同様に日本支社を置かないビジネスモデルですので、サポート体制は日本メーカーに比べると不透明な部分があります。

西日本エリアではLED信号が数秒間消灯して映る可能性があります。

「AUTO・VOX」WiFi対応ドライブレコーダー「D6 PRO」のレビュー、評価

TA-Creative「TA-011c」

TA-Creativeの「TA-011c」は上記のモデルよりもやや価格が高いのですが、広めの水平録画視野角113°と400万画素のCMOSセンサーを搭載し、「2560×1440」の高画質の録画に対応した手のひらサイズのコンパクトモデルです。

インターフェイスもアイコン表示と分かり易く、日本のメーカーの為サポート体制の面でも安心感があるのが魅力です。フレームレートは30fpsですがソフトウェアで西日本LED信号にも対応しています。

なお、2018年の7月に「1920×1080」の解像度においてのみ、かなり強烈な逆光補正の掛かるHDRモード追加のファームアップデートでバージョンアップが実施されています。

TA-Creative「TA-011C」2018年版HDRファームウェア実装

操作が分かり易いおすすめドライブレコーダー5選

ドライブレコーダーを初めて購入される方で、機械系が苦手な方は初心者の使用を前提としたインターフェイスの作りになっているモデルがおすすめです。

なお、このカテゴリーは上位下位のクラス別ではありませんが、現状のドライブレコーダー市場ではハイエンドモデルにのみ、このような分かり易いインターフェイスが実装されています。

ケンウッド「DRV-830」

ケンウッドの「DRV-830」は2017年末に発売された同社の最上位モデルですが、インターフェイスの面については私が考える理想に近い形となっており、説明書を見なくてもメニュー項目の説明が画面上に表示される仕様となっています。

録画視野角も水平132°と抜群に広く、夜間もトップクラスの明るさである事から状況証拠を押さえる能力が非常に高い王道モデルです。

録画解像度は「2560×1440」となっていますので、通常のドライブレコーダーと比較するとナンバーの認識精度も高く、バランスも良いと思いますので、初めてのドライブレコーダーとしてはもっとも多くの人におすすめし易いモデルとなっています。

ケンウッド 水平視野角132°の超広角ドライブレコーダー「DRV-830」のレビュー、評価

セルスター「CSD-750FHG」他

セルスターの「CSD-750FHG」を始め、最近の液晶搭載モデルではタッチパネル操作に対応しつつ、microSDカードのメンテナンスが不要となってるものが増えています。

最近のモデルでは「CSD-750FHG」が代表格になりますが、録画視野角はそこそこ広めで、夜間に特化したスーパーナイトビジョンモードを搭載していますので、全体的なバランスに優れているものが多いです。(悪く言えば中途半端な面もあり、価格は他社同格モデルに比べるとかなり高め)

従って操作性とメンテナンス製を重視する方にはおすすめですが、それ以外の方には割高かと思います。

セルスター2018年モデルドライブレコーダー「CSD-750FHG」

アサヒリサーチ「Driveman GP-1」

アサヒリサーチは警察車両を中心に官公庁へのドライブレコーダーの納入実績がおそらくNo.1であろうメーカーで、派手さはないものの、インターフェイスの分かり易さや動作・サポートの信頼性が最大のセールスポイントとなっています。

画質面では2018年現在では中の上と言った立ち位置になりますが、水平録画視野角114°と充分な広さと「2304×1296」の標準+アルファの解像度、駐車監視の利便性の高さ、無駄を省いた操作系の分かり易さ魅力のモデルです。

ドライブマン GP-1の評価、レビュー

TCL「スマートレコ WHSR-510」

スマートレコ「WHSR-510」は「BMW」「MINI」「アウディ」「プジョー」などの輸入車ディーラーの純正OPとして採用されているドライブレコーダーです。

操作系については直観的に分かり易いタッチパネル方式となっており、機械系が苦手な方にもおすすめし易いモデルです。また、音声による動作状況のアナウンスが充実しているのもポイントです。

なお、解像度は「1920×1080」で録画視野角は水平105°程度ですので単体での状況証拠能力については凡庸ではあるののの、OPのリアカメラを設置する事で後方録画も可能になり、駐車監視の利便性も高い事から、新車購入時の取り付けが多いようです。

スマートレコ「WHSR-510」のレビュー、評価

ikeep「iz500」

ikeep「iz500」はフォーマットフリー機能を搭載した、フロント「1920×1080」、リア「1280×720」の前後2カメラの3.5インチ大型タッチパネル液晶のモデルです。

2カメラでmicroSDカードのフォーマットフリー機能、音声案内が充実し、大型タッチパネル液晶搭載による操作性やメンテナンス製、動画の確認のし易さがおすすめのポイントです。

また、このクラスの2カメラの操作系重視のモデルの中ではかなり実勢価格が控えめなのも魅力となっています。

操作性に特化したフォーマットフリー 2カメラドライブレコーダー ikeep「iZ500-DR」

事故の際の状況証拠能力が最強のおすすめドライブレコーダー4選

このカテゴリーではコスト面は度外視して、ドライブレコーダーの本来の目的である事故の際の状況証拠能力に特化したモデルを紹介します。

条件としては以下の2つのポイントとなります。

  • 録画視野角が飛びぬけて広い
  • 夜間の動画がダントツに明るい

ユピテル「SN-SV70c」

ユピテルの「SN-SV70c」はWiFi通信機能を搭載したGPS内蔵のコンパクトな円筒モデルです。

これらの付加価値はさておき、ドライブレコーダーとしての基本性能が極めて高く、現状最高レベルの水平録画視野角132°、光が少なければ少ないほど他のモデルと差が出るSONYのSTARVIS技術に対応したCMOSセンサーを搭載する事で、現行モデルとしてはトップクラスの暗所での出の明るさを実現しています。

昼間の逆光補正や夜間のヘッドライトに照らされたナンバー認識は苦手な面がありますが、トータルで考えると状況証拠を押さえるという点に関してはNo.1の実力を持ったドライブレコーダーのうちの1台であると考えています。

ユピテル WiFi対応 スーパーナイトビジョンドラレコ「SN-SV70c」のレビュー、評価

コムテック「HDR-751G」

コムテックの「HDR-751G」は、「SN-SV70c」と同様に水平録画視野角132°を誇り、夜間の明るさのあ面では「SN-SV70c」にはやや劣るものの、昼間の逆光補正と夜間のナンバーの反射にも強い高バランスのモデルです。

夜間についてはザラザラとした高感度ノイズが出る場面もありますが、総じて状況証拠能力は高く、さらに駐車監視の証拠能力と運用の利便性にも優れています。

コムテック 2018年モデルドライブレコーダー「HDR-751G」のレビュー、評価

コムテック「HDR-351H/352GH/352GHP」

コムテックの「HDR-351/2」系のモデルは、上述の「HDR-751G」の前身となるモデルですが、録画視野角や夜間の明るさ、補正能力では全く同等の能力となっています。

駐車監視の利便性やデザインのコンパクトさでは「HDR-751G」に劣るものの、価格が安くなっているのが魅力です。

コムテック「HDR-351H/HDR-352GH/HDR-352GHP」のレビュー、評価

ケンウッド「DRV-830」

ケンウッドの「DRV-830」は夜間の明るさでは「SN-SV70c」「HDR-751G」に劣りますが、逆光補正能力では「HDR-751G」に次ぐレベルとなっており、録画視野角は同等の水平132°の超広角モデルです。

録画解像度は「2560×1440」ですが、ナンバー認識精度はそれほど高くはなく、総合的な録画能力に関しては上記2系統には劣りますが、インターフェイスの作りが秀逸で初心者にも取っつきやすい親切設計が最大のポイントとなってます。

ケンウッド 水平視野角132°の超広角ドライブレコーダー「DRV-830」のレビュー、評価

なお、このグレードのハイエンドモデルに関しては以下のページで徹底的に比較していますので、興味のある方はどうぞ。

■ 高画質なドライブレコーダー5選 2018年版

また、この目的を最大限に追求していくと①2カメラドライブレコーダーや②360°ドライブレコーダー、③リアウィンドウへのドライブレコーターの設置というところに行きつきます。

これらのカテゴリーに関しては以下に個別の比較ページを設けています。

■ フロントとリアを録画できるドライブレコーダー

■ 360度のドライブレコーダーって実際どうなの?

■ リア用、後方におすすめのドライブレコーダー

駐車監視の証拠能力と運用方法の面で優れたおすすめドライブレコーダー

ドライブレコーターに駐車監視能力を期待する場合には画質面だけでなく、解像度や録画方式、録画可能な時間、運用の利便性なども考慮する必要が出てきます。

おそらくユーザーによって駐車監視の運用方法が大きく変わると思いますが、ドライブレコーダーの駐車監視の仕様はメーカーによって様々で非常に複雑になりますので、以下の専用ページで比較、説明を行っています。

駐車監視に特化したおすすめドライブレコーダー 2018年版

デザイン面で邪魔にならないコンパクトなおすすめドライブレコーダー

ドライブレコーダーを設置する上で、運転の邪魔にならない事を最大の条件として考えているユーザーも多いと思います。

コンパクトモデルについても円筒型・箱型・板状マウンド型など様々なモデルが存在しますので、おすすめモデルについては以下の専用ページで比較を行っています。

コンパクトで目立たないドライブレコーダー

スマホで操作や動画を再生できるWiFi対応のおすすめドライブレコーダー

ドライブレコーダーの動画はパソコンで確認すると最も事故の際の状況や、相手の車のナンバーなどが認識し易いですが、家にパソコンがなかったり、その場で動画を確認したい方もいるかと思います。

現在のドラレコ全体がコンパクト化の流れにあり、液晶もそれに合わせて小型化が進んでいますので、ドラレコ本体での動画の確認がしにくいモデルが増えているのも事実かと思います。

車での動画の確認をしたい場合には以下のWiFi機能を搭載したドライブレコーダーがおすすめです。

WiFi対応のドライブレコーダー 10選 2018年版

カーナビで操作や動画の確認が出来るおすすめドライブレコーダー

こちらも上記のWiFiタイプと同様にその場で動画の確認がしたい方向けです。

基本的にはカーナビありきの選択になりますが、詳細については以下のページにて説明しています。

カーナビと連動するドライブレコーダー

おすすめドライブレコーダーのまとめ

以上、ざっとドライブレコーダーを選ぶ上での主要な目的別におすすめモデルを紹介しました。

それ以外の細かい目的については以下のカテゴリーの記事で紹介していますので、ここで紹介したモデルで自分の目的に合うモデルがないようでしたら、以下のページも見てみて下さい。

■ ドライブレコーダー メニュー

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ ネット通販で購入した持ち込みパーツの取り付け店舗の探し方

この記事が気に入ったらいいね!しよう