こんにちは!Omiです。

今回は今秋フルモデルチェンジするパイオニアのサイバーナビの2019年モデルの製品発表会にプレス枠で出席してきましたので、新サイバーナビの特徴を軽くご説明しつつ、サイバーナビを斜めからぶった斬ります。

まず、製品発表会の様子ですが、9月のパナソニックの発表会ではマーケティングの話が長かったのに比べて、パイオニアはマーケティングの話はすっとばして「我々はこれが面白いと思ったからこれを仕掛けるんだ!」と言う意気込みとこだわりが強く感じられるプレゼンテーションの内容でした。

過去に例のないチャレンジと言う事で、新サイバーナビはよりパイオニアらしくパナソニックよりもワクワク感が感じられるものである一方で、売れるかどうかは蓋を開けてみないと全く読めない代物でした。

新型サイバーナビは「オンラインナビ」

細かい部分の更新ポイントはさておき、新型サイバーナビの最大の特徴はドコモの専用WiFiアクセスポイントを使用してカーナビ自体が高速インターネット通信を使用できるだけでなく、スマホなどのガジェット類もWiFiアクセスポイントに接続が可能、車載WiFi機能が一体化したカーナビであると言えそうです。

まあ、この発想自体は特に新しいものではなく、その気になれば車載WiFi環境はモバイルルーターを使用する事で簡単に構築出来てしまいますし、そもそも各自のスマホがLTE通信やテザリングに対応しているのに、カーナビにWiFi機能を持たせる事が必要なのか?と感じるところもありますよね。

車載WiFiにおすすめの方法のまとめ

新型サイバーナビのWiFi環境は、基本的にはモバイルルーターを活用した車載WiFiの構築と変わらないのですが、サイバーナビならではの通信面での付加機能もいくつか存在しています。

サイバーナビの通信付加機能

新型サイバーナビのWiFi環境の付加機能は、主に以下の5つのポイントです。

①回線がドコモのLTEで安定感と速度は充分…の予定

②回線使用料金が爆安!(1日500円/30日1500円/365日12,000円)で、1年は無料

③Youtubeを直接再生する為のブラウザを搭載

④ついに全地図更新を完全WiFi化

⑤自宅のWiFiネットワーク経由で、家庭のレコーダー内の動画を再生可能

ドコモのLTEで安定感と充分な通信速度

ドコモのLTEの通信圏の広さは議論の余地はなく、私は昨年すべてのモバイル回線をドコモに切り替えていますが、速度に関してはパイオニアがどれだけドコモの回線のキャパを押さえているかにもよりますので、実際に製品が出回ってみなければ読めないところもあります。

ただ、今回の製品発表会ではドコモとがガッツリ取り組んでますよ的なアピールに、全体の1/4程度の時間が割かれていますので、これで回線がカクカクだったらマジでウンコですな。(ドコモの担当の方からも準備は万端!との説明あり)

※ドコモの担当の方はプレゼンの資料にも登場するくらいの力の入れようです。

…なので、回線は高速であると言う前提となり、この前提が崩れるのであれば話はここで終わりになってしまいます。

因みに私は2016年サイバーナビを購入していますが、パイオニアは未完成に近い製品でユーザーにデバッグをさせているような節があるので、初期モデルは結構な不具合があってもおかしくありません。

回線使用料金が爆安!

車載WiFiや、スマホを使っての車内での動画アプリなどの使用は通信費が気になるところですよね。

サイバーナビで使用可能なドコモの回線は、定額使い放題で以下の価格設定となっています。

①1日~500円

②30日~1500円

③365日~12,000円

これが高いか安いかを考えてみましょう。

例えばスマホを使ってYoutubeを100万画素の解像度で1時間再生した場合、概ね1GBの通信データを使用します。

格安系のSIMであれば通信費は安くなりますが、回線の品質は動画の再生には向いていませんので、ドコモ・ソフトバンク・au並みの品質の回線でのコストを考える必要があるのですが、通信量1GB当たりのコストは500円程度になっています。

従って1ヶ月に3時間以上の動画を再生するのであれば、ドコモのin Car Connectの方が安くなる計算です。

年間で契約する場合には1月1,000円ですので、ヘビーユーザーにとっては爆安な価格設定であると言えますね。

モバイルルーターを使用した場合には、WIMAXなら回線速度は充分ですがエリアが狭く、その他のルーターの場合には速度が遅くなりますし、毎月の支払いも3,000~4,000円になる事を考えばドコモのin Car Connectの方が断然お得です。

回線速度を求めるならモバイルルーターよりも、スマホのLTEの方が有利になりますが、ソフトバンクの50GBプランであるウルトラギガモンスター+はデータ料金が6,500円です。

従ってヘビーユーザーなら最低でも毎月5,000円くらいは得をする計算ですね。

5年間使い続けるなら、30万円くらいのコストメリットが発生します。

まぁ、そこまでして動画なんて見る必要ナシ!と言う方は買わない方が良いですが…。

Youtubeを直接再生する為のブラウザを搭載

以前からカーナビでYoutubeを再生したいと言う要望は非常に多く、それに付随してカーナビでスマホをミラーリングする方法などに対しての世の中の関心が高まっていますが、新サイバーナビではYoutube再生用の専用ブラウザを搭載しています。

車内で視聴したい動画アプリがYoutubeだけであれば、これは他社に対しての大きなアドバンテージになりますね。

因みにFire TVも使用する事が出来ますが、これは旧モデルと同様にHDMI入力ポートにFire TVを接続する方式で、通信面のみがスマホのテザリングなどではなく、サイバーナビのWiFiを使用すると言う形になります。

Fire TVをカーナビで使ってみた!

ついに全地図更新を完全WiFi化

サイバーナビの旧モデルの地図更新は、差分更新であればスマホのアプリ経由で可能でしたが、新型は直接太いネット回線に接続された状態になりますので、全地図までがWiFiで自動更新可能となります。

カーナビの地図更新はお金も掛かる上に結構面倒だったりしますので、これは嬉しい改善点ですね。

自宅のWiFiネットワーク経由で、家庭のレコーダー内の動画を再生可能

これは今回のフルモデルチェンジの目玉…、と言うか最も開発コストが掛かっている部分かと思うのですが、家庭内のWiFiネットワーク経由で、レコーダーのストレージに保存されている動画をストリーミング再生できるようになりました。

パイオニアの調査によると、動画メディアの種類別の視聴スタイルの構成は、①リアルタイムのTV番組の次に②TV番組の録画、となっており家庭のレコーダーに録画した動画を再生したいユーザーは多いとの事でした。

レコーダーについては以下の製品が対応機種となり、現時点ではSONY製品は含まれないとの事。

①パナソニック:おうちクラウドディーガ、ディーガ

②シャープ:AQUOS 4Kレコーダー、AQUOS ブルーレイ

③東芝:レグザタイムシフトマシン、レグザブルーレイ

④アイ・オー・データ:REC-ON、テレキング、RECBOX DR

⑤バッファロー:リンクステーション LS411DX

因みにこの機能を実装する為に、サイバーナビ側だけでなくレコーダー側のプログラムの調整も必要になり、かなりのコストが掛かっている様子です。

※過去の事例からすると初期の不具合が多そうな気がしますが…。

フルモデルチェンジでHDの100万画素になりました

春に発表された楽ナビの上位モデルの100万画素化に続いて、サイバーナビでも100万画素化が実装されました。

今回発表されている7型・8型・9型の4型番(AVIC-CZ-910/CW910/CL910/CQ910)がフルモデルチェンジの対象で100万画化され、地図データもドット・バイ・ドットの描画に対応する100万画素用に変更されています。

そして、今回のフルモデルチェンジから外れたのが10型の車種専用モデルたち…。

こいつらは地図だけバージョンアップされ、スペックや機能的には2018年モデルと変わらないそうです。

因みに私は2016年モデルの10型アルファード用のサイバーナビを使用していますが、10型で液晶解像度はHD100万画素なのに地図は30万画素用…のにじみの強い画質です。

車種別10型は来年以降のモデルチェンジでこの辺りのバージョンアップが実装されそうですね。

まとめ

以上、サイバーナビ2019年のフルモデルチェンジのポイントについてご紹介しました。

これで各社ともに最新モデルが出揃った形になりますが、業界のトレンドは大画面化です。

パナソニックはAV機能や後席のエンターテイメント性を捨てて大画面モデルの汎用化に最も力を注いでおり、路線としてはパイオニアと真逆です。

一方でパイオニアは車種を絞りながらの大画面化とエンターテイメント性の追求で、この分野ではパナソニックのブルーレイナビの需要も喰って行く事になりそうです。

後席モニターやスピーカーなどの追加や交換などと合わせて、車内エンターテイメント性を徹底的に追及しようとしているパイオニアvsコストを抑えつつ大画面化と汎用性の高さで美味しいところを持って行こうとしているパナソニックと言った構図が成り立つと思います。

個人的にはサイバーの方に興味があり、使ってみたいとは思うものの、世の中的に売れそうなのはパナソニックの方じゃないかなぁ~と感じています。

ケンウッドは大画面化に乗り遅れてしまいましたし、ここ数年は地図更新料の安さで押してきた面があるので、1~2年は厳しそうですね。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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