ブレーキフルード(ブレーキ液・ブレーキオイル)って実は消耗品なんです。

事故を未然に防止するために是非知っておいていただきたい知識です。

古河薬品工業(KYK) ブレーキフルードBF-4 1L [HTRC3]

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ブレーキフルードの規格

ブレーキフルードはDOT規格で規定されており、一般的に使われているものはDOT3とDOT4です。

DOT5やDOT5.1などは主にサーキットなどで使うものなので通常は使用しません。

DOT4の方がDOT3よりも沸点が高い反面、水分を吸収しやすいので沸点も早期に低下しやすいとされます。

DOT3指定車にDOT4を入れるとブレーキホースやシール類などのゴム部品を傷めてしまう可能性があるので注意が必要です。

その逆は沸点の関係上もちろんやってはいけません。

また、ブレーキフルードの指定はマスターシリンダのキャップにUSE DOT3 ONLY、USE DOT4 ONLY、USE DOT3 OR DOT4などと記載されています。

ブレーキが効かなくなってからでは遅い!

ブレーキフルードは使用の過程でだんだんと空気中の水分が混入し、この水分が悪さをします。

ブレーキフルードは水分の含有量が増えるほど沸点が低下してしまうのです。

つまり、ブレーキフルードが沸騰しやすくなります。

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下り坂でブレーキを多用した場合、ブレーキが熱を持ってブレーキパッドにはフェード*1、ブレーキフルードにはベーパロック*2が起きやすい状態になりますが、ブレーキフルードを交換しないと後者のベーパロックが起きやすくなります。

  • *1フェード・・・ブレーキパッドの表面が焼けてパッドの摩擦係数が低下するためブレーキの効きが悪化すること
  • *2ベーパロック・・・ブレーキフルードの沸騰によりブレーキ配管内に気泡が発生し、ブレーキの効きが著しく悪化すること

ベーパロックの方がフェードよりも重篤で、ほとんどフットブレーキが効かなくなる恐れがあります。

エンジンブレーキを多用してブレーキを踏む回数を減らしていても十分に起こりえます。

定期的にブレーキフルードを交換していればベーパロックが未然に予防できたり、起きても軽微なもので済む可能性は十分にあります。

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もしもブレーキが効かなくなったら?

ATはLや2などからNやR、Pレンジには絶対にシフトしないこと。

Nにシフトするとエンジンブレーキが効かないので更に危険です。

RやPレンジにシフトした場合、トランスミッションが損傷する恐れがあります。

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Pレンジにシフトした場合、トランスミッションを損傷させるだけでなく少なくとも前輪、最悪4輪がロックしてしまうので非常に危険です。

最悪、フットブレーキが効かなければパーキングブレーキをかけます。

しかし、一気にかけるとタイヤがロックしてしまって危険なのでゆっくりとかけます。

ワイヤー式のパーキングブレーキ*1は、フットブレーキとは構造が異なるのでベーパロックの場合は有効です。

電動パーキングブレーキの場合、ブレーキフルードを使ってパーキングブレーキをかける構造であればほとんどブレーキが効かない可能性があります。

  • *1ワイヤー式パーキングブレーキ・・・パーキングブレーキレバーやペダルが存在するもの
  • *2電動パーキングブレーキ・・・パーキングブレーキをスイッチで操作するもの

ブレーキフルードの劣化の判断、その他の影響は?

目視でわかる劣化は、色の変化です。

ブレーキフルードの新油はわずかに黄色を帯びた透明に近い色です。

そこからだんだんと黄色くなり、緑茶のような色になり、最後はウーロン茶のような色になります。

ブレーキフルードが古いまま放置すると、水分がブレーキの配管を傷めてしまうのです。

さらに、ゴム部品の劣化を著しく早めてしまう原因ともなります。

緑茶色くらいが使用の限界で、ウーロン茶色までいってしまうと非常に危険です。

推奨される交換時期は2年車検の車であれば車検ごとです。

少なくとも車検2回に1回程度は交換するべきです。

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この頻度で交換していればウーロン茶色になることはありません。

峠などで連続した下り坂をよく使う方は、安全には代えられないので車検ごとにブレーキフルードを交換するべきです。

ユーザー車検の場合はブレーキ等の点検と合わせて車屋さんで作業してもらうのも良いでしょう。

(ライター:自動車整備士 SkyLight)

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